必殺ライン

「今夜は最高!/必殺ライン」

《ゲスト:京本政樹・黒木瞳 》


【 放映日:1986年9月27日(土)】


 ……時は、エネルギーが枯渇した近未来。子供たちの笑い声が絶えない遊園地のメリー・ゴーラウンド。だが、その地下では、監督官が鞭を振るい、奴隷にされた何人もの男女がこき使われる、過酷な「人力動力」が横行していたのだ!その中に、ひそかに潜入していた「一人の男」の姿があった……組紐屋の竜(京本政樹)だ!ちなみに、竜の格好は、労働者が着る「灰色のツナギ」姿で、頭は「髷」である。突然、作業の場を離れた竜が、スポットライトに照らされて、ムリヤリ働かせられている人々の不運を、「歌」で以って嘆く……。監督官の罵声と鞭が飛び、メリーゴー・ラウンドの回転支柱を押す作業に、再び戻る竜。

 一方、その頃。とある屋形船の中では、仕事人の元締(スーツに帽子姿/九十九一)と中村主水(こちらも、サングラスにスーツの「お馴染みスタイル」/タモリ)が会っていた。潜入捜査中の竜からの連絡で、法律で禁じられた「人力動力」を使用するワハハ興行(WAHAHA本舗/久本雅美・柴田理恵・渡辺信子)の件について、密かに話し合っていたのだが……突然二人を、刺客が襲ったのだ!
 元締の必殺技−頚骨折りが、謎の暗殺者に炸裂!そして、危機に陥った主水を救うべく、華麗な鈴の音と共に、一本の組紐が宙を切り裂いて飛んだ。敵地を抜け出してきた組紐屋の竜だ。更に、タイトフィットのパンツスーツにロングブーツと言う、ワイルドなウェスタンスタイル風の美女が、強烈なパンチとキックで敵をなぎ倒す!……何でも屋の加代(黒木瞳)だ!襲い来る敵を全て倒した竜と加代は、屋形船の中で、ミュージカル風に「愛」を語らう。そう……二人は恋人同士だったのである。それを、コッソリ覗き見していたのが、二人にばれた主水は、照れ恥ずかしげに頭を掻くと、なぜか「バタフライ」で去って行くのだった……(爆!)。

 ここで、場面が変わる……。映画「フラッシュダンス」風に、BGMに乗って、逆光に照らし出された、組紐屋の竜(お馴染みの仕事人スタイル)・何でも屋の加代(タイトなボディコン・コスチュームにミニスカート、ブーツにマント、胸には「S字マーク」!……と言う「スーパーガール」スタイル)・中村主水(仮面ライダー…と言うよりも、「仮面ノリダー」にでも登場しそうな、着ぐるみタイプの「クワガタムシ怪人」風スタイル)が、アクティブに歌い踊る!


竜・加代・主水の三人「♪ど〜してぇ〜〜殺〜す〜〜?」
竜「♪殺すのに〜〜理屈はいらぬ〜〜」
加代「♪悪い奴は〜〜生かしておけぬ〜〜」

竜「(振り返って)……死んで貰うぜ!」
加代「(振り返って)……死んで貰うわ!」

竜・加代・主水の三人「♪ど〜やって、殺〜す〜〜?」
加代「♪手口は簡単よ〜〜」
竜・加代・主水の三人「♪首を捻って、息の根止めて、この世とおさらばさ〜〜!」

 歌の合間に何度も挿入される、竜の組紐投擲ショット!敵をパンチとキックでノックアウトし、豪快に投げ飛ばす加代!
竜・加代・主水の三人
 「♪……そう、必殺〜〜!それが仕事さ〜〜!世の為、人の為〜〜。世界の平和〜〜人類繁栄〜〜。必殺〜〜!プロの仕事師さ〜〜!失敗は〜許〜さ〜れな〜い〜〜!必殺〜〜!必殺〜〜!最後の〜〜ヒ〜〜ロ〜〜ぉ〜〜!」

 かくして、必殺シリーズのサスペンス曲をBGMに、ワハハ興行の地下秘密基地へと潜入する、三人の仕事人!竜の組紐が……加代のパンチとキックが……そして、主水の殺し技―「必殺クワガタ殺し」(頭に生えた(?)角で、相手の喉笛を掻っ切る!)が、悪党どもに炸裂!今回も(?)、無事に「裏の仕事」を成し遂げた仕事人たちだったが、竜の心には虚しい想いが広がっていた。純粋な心を持って生まれた筈の人たちが、なぜ「悪の心」を持ってしまうのか……?竜に教え諭すようにして答える主水(BGM:「やがて愛の日が」インスト・バラード)。

主水(人生幸朗風に、両肩をすくめ、手を前後に振りながら)「ま……それは運やね。運が良ければ"いい人"に、運が悪ければ"悪い人"になるちゅうこっちゃね。バカモノォ〜〜!!(……と、お約束の一喝)」
竜「(しみじみと)運ですかい……」
加代「(同様にしみじみと)運かあ……」
主水「(無邪気に)ウン……!」

 ……場面は一転!金色に輝く燕尾服にシルクハット、片手にケーンを携えて、「ミュージカルダンサー」風に着飾った、京本・黒木・タモリの三人が、バックに同じスタイルのダンサー・数十人を引き連れて、ミュージカル「コーラスライン」の名曲「ワン」……ではなく「ウン」(笑)を熱唱し、華麗に踊りまくる!

全員「♪運……!良ければ、社長〜〜。悪けりゃ、平社員〜〜。運……!良ければ、快調〜〜、悪けりゃ入院〜〜!運と〜は〜自分で〜〜切り〜開〜く〜もの〜〜。運と〜は〜自分で〜〜掴み〜取る〜も〜の〜〜。それ〜〜行け〜〜!でっかいパワー〜〜!……(中略)……そ〜れ〜〜が〜〜『運』〜〜!!」

 かくして、ミュージカル「必殺ライン」、万雷のフィナーレでございます!(ラストで、「いや〜〜、ミュージカル必殺。凄かったんではないか、と!?……それで、今のお気持ちは?」と尋ねてくるタモリ氏に、汗でビッショリの京本氏。「今夜は……最高だぁ!帰るぞ、俺は〜〜!!」と、お馴染み「モリケンの物真似」で終えるのでした)

【細部の描写・台詞・歌詞等に、若干不明確な箇所がある点、どうかご了解下さい。】



四畳半襖の必殺

「今夜は最高!/

    四畳半襖の必殺」


《ゲスト:中条きよし・絵沢萌子 》


【 放映日:1984年8月11日(土)】

 タイトルは「四畳半襖の下張り」のパロディー。ゲストの中条きよしが「三味線屋勇次」そのままのスタイルで登場し、お馴染みの三味線糸による殺しを披露した(吊り殺しではなく、標的の首に直接巻いている)。
 但し、私が見たのは「今夜は最高!/200回記念」のリクエスト特集(1985年7月)で、殺しのシーンのワンカットだけ。女郎(タモリ)と閨で戯れる悪女(絵沢萌子)の元へ、仕事人IVの挿入歌−「風が泣くとき」をBGMに三味線屋勇次が登場!勇次に息の根を止められた悪女が、ピクリとも動かないのに驚いた女郎に向かって、勇次が「シーッ!」と口止め。それ以外は、どう言う展開だったのか、全く不明である。
 リクエスト特集時のテロップによると、本放送の日時は昭和59年8月11日で、「必殺仕事人IV」の終了間際。200回記念でのリクエスト順位は「20位」だった。



必殺御三人
「今夜は最高!/

       必殺御三人」


《ゲスト:火野正平・草笛光子 》


【 放映日:1983年10月29日(土)】

 今回の登場人物は、「必殺仕掛人・梅安」…火野正平(遊び人で、殺しの技は、鍼となぜか頸骨折り。チープなレントゲンも登場)、「必殺軽面人・軽面」…草笛光子(殺しの武器はバラの花の枝.。元ネタは「カルメン」)、「必殺料理人・一政」…タモリ(小料理屋の主人で、殺しの武器は包丁。元ネタは、猟奇事件を起こした某人物)の三人。
 OPは「必殺仕置人」のナレーション(タモリ)に、主役三人のセピアカラー・半面ショットで始まる。内容は、「新・必殺仕置人」#17/代役無用…と全く同じで、晴れて恋人のおはじ(九十九一)と夫婦になったタコ吉(タコ八郎)が、主人に愛妻の体を奪われ、その挙げ句に袋叩きにあった為、おはじが三人に仕置きを依頼すると言うストーリーだ。
 殺しの場面では、軽面が投げたバラの花の枝が相手に刺さり、梅安が頸骨折りで仕留め、最後は一政が冷蔵庫の中にぶち込む展開で、最後に草笛が「食べちゃ駄目よ、一政」。火野が「怖い番組だ〜〜!」と一言(笑)。火野と草笛は、さすがに元レギュラー(笑)だけあって、「必殺シリーズ」本編を思わせる好演!ただ、どちらかと言うと「パロディー」と言うよりも「コント」に近い雰囲気だった。


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