93 宗谷・笹原 (北海道稚内市)6月中旬

国道238号線、宗谷岬から東海岸を数km南下した所、オホーツク海を望むなだらかな丘陵地は笹原でした。「寂寥とした笹原も趣があるものだ」とは思ったものの、「太古の昔からこのような風景であったはずはない」という想いが脳裏を過ぎりました・・・森の残像を感じたのです。自然環境の変化によるものなのか、人為的なものなのか、後者であればとても悲しいことです。

撮影アドバイス

現代人はあまりにも自然とかけ離れた生活を営むがゆえに、自然に対する感性を失ってしまったのでしょうか。植林された杉山が大半を占める地方の自治体が、我が故郷の大自然を売り物にしています。どこどこが自然遺産に指定されたなどと、誇らしげに騒いでいる所もあります。しかし、そんな自然環境になってしまったことを、我々は本当に誇れるのですか?風景写真家は、そういうことも感じ取るべきでしょう。笹と海以外ポイントとなる要素が殆どありません(小さな樹が見えますが)。この場合、笹原のうねり(起伏)だけをじっくり観察してフレーミングしています。

                       70〜200mm・絞りF11・オート・RVP

 

 

 

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