必笑仕事人


◆ 必笑仕事人 〜 浪花の春の偽金からくり 〜 ◆


【ストーリーガイド】



【OPナレーション】
新年早々、大坂の町で鍛冶職人や鋳物職人が、次々と行方不明になり、殺されると言う謎の事件が多発した。そこで、居酒屋の主人・繁蔵を闇の元締とする、七人の仕事人たちが集結。そして、悪党たちに立ち向かう。闇にうごめく真の黒幕は誰か?仕事人たちは悪を退治出来るのか?笑いあり、涙あり、感動あり?痛快時代劇スペシャル「必笑仕事人」……間もなく開演です!


 新春。大坂・なにわ橋のたもとで、新年早々起こった大事件を熱く語る、二人の瓦版売り(南海キャンディーズ:山ちゃん&しずちゃん)!去年の秋から、何人もの職人が相次いで失踪。昨夜も、三人の職人が死体となって発見されたと言う。「……現場に残された、小判の意味は!?」と力説する山ちゃんに対し、ほじった鼻くそを舐めながら「殺されたよ〜〜!」と、いつもの如く「ぬ〜ったり」 と付け加えるしずちゃん……。

 一方、繁蔵(オール巨人)が営んでいる居酒屋「繁蔵」には、僧侶の池の坊(池乃めだか)・役者の智之丞(陣内智則)・簪職人のテル(フットボールアワー・後藤輝基)・夜回りの岩作(フットボールアワー・岩尾望)らが、次々とやって来た……。
 最初にやって来たのは、破戒僧・池の坊、「ちっちゃな頃から悪ガキで〜〜、十五で背丈が止まったよ〜〜!」と唄いながら登場。池の坊の「邪魔するで〜〜」に「邪魔すんなら帰ってや〜!」、「すんませんなあ〜〜」に「謝るんなら帰って〜〜!」、「わしやがな!?」に「鳥は入られまへんにゃ!」、「僕、僕!」に「……大統領?」と、いちいち繁蔵がツッコミを返す。
 二番目にやって来たのは、女形風の優男−歌舞伎役者の河内智之丞だ。「ああ、腹が立つ!腹が立つ!」と愚痴をこぼしつつ、笑って登場!(原因は、新春歌舞伎公演の配役が「通行人」だった為)
 三番目にやって来たのは、簪職人のテル(格好は、まんま「飾り職の秀」!)。繁蔵の居酒屋で働いているおさわちゃんにプレゼントする簪を、正月の間ずっと作っていたとの事である。
 四番目にやって来たのは夜回りの岩作。拍子木を鳴らして、「火の用心〜〜!」と言いながら登場 (新・仕舞人の晋松か!?)。「さんま焼いても、家焼くな……さんまも家も焼くな!」と店の中で大声を発して、繁蔵から「やかましい!」と怒鳴られる!
 店にいた客が帰った途端、それまで互いに知らん振りをしていた彼らの表情が変わる。実は、彼らは、繁蔵を元締とする「闇の仕事人」だった!人目を憚る「裏稼業」に生きる彼らが、唯一落ちつける場所が、ここ、繁蔵の居酒屋だったのである。智之丞が音頭を取って、元締の繁蔵が殺しの乾杯を決めようとした所で、彼らの仲間……情報収集が役目の何でも屋のやすえ(未知やすえ)と辻占いのお花(山田花子)が入って来た。

 彼女たちが持ってきたのは、冒頭に登場した「職人の連続失踪&殺害事件」を記した瓦版だ!背の低い池の坊の「頭の上」に掲げた瓦版を、熱心に読む仕事人たち。背伸びしても見れない池の坊が、床にへたり込んで「もう紀香と結婚せえへん〜〜!」と駄々をこねる!苦笑した智之丞、「紀香と結婚せんでええ!」とドツき、「今年は別れたんねん〜〜!」と追い打ちをかける池の坊を、「今年は別れんでええ!」と再びしばく!
 やっと気を取り直した仕事人たち。去年の秋から七人の職人が失踪している事に触れ、いつの世も奉行所は当てにならない…と嘆く。そんな中、事件の被害者たちが、いずれも「金物」を扱う職業であり、 行方不明になった後で殺されていると言う事を、鋭く指摘する智之丞。下手人は誰なのか?……古畑任三郎の真似をして、「犯人が分かりました……あ〜〜!?分からん!」と一人ボケ・ツッコミの智之丞に、全員がコケる!被害者の筋から「恨みを晴らしてほしい」と言う依頼は来ないのか?…と問う池の坊に、今のところ一件もないと答える繁蔵……。

 そして、やすえと花子には、瓦版の件の他に、もう一つ「大事な用」があった……。テルや智之丞らに比べて、自分たちの仕事は情報収集ばっかりで、殺しの見せ場がない。自分たちも、殺し屋の仕事がしたい。だから、自分たちで考えた「必殺技」を披露するので、それを採用してほしい……と元締に訴えたのである!
 辻占い師のお花の殺し技は……「筮竹殺し」!智之丞に標的になって貰い、筮竹を口にくわえるお花!テルの「♪ぱぱぱ〜〜ん!」と言う口三味線に合わせ、「おぬし?……おぬしは、筮竹殺しのお花!」とノリノリで演じる智之丞に向かい、お花が筮竹をすっと引き抜いて構える。
 「仕切人」のお国クラスの殺し技を見せるのか!?……と思いきや、いきなり筮竹を投げ捨て、「死ねーっ!」と叫んで、両手で智之丞の首を締めに来る!どこが筮竹殺しやねん!?−と言わんばかりに、全員にツッこまれるお花!模範を見せたる!…とばかりに、今度は智之丞が筮竹を構える!標的に仕立てたテルを背後から押さえ、「お命、頂戴致します!」と格好よく決めるも、お花の「♪たかた〜〜ん!たんたんたんたん、たかた〜〜ん!」と言う、訳の分からない口三味線(いつしか、「結婚行進曲」 へと変化?!)に、やる気をなくしてしまう智之丞……。

 散々だったお花に代わり、今度は何でも屋のやすえ……「必殺!ラテン殺し」の出番だ!標的役の池の坊に対し、「今みたいにふざけたのは止めて下さい。真剣にあたしを倒すつもりでやって下さい!」と言うやすえ。厳しい表情の池の坊。「真剣にやっていいんやな!?」 仕事人たちの間に緊張が走る!
 首から外した数珠を構え、「おい、女……このわしを倒せるかな?ふっ、ふっ、ふっ……」と不敵な笑みを浮かべた池の坊、数珠の留め金を外して一本にするや……。「わしが、この数珠を一本にした時は、どうなるか知っておるか?」「どうなるのです?」「長さが一緒や!」……池の坊の背丈と、一緒の長さになるのであった(ネクタイの数珠バージョン)!どっとコケる仕事人たち!「これで相手がコケた所を殺る訳や!」と説明する池の坊。
 ここで、もう一度最初からやり直す事になるや、「女、お前を倒してやる!」と数珠を振り回す池の坊に対し、「ちょっと、待ったりィィィィ〜〜〜〜な!死んだりィィィィ〜〜〜〜な!」と、超巻き舌を連発して捲し立てるやすえ!派手にコケまくる仕事人たち!最後は「オ〜〜レイ!」とフラメンコ風のポーズを決める!「必殺!ラテン殺し……良かったでしょう?」と聞いてくるやすえへの反応は……「そんなん無理に決まってるやろ?なめたらあかんよ、なめたら!」「二人は、もうちょっと殺し方を考えた方がいい!」「今まで通り、情報屋と占いの方で頑張って下さい!」と散々だった!結果、元締の裁定は……予想通りに「不採用」。かくして、不満顔ながらも、渋々納得したやすえたちを加えた、九人の仕事人たちが杯を掲げ、年頭の誓いを立てる。
「殺しの裏稼業……恨み晴らす、我々仕事人に乾杯!」



【 続 く 】


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