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ビクセン スカイセンサー2000PCで
  25cmF7ニュートンを制御

まだ、写真をあまり掲載してません。
暇を見つけては掲載していきます

きっかけ 私の望遠鏡は25cmF7(焦点距離1756mm)外形でいうと直径30cm長さ1.8m重量37kgの筒
をきっちりと制御せねばなりません。赤道儀は旧ミカゲ光器210B型。
同架重量60kg、20〜25cmクラス用の赤道儀です。
最初はオリエンタル製パルスモーターを水晶発振+NE555チップにて可変。
もうひとつ精度が悪かったのでモーターはそのままで、天文ガイドインタラクティブに掲載された
マイクロステップドライバーに変更。非常に精度も上がり、使い勝手もよく満足していましたが、
不満発生!。
冷却CCDで系外星雲を撮像したい!という願望があったのですが 私の観測所は眼視極限等級が4等星程度。
暗い目標天体を導入するのに、非常に効率が悪い。
また、合近くの明るい惑星を日中の南中時に撮像してみたい(野心)もあり
どうしても自動導入が欲しくなり、当時天文ガイドなどで話題であったスカイセンサー2000PCの
取り付けに着手しました。
それほど甘くはない! 高トルクのパルスモーターからスカイセンサー用の小型DCモーターに変わります。
やはり低トルクに泣かされました。 少しでも鏡筒と赤道儀の重量バランスが狂えば
とたんにモーターは「キュ〜ン」と発振音の悲鳴をあげ、動かなくなってしまいます。
やはりフィードバック方式か? 細心の注意を払いながら、とにかく動いています。制御できています。
でも2003年の火星に備えて「このままで良いのか?・・」

以下、写真解説の奮闘記です。 チャレンジされる方は参考にしてください。


なお、歯車の入手には、「協育歯車」がお勧め。(http://www.kggear.co.jp/
今回使用の小型ギアから赤道儀やドーム自作にまで使える大型ギアまで販売しています。

電話帳のような分厚いカタログも、もらえます。(カタログ後半1/3は機械工学の教科書のような専門的なデータや諸式が掲載。)
自作派に必須の1冊です。
ギアの入手方法は、近隣にある代理店を紹介してもらいます。(協育歯車は小売りを行っていません)
カタログを見ながら代理店への発注となります。
必要データとして
1 モジュール(ギア直径mm÷歯数)→スカイセンサー付属ギアはm=0.75)
2 歯数(モジュールを指定するので歯車の直径は指示する必要がありません)
3 ボス径(シギアの中心穴径→カタログに歯車の図面が載ってます)
4 歯車の肉厚と材質(3〜5mmで十分)

価格はMm=0.75 歯数36 肉厚5mm 黄銅製で
1個 300円程度(安い!!!)です。

改造前。
オリエンタル製パルスモータと天ガインタラクティヴの制作記事にあった
マイクロステップドライバー。
対恒星時700倍まで無理なく動きました。トルクも十分でした。
スローアップ・スローダウン
(急ブレーキがかからず1秒間ほどかけて減速が行われる)
いよいよスカイセンサーを解体
DIN端子からケーブルをはずす
(ケーブルの色と位置を間違わないようにメモ)
モーター台座の製作
ギアの加工(旋盤加工)
電話帳で旋盤加工の工場を探し、軒並みにお願いに行きました。
大抵は3〜4人で営む小工場です。
私の場合、何軒目かでOKしてもらい、お願いする事になりました。
加工が終わり「いくらお支払いしましょうか?」と、訪ねると
「金なんかいらん。(大阪弁です)」と、ニコニコ良い人。
「タバコ代にどうぞ」と、1000円払って帰りました。
こういった良い工場を見つけたら大切にしましょう。
今後もいろいろとお世話になるはずです。
旋盤加工したギアです。
気持ちが良いほどアソビも無く、ウォーム軸にフィットしてくれます。
取り付け完了
喜んだのもつかの間。
低トルクですぐに止まりました。
鏡筒を回転させるとモーメント位置が変わります
スタート時にはバランスが保たれていたつもりでも、
自動導入で赤道儀が高速で動き出すと、途中で止まります。
原因としてバランスが完璧にとれていない事と
ピリオディックによる負荷の変化が考えられます。
これほど低トルクなモーターで駆動させるには、常識はずれなまでに徹底したバランス取りが必要なようです。

鏡筒の回転により、サブスコープやドロチューブの位置が変わると、モーメントも変化する。
徹底的なバランス取り作戦(慣性モーメントも考慮して鏡筒の軽量化にも挑みました)
鏡筒がどの位置でもバランスを保つには・・・
暗くて見にくいですがドロチューブの反対側にカメラとバランスをとるカウンターウエイトを取り付けました。鏡筒にバランスの偏りがあると、ある位置でバランスが取れたつもりでいても、鏡筒の移動により必ずバランス不良の負荷が発生します。鏡筒を回転させてもモーメントが狂わない配慮が必要です。
ギア比の変更
思い切ってギア比を変え、トルクを2倍にしました。
(60:30)
トルクは得られるけど高速駆動は犠牲となります。
(最初に行えば、鏡筒を切らずに済んだのに・・・)
やはりウォーム軸に接する面は旋盤加工を行います。
ギア径が変わったのでモーター台座も作り直し
スカイセンサーのケーブルが短かすぎて使いにくい。
赤道儀支柱部分に接続コネクターを取り付けて
ケーブルが長く使えて、見栄えも良くなりました。
すこぶる快調に駆動しています。
冷却CCDなどを取り付けてバランスモーメントが変化してもヘッチャラです。
問題はギア鳴り。
私のドームは住宅街の中。
深夜に望遠鏡を動かすと、そのギア鳴りの音で近所の犬が吠え出す。困ったものです。 
現在は、低騒音を重視してスカイセンサー側で
最大速度を1/3程度に抑えています。
ギア鳴りの原因は噛み合わせ角度の誤差や取り付け部分の振動によるものと思われます。 目下、勉強中です。
でも、とりあえず、観測は快適に行えるようになりました。
ギア比とスカイセンサーの設定値(重要!)

私の場合
赤緯軸(極軸)のウォームホイル歯数が351
ウォームギアシャフトに取り付けたギア歯数が60
モーターシャフトに付けたギア歯数が30

従って
ウォーム側歯数÷モーター側歯数
60÷30=2
スカイセンサーの初期値(歯数36)なので
36×2=72

よってスカイセンサーの設定は
(+72×351)となります。
(+72×351)の「+」は用いた小ギアが2個(スカイセンサーの基本的な取り付けも2個)の場合です。
赤道儀の構造上、どうしても、もう1個中間ギアが必要な場合には、1個ギアが増えることにより、回転が逆になります。この時には「+」でなく「ー」となります。
更に重要!!!
ギア比の選定でスカイセンサーへの登録減速比は必ず整数にしなければなりません。
スカイセンサーへの登録に小数点は使えないのです。 
(減速比に36をかけた値が整数→小数点が付かない)
0.1でも実際と異なる値を登録をすると、全く追尾もできず、自動導入など不可能となります。

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