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虫俳句
野外教育学校という実験学校をもう29年も続けています。そのなかで「講座」を受け持っています。
最近の講座は「虫を観察して、絵と俳句で表現しよう」というものです。コンセプトはなかなかいいと自
負しています。参加した子どもたちからも好評です。虫を追いかけ回して、その中で感じたことを5・7・5
の俳句で表してみる。やってみると結構はまります。
夏の雨
網戸に宿る
蛾が二枚
うだる夏
モンシロチョウも
ただ一まい
触角を
ひくひくとさせ
かげろうの行く
スズメバチ
黒い子どもを
追いかける
夏毛虫
毛皮もぬがずに
一休み
むれはねる
バッタの道を
我れは行く
アブ払う
腕にとびこむ
ヒラタムシ
ほこらしく
えものひきずる
アリ三匹
シアワセを
あつめる ハチの
いそがしさ
ふとりすぎ
青い空にも
飛び立たず
ボスキャラは
沼辺をわたる
シオカラトンボ
暑い夏
今年の蟻は
加速装置付
風そよぐ
草いきれの中の
虫の声
昼寝グモ
あわてて逃げ出す
腹の上
イトトンボ
青い小首で
考える