2011年11月12日(土) 大田原市内等 において、

  通訳案内士の資質・技能向上のための研修

 ( テーマ 「日本文学・俳句」、「宗教・禅」、「アジア文化・中国語」 ほか )

  を実施しました。

   ( Studies about the Japanese literature - "Haiku ", the religion - "Zen " and

          Asian culture - "Chinese language",   November, 2011 )

 (研修の様子)

 「通訳案内業務研修・2011年栃木」 レポート     

(大田原市 芭蕉の館見学・大雄寺の座禅体験ほか)

1.日時     20111112日 土曜日 午前850分〜午後5時50

2.場所     宇都宮市−大田原市間のチャーターバス車内および大田原市内

3.参加者    18

4.研修担当者  大谷純子(栃木県通訳案内士協会)、吉田和子(同)、増田剛(同)

5.研修内容   (1)「宗教及び日本文学についてプレゼン研修」(バス車内)

(2)「芭蕉の館」学芸員の方の説明、施設見学(大田原市)

(3)「大雄寺での座禅体験、ご住職による禅解説」(大田原市)

(4) 栃木県地域限定通訳案内士 吉田和子 氏による

「中国語の初歩・中国文化に関する講座」(バス車内)

6.レポート

(1)車内研修 ―ゞ亀擇啼本文学についてのプレゼンテーション研修

  外国語と日本語の解説を含めて3分以内という時間制限があるにもかかわらず、全員の方が

 わかりやすく簡潔にまとめて発表していただきました。

  宗教に関すること、日本文学に関すること、と幅広いテーマを扱いましたが、モスクの話や

 俳句に関する話など多岐にわたる興味深いプレゼン研修となりました。

英語のほかにもフランス語、スペイン語、中国語でのプレゼンがありました。

(2)「芭蕉の館」見学

  学芸員の方が、庭の芭蕉の句碑から館内の展示物に至るまで丁寧に説明してくださいました。

 私たちの素朴な疑問にも応対してくださり、私たちの知識を大いに増やしていただきました。

かなりのご高齢に見えた芭蕉も旅に出たのは齢47歳・・・意外に若かったのでびっくり!!

また、ここ黒羽に13日もの長逗留をしたことなど、「奥の細道」の旅のエピソードなどをい

ろいろ教えていただきました。

 

(芭蕉の館と参加者の様子)

 

(3)大雄寺での座禅体験

 今回訪れた大雄寺さんは、茅葺屋根で深い趣のある禅寺です。室町時代からの様式を今に伝える

という伝統的文化財でもあります。栃木県にこんな素晴らしい禅寺があることに驚きを覚えます。

 出迎えてくださったご住職から各建物の説明を受けた後、座禅のなかで細かく定められた合掌、

手、足の組み方、視線の位置などを聞きました。禅堂内に入る時、出る時の足の順序まで決められ

ていて茶道のお点前を思い出します。

  座禅中は自分から望んで合掌して肩を打っていただく場合と姿勢が悪かったり、体を動かしてし

 まったりした場合に励ましとして肩を打たれる場合があります。

  時間は約30分間で、緊張感のためか最初の10分位がとても長く感じられました。終了時間になる

 と全員に軽く警策が入りました。これは頑張りましたねという意味がこめられているそうです。

  今回の座禅体験は参加者の記憶に鮮明に残ったようでした。また、ご住職には次々と出る参加者

 の質問に快くお答えいただき、禅についての疑問を少しずつ明らかにすることができました。今後

 は座禅を通して理解を深めた禅を通訳案内士として外国人旅行者に機会あるごとにうまく伝えてい

 きたいと思いました。

 

 (4)中国語の初歩・中国文化   (講師 栃木県地域限定通訳案内士 吉田和子氏)

  大雄寺さんでの厳粛な雰囲気から一転、実にパワフルな語り口で聞き手を引き込んでお話ください

 ました。日本人が理解できる漢字、できない漢字、誤解してしまう漢字の例を挙げて説明してくださ

 いました。特に誤解してしまう例では、中国では鬼という漢字は幽霊という意味で祭が弔うという意

 味だそうです。また色の感覚が日本とは異なるということ。特に黒がおしゃれな色で、日本のように

 お葬式の色という感覚がなく、白のほうがそのイメージだということです。その他にも色々ありここ

 にすべてを紹介できないのが残念です。

  最後にクイズコーナーがあり、日本語を中国語に、中国語を日本語になおしました。ほとんど直ぐ

 にみなさんから正解が出ました。

  今回漢字を通して中国語を少しでも理解できたことはよかったです。中国と日本の関係など欧米の

 旅行者などに聞かれることがありますので、今回のお話を糸口に中国につてもう少し勉強しておこう

 と思いました。

 

 

7.おわりに

  この研修の実施にあたり、各施設の皆様、参加者の皆様大変お世話になりました。

 有意義な研修を実施することができたことを関係者皆様に感謝申し上げます。

   研修の企画運営担当者として、参加者の皆様が今回学んだことを実際の通訳案内業務に反映していた

 だけたら、こんなにうれしいことはありません。

   私たちの素晴らしい日本の文化をいかに正しく外国の人たちに伝えるか。伝える側の当事者として、通訳

 案内士団体としてさらによりよい研修を企画したいと思っております。

   私ども団体および各会員の活動にご理解賜りますようこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

   微力ですが、外国人旅行者が旅行しやすい環境づくりに貢献させていただきたいと思っています。

                                          以上

(本レポート作成、栃木県通訳案内士協会 大谷純子、同 吉田和子、校正 増田 剛)

 

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