自分で行う旧ミカゲ210B型赤道儀のオバーホール

長年使っていると、グリスの硬化など気になる所が出てきます。
今回、スカイセンサーという低トルクモーターで動かそう!と目論んだ際、
どうしてもオーバーホールをして赤道儀をリフレッシュしたい・・・
ドイツ式でもフォーク式でも、主軸がありウォームギアとベアリングがあり、
そんな基本的構造はメーカーや時代を問わず類似しているだろう。
そんなイージーな気持ちで取りかかりました。

用意する工具
大型のパイプレンチ
これは必須です。これが無いと
分解組み立てができません。
用意する道具
ワイヤブラシ、歯ブラシ、バケツ又は洗面器、灯油(グリスを落とします)、軍手、古新聞など
まずはここからバラします。
赤緯軸後部にある目盛り環部分を
取りはずし、パイプレンチでネジを
はずします。
同じく赤緯軸下部(ウエイト側)のハウジングをはずし赤緯軸の締めリング(直径7cmほど)をパイプレンチではずします。この時点で赤緯軸はグラグラになります。結構重いので赤緯軸取り外しに備えて赤緯軸は水平にしてクランプを締めておきます。
モーターとウォームギアを取り外した後に
赤緯軸を抜き取ります。
はずれた赤緯軸
赤緯軸ハウジングと赤経軸の接合部。
この両軸の直角精度は赤道儀の
命の一つです。
めでたく両軸がはずれました。
両軸をはずすと台座と赤緯軸
ハウジングのみとなります。
ベアリングの受け皿があるだけで、
中はカラッポです。
ベアリング受け皿に、汚れや傷の有無を確認しながらシリコングリスを薄く塗布します。
写真の人物は、星仲間の林氏
(月惑星研究会)で応援に駆けつけて
くれました。
さらにギアカバーを外します。
古いグリスを取り去り、新しくグリスアップするのは、赤経・赤緯軸、両軸のベアリング、両軸のウォームホイル、モーター部分のウォームギアです。
洗面器に灯油を入れ、歯ブラシで
古いグリスを落とします。
モーターからウォームへの伝達系です。 不慣れなうちは順番などデジカメやビデオで撮影・記録しながら分解すると良いでしょう。
掃除も終わり新しくグリスアップする際、
自動車屋などで使うシリコングリスが
粘度も低く硬化しにくく良いようです。
赤道儀にはテーパーベアリングと呼ばれる円錐形のベアリングが使用されています。締めれば締めるほどガタは無くなりますが、締めすぎると固くなり動かなくなります。組み立て時。ベアリングの締め加減は、体重をかけてシャフトをゆすってみてガタが無くなる所までパイプレンチで締めます。
ウォームホイルとウォームギアの
噛み合わせ調整を行います。
モーターはまだ取り付けません。
3次元的に目測で位置を合わせて
固定ネジを50%ほど締めます。
指でウォーム軸を左右に回しながら
バックラッシュが最低になるよう調整し、
増し締めして完了です。