課題 YOSHIKI KAWANOの仮説 備考
★平地種、山地種の結婚飛行の時期の違いについて 一般的に平地種よりも山地種のほうが遅い時期に飛行するが、これは種の違いと言うよりは飛行に適した気候条件になる時期の違いから来るものではないだろうか。 2009年、ムネアカオオアリの飛行・・・平野部5月上旬、日光市南部6月下旬、日光市標高1600m付近7月上旬
★ヤマアリ属は目がいい ヤマアリ属に属する種は光の変化に対する反応が素早いようだ 自宅で飼育しているクロヤマアリ、エゾアカヤマアリは『手をかざす』などの行為に敏感に反応するが、周りにあるケース内の種はほぼ無反応である。
★クロオオアリはムネアカオオアリよりも臆病? クロオオアリはコロニー化した後も『振動』に対する反応が非常に敏感であるようだ。 飼育中のクロオオアリコロニーはケースにわずかな振動があっただけで激しく逃げ惑う。同じ飼育状況下にある近縁のムネアカオオアリコロニーではほぼ無反応。
★アメイロケアリ寄生について トビイロケアリの繭導入が不可欠のようだ。 繭導入、ワーカー孵化で明らかにコロニーとして安定した。
★トゲアリ寄生について ホストワーカーと1匹ずつ徐々に対面させると敵対が少なく導入でき、狭い空間内で行うと失敗が少ない。 時間をかけて1匹ずつチューブ内、もしくは小型容器内でホストワーカー(ムネアカオオアリ、ミカドオオアリで確認)と馴染ませるとうまくいった。この方法で且つ狭い容器内でワーカーを増やせば敵対行動は見られない。2008年はワーカー数を増やす段階で広い空間を用意した際に女王が攻撃を受け、失敗。広い空間によって女王の匂いが拡散されて『匂いの鎧』の効果がなくなったためか?
★石膏以外の巣材について 石膏巣での飼育で順調にコロニーを発展させる種と、そうでない種がいる。後者には石膏以外の素材を使った飼育方を見つける必要がありそうである。 ハリアリ類や樹上性で特に篠竹営巣種(シベリアカタアリ、ヤマヨツボシオオアリ ヒラフシアリetc...)などは石膏飼育を試みた際に軒並み衰退していく。樹上性でもムネアカオオアリやミカドオオアリは石工飼育が十分可能である。この違いとは・・・?湿度や空間の広さの違い?試行錯誤して検証していく必要がある。