ナースバンク

ナースバンクとは

ナースバンクとはナースセンターが運営する事業の一部です。ナースセンターは、1992年「看護師等の人材確保の促進に関する法律」にもとづき設置された組織で各都道府県には必ず一つの 都道府県ナースセンターがあります。さらに、北海道、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県には支所が併設され、中央機関である中央ナースセンターは(社)日本看護協会が運営しています。都道府県ナースセンターの事業は以下のようなもので、ナース バンク事業はその一部です。

ナースバンク事業は一言でいうと職業紹介。職場を求めるナース、ナースが必要な施設の間で無料の仕事紹介をします。現在、ナースバンクはナースセンターへ赴いて直接利用するほか、インターネットからe−ナースセンターを利用するという方法もあります。

特筆すべきは、ブランクの長いナースの現場復帰支援でしょうか。中には離職以来、20年以上を経て医療の現場に復帰する元看護婦さんも存在するそうで、医療業界での人手不足の深刻さをうかがうことができます。ブランクの長いナースの復帰は賛否両論あると思いますが、資格制の職業ですから簡単に人材確保できないのも事実。たいへん有意義な活動だと思います。

ナースバンクとナースセンター

今も昔も人手不足に悩むのが医療業界。一方、医療に必須の人材、ナースの養成は准看護師で2年、看護師で3年以上の教育期間が必要、養成は簡単ではありません。しかも、ナース(看護師)は、社会的な尊敬を集める職業ながら、労働条件が厳しいことで知られ、ナースキャップを載帽しても離職する人は後を絶ちません。

ナース バンクはその名の通り、看護師の就職支援事業です。就職先を探しているナースと、看護職員を雇用したい側の間に立ち、ナースバンクが無料職業紹介をします。ところがこのナースバンク、一般には知名度があまり高くありません。試しに、googleなどで「ナースバンク」で検索してみても、上位に出てくるのは、ナースバンクに類似した人材紹介ばかりが表示されます。どうやら、ナースバンクという言葉はあまり宣伝されていないようです。

ナースバンク事業を運営するナースセンターのHPがまた紛らわしい。中央ナースセンターではe−ナースセンターというサイトを開設していますが、これがナースバンク事業のインターネット窓口らしく、ナースバンクは埋没状態です。これでは、ナースバンク=民間の人材バンクと勘違いする人が多いわけです。しっかりした組織をバックボーンに持つナースバンク事業、もっと周知徹底したほうが良いと思うのですけれど。

民間の「ナースバンク」?

ナースバンク事業とは異なりますが、人材派遣業の中には通称ですが「ナース バンク」と呼ばれるサービスを展開しているところが複数あります。ナースバンク事業と同じく看護師(ナース)の転職・就職・求人に絞って運営するこれらのサービスは、個別に「ナース人材バンク」などを名乗っていたりしますが、日本看護協会とは無関系な事業です。

通称ナースバンクは有料職業紹介事業者に分類され、一般的には人材バンクとか、転職エージェントと呼ばれています。サービス内容はナースセンター配下のナースバンク事業と大差ありませんが、業界団体か純粋に私企業かといった点に違いがあります。

では、どちらの組織が良いのかというと、ナースバンク事業は看護協会配下という安心感があり、人材バンク系の通称ナースバンクは私企業特有の営業力があります。どちらの「ナースバンク」も、登録は原則無料ですから、スムーズに転職したい、もっと好条件の病院で働きたいという方は双方併用して、仕事探しするのがオススメです。

ナースの就職事情はおおむね売り手市場と言われますが、条件の良い求人には限りがあります。利用できる手段はできるだけ利用してみてください。