ykmアーキ / 宮本 勇樹                                                                                                                                                                                                                                         

家族の距離感にフィットする「回るテーブル」 in 建売住宅

 

心の建売住宅では、食事以外にも家族が集まりコミュニケーションの中心となる「ダイニングテーブル」は、間取りと同様に、暮らし方や生活

動線に大きな影響を与えます。しかし、広くはないLDKスペースに、既製の大きな長方形テーブルを設置すると、余白スペースは狭くなり動線は

窮屈なものになってしまいます。

建売住宅を購入したばかりの施主「夫婦(30代)+子ども」からの要望は、家族が集える大きなダイニングテーブルでした。しかし、わずか10

程度のダイニングに大きなテーブルを設置することは動線的にも窮屈でした。そこでダイニングと繋がっているリビングも家族のコミュニケーション

の場所として一体的に利用できるように、リビング側に回転スライドし拡張できる多目的なダイニングテーブルを提案しました。

 

 

(左上図)

食事時や夫婦2人でゆっくりコーヒーを飲む時は、大きな天板がダイニングテーブルとなります。

(右上図)

子ども達といっしょに工作をしたり、友人を呼んでパーティをする際は、小さな天板を回転スライドして引き出すことができます。

 

一日の様々な過ごし方に対応するだけではなく、子どもの成長に伴うライフスタイルの変化にも柔軟に対応し、家族の様々な距離感にフィットする

ことでコミュニケーションのバリエーションが広がります。

 

 

大テーブル(φ1.6mH0.72m、オーク材)と小テーブル(φ1.1mH0.65m、 天板メラミン+ホワイトバーチ積層材)は脚を1本だけ共有

しており、その脚を中心軸として小テーブル天板を回転スライドすることが可能です。

 

 

回転部のディテールは、共有している脚に少し大きな「輪っか」材を固定し、その上に天板を載せているだけのシンプルなものです。