【松竹特別公演】(1988年9月27日/佐賀県・唐津市民会館)

「必殺仕事人スペシャル」地獄花

地獄花
【物 語】

 八幡橋の番小屋勤めに廻された中村主水は、奉行所で「昼行灯」と渾名される存在。これもいたしかたのない勤めであります。八幡橋は、只今補修工事の真っ最中で通行止め。のろのろ工事にたまりかねた町の人たちは、橋番の主水にうるさく抗議します。時には反発して、大声を上げてしまう主水ですが、公儀奥祐筆の奥方様とは知らずに反発して大失敗のていたらく。毎日が苦情処理でうんざりです。そこで、今日は居留守を使って一眠り……。そんな主水の近頃のなぐさめは、日本橋の呉服問屋・越後屋へ仕立物を届ける為に、番小屋の前を通るしずと言う主水好みの女と顔馴染みになれたことでした。
 そんなある日、主水は裏の稼業の現場を浪人・神谷兵十郎に見られてしまったのです。その日暮らしにも困っている兵十郎は、主水を脅し、口止め料をせしめます。裏の稼業を知られたとなると、主水は兵十郎を殺さねばなりません。それが仕事人の掟だと、仲間の念仏の鉄に責められます……。


《パンフレットの記述より抜粋》


【解 説】

 この舞台は、「必殺仕掛人」#21/地獄花(放映日:1973年1月20日)…のストーリーが元になっているが、「中村主水が主役のバージョン」は、1987年8月に京都・南座で上演された舞台が一番最初であり、一部のキャストを入れ替えて、各地で上演された(1988年10月/大阪・梅田コマ劇場、1990年1月/名古屋・名鉄ホール)。ただ、今回の舞台は、知人の必殺ファンに提供して頂いた資料(パンフ・チラシ・チケットのコピー)によると、1988年9月27日に佐賀県の唐津市民会館で上演された「昼夜2回公演」のみとなっている。但し、パンフの裏表紙・奥付には「(昭和)63年8・9月」と言う表記がある為、九州一円で行なわれた"2ヶ月間の地方巡業公演"の可能性も存在する。
 キャスティングに関して言えば、1988年10月の大阪・梅田コマ劇場と同じく、中尾=神谷・池波=お艶・麻丘=しずと言う構成だが、梅田コマでは誠直也氏が演じた「念仏の鉄」が、今回の舞台では西田真吾氏に変更された(尚、パンフには、西田氏演じる「念仏の鉄」の写真はなし)。その他、パンフレットには、藤田氏と麻丘めぐみ嬢の「必殺ソング・デュエット」が歌謡ショーのコーナーで行われた事や、山内プロデューサーの寄稿文−「ネクタイをしめたサムライ中村主水」が掲載されている。

【スタッフ】
原案:安倍徹郎   脚色:保利吉紀    演出:中畑八郎       音楽:平尾昌晃
美術:竹内志朗   照明:塚原清      効果:辻亨二・鈴木信一  殺陣:菅原俊夫
舞台監督:井上尋史・満尾正彦・吉田昌克
大道具:金井大道具   小道具:藤浪小道具   かつら:八木かつら  衣装:松竹衣装
撮影協力:京都映画(株)  製作:松竹株式会社
【キャスト】
◎中村主水:藤田まこと ◎神谷平十郎:中尾彬 ◎妻・しず:麻丘めぐみ ◎闇の元締・お艶:池波志乃
◎念仏の鉄:西田真吾 ◎大工・をさむ:ぼんちおさむ ◎大滝伝八郎:島田順司 ◎小者六平:妹尾友信
◎永井監物:江波隆 ◎越後屋藤兵衛:浅香春彦 ◎嘉助:細川智  ……他。

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