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別紙様式(第6条関係)             申立日 平成21年11 月29 


申  立  書

 東京大学科学研究行動規範委員会 御中

 

氏名                                                                                   氏名

住所                                                                                   住所

 E-mail: 11jigen@mail.goo.ne.jp                          E-mail: 2ch.serkan.2.781@gmail.com

TEL:                                                                                  TEL:

                                                              

  東京大学科学研究行動規範委員会規則第6条の規定に基づき、下記のとおり申立てを行います。

 

 1.被申立者の所属、職・氏名

  所  属 : 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 (松村・藤田研究室)

  職・氏名 : 博士論文著者: アニリール・セルカン (Serkan Anilir)  

          博士論文審査委員(肩書は審査当時) (主査)松村秀一助教授、

          (副査)坂本功教授、野城智也教授、曲渕英邦助教授、川口健一助教授

          教育会議委員、工学系研究科長、総長

 

 2.申立ての具体的な内容と根拠

 捏造、改ざん、盗用のいずれかにをし、不正と考える科学的合理的理由及び不正に関係する論文の名称等を記載してください。別紙可)

  (捏造・改ざん・盗用の別)

 申立者らは以下の博士論文において、東京大学科学研究行動規範委員会規則第2条第2項に定められた「不正行為」(1)研究結果(他者の論文等)の盗用を確認しています。該当博士論文著者は不正に博士の学位を取得し、その後の学術界での活動の基盤を得ています。また、大半の文章が他者の研究の盗用である学位論文を合格と判定した審査委員らは審査を怠り学位取得者の信用を貶めかねません。そこで申立者らは1)該当学位認定の取り消し 2)審査関係者の懲戒・訓告等の処分 3)同専攻での他の学位論文で正当な審査がされたか再確認する等の学位に対する信用回復のための対処 の3点を求めます。

 

不正に関係する論文の名称

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士論文

論文タイトル:宇宙空間で長期居住を可能にする軌道上施設に関する研究

論文タイトル(欧文):Study on an orbital settlement (ATA) for a permanent presence in Space
提出日:20021216日    学位授与年月日:2003年3月28日

報告番号: 甲17950       学位記番号:博工第5408号


添付文書1: 論文の内容の要旨(7ページ)、添付文書2: 審査の結果の要旨(2ページ)、

添付文書3: 松村秀一研究室の学位論文一覧、添付文書4-81: 盗用元サイトの印刷文書や、不正行為や審査問題を説明するためのその他関係サイト・書籍・新聞の印刷文書や写し

 


「不正と考える科学的合理的理由 (概要)」 については、次ページ以降において説明します。


「不正と考える科学的合理的理由 (詳細)」と、「博士論文審査における問題」については、別紙において説明します。




____________________________________________________________

不正と考える科学的合理的理由 (概要)

 

以下、盗用の概要について述べます。


(I) 本文352ページ中、208ページ (59%) において文章の盗用(ほぼ丸ごとコピー&ペースト)や画像・グラフ・データの盗用が確認されています。

(他者からの引用であると予め著者が断っているp.23,46,66,161,212,225,333や、p.351-361の清水建設の方が1st Authorの論文は除いて計算しています。)

(II) 盗用元の文章の主語を "I" に変えたり、"by (the) author"、"I proposed"の修飾語句を付加し、あたかも自分の研究であるかのように書いており極めて悪質です。
例えば、p.234-236、p.243-244で、盗用文章の一部主語を"I"に変更しており、p. 181では盗用元のコンセプト名に"by author"の語を付加しています。また、p.100のFig.51では、盗用である"Balloon launch system"に"by the Author"の語を付加し、さらに、p.101において、"the balloon concept I proposed - " と念を押しています。

(III) 本文をほぼ丸ごと盗用して、「ATA」 「NEO」 などの固有名詞や頭字語を不自然に多用した章題や節題を加える手口が常套手段です。

「ATA」の語は、著者がトルコ近代化の父・アタチュルク(ATATURK)から名をとったもので、博士論文中の研究コンセプト名の一部として使用されています。これにより、盗用内容を自分の研究であるかのように主張し、盗用を偽装する狙いがあった可能性があります。「ATA」については第4章の4.2節や第6章で、「NEO」については第4章の4.4節や第5章などで多用されています。

(IV) 様々な他者のサイトや著書から文章を、ほぼ一字一句盗用しつつも、その本文中においても、「ATA」 「NEO」 「GEO」 などの単語を不自然に多用している場合があります。これにより、文体だけは統一して、一見ではアニリール・セルカン氏一人が書いたように見せかけ、意図的に盗用を発覚しにくくした可能性があります。

例えば、p.156では、盗用元原文 「geosynchronous」 を 「GEO」 に置換し、p.130で、 「asteroid  を 「NEO」 に、 「asteroidal material」 を 「NEO material」 に置換しており、さらに、「ATA−SPIDER」 の語を挿入しています。p.147では、「AsterAnt」という概念を「ATA-NOVA」と勝手に改名しています。そのほか、p.221-222では、原文「space colony」 を 「ATA colony」 に、p.243-244で、「lunar」を「ATA」に置換しています。さらに、p.109の Fig.57(盗用画像)を「ATA Space Elevator」であると説明しています。

(V) p.339-343 において、Ken Yeang氏の高層ビルのエレベータに関する論考を一字一句丸ごと盗用して(丸3ページ盗用)、その直前、直後に「ISS宇宙ステーション」 と 「宇宙エレベーター」に関するイントロと結論だけ加えており、盗用の巧妙さと悪質さを明確に判断できます。

(VI) 文章だけでなく、多数の画像、グラフ、表を引用なしに盗用しています。

例えば、p.363 – 366Image1-8は全て、SPACE ISLAND GROUPからの盗用です。

(VII) p.284において、博士論文の本文の内容とは関係のないGehrels Tom氏の論文を引用しており、さらに、辻褄を合わせるために、引用した同論文のタイトル名を改変して掲載しています。

(VIII) ATA Space Elevatorというコンセプト自体が盗用であることから、第4章の4.2.6に記載されている、Toyobo company (東洋紡) とアニリール・セルカン氏との間で行われたとされるZYLON (PBO繊維)の分析研究には、実際にはセルカン氏が関わっていない可能性があります。

(IX) p.351-361 に掲載されているAIAA-SAS 2002の発表記録でのアニリール氏の所属が「NASDA-ISAS」となっておりAIAAのホームページでの同発表の記録(東京大学所属と記載)と異なっています。さらには、著者名の順番も異なっており、改ざんされた可能性および共著者らに了承・確認を取っていない可能性があります。

(X) p.339-343の、ISS FORUM 2001でのアニリール氏のポスター発表内容は、ほとんどがKen Yeang氏の文章からの盗用であるだけでなく、ISS FORUM 2001のWeb上の会合記録にはポスターセッションの時間帯が確認できないことから、発表自体が行われていない可能性があります。

 

 

以上のように、アニリール・セルカン氏の博士論文の内容の大部分は、盗用に基づくものであり、博士(工学)の学位請求論文として合格と認められるものとは到底言えないのではないでしょうか。厳正な調査と、学位授与の取消や、助手/助教採用の取消などを含めた厳正なる処分をお願い致します。

 

本件は東京大学の学位審査の信頼性を揺るがす重要な問題であり、これまでに真摯な研究によって学位を取得した多数の研究者を侮辱するものです。さらに、日本の代表的な大学においてこのような博士論文によって学位が授与されたと言う事実は、東京大学のみならず日本の大学における学位審査の信頼性全般が問われるものです。アニリール・セルカン氏の博士論文における盗用行為や改ざん行為などの重大な問題を見過ごし合格と判断した審査員全員の責任を厳正に調査して頂くようにお願い致します。

仮に盗用を見過ごしたことを置いておいても、博士論文の内容には、博士論文として不適切な点、科学的な誤りや根拠不足、博士論文の成果と位置づけられているが新規性のある研究を裏付ける内容が無い、など専門的な知識がなくとも常識的に考えて問題があると判断できる箇所が多々あります。審査委員が厳格な審査を念頭に博士論文を精読したかどうかにも疑問が持たれます。さらに、アニリール・セルカン氏は高校程度の物理・化学すら理解していない可能性があり(別紙:博士論文審査における問題 4)、5)を参照)、博士の学位を授与するにあたって学力の確認を十分に行ったかどうかにも疑問が持たれます。

特に、主査であった松村秀一教授はアニリール・セルカン氏の博士課程での指導教員でもあり、学位授与に関する責任は極めて重大です。博士論文の問題に加えて、申立者らが別途文部科学省・東京大学担当窓口へ告発し現在調査中の、科学研究費業績報告書における捏造行為や、その他の経歴詐称行為などの不正行為についても、アニリール・セルカン氏の博士課程、助手、助教時代に所属していた研究室の責任者である松村秀一教授らの指導監督責任や研究室の運営責任が問われるのではないでしょうか。これら、松村秀一教授の種々の怠慢は、直接・間接的に東京大学における研究活動と科学の健全な発展をその本質において脅かす深刻な結果を招いた可能性が高く、東京大学教職員就業規則第38条第5号に定める「大学法人の名誉又は信用を著しく傷つけた場合」に該当すると考えられますので、厳正な調査と処分をお願い致します

さらに、松村・藤田研究室ホームページの学位論文紹介ページ(http://www.buildcon.arch.t.u-tokyo.ac.jp/02works/thesis.htm )(添付文書3)によると、松村秀一教授は、おそらくはアニリール・セルカン氏の博士論文をお手本にして、主査として6件の論文指導をしております(6件のうち5件がアニリール・セルカン氏の博士論文の後、1件は同時)博士論文1件「”Investigation on practical production methods of lunar concrete”(ルナコンクリートの実用的製造手法に関する研究)」、修士論文1件 「宇宙シェルターの位置づけとその拡張パターンに関する基礎的研究 」、学士論文4件(「長期宇宙居住のための宇宙要件に関する研究」、「宇宙建築における安全設計手法の超高層建築への応用可能性に関する研究」、「宇宙建築の地球上建築への応用に関する研究」、「宇宙建築におけるサステナブル技術の地球建築への応用に関する研究」)。また、毎年2〜5本の博士学位論文を主査として審査しています。これらの論文に関しても、適切に指導及び審査が行われていたか調査をお願いします。


不正と考える科学的合理的理由 (詳細) の説明 については、以上です。



 _____________________________________________________________

別紙


不正と考える科学的合理的理由 (詳細)

 

博士論文における盗用(剽窃)の具体的指摘


 博士論文 第1章, CHAPTER 1: INTRODUCTION

page 1 - 22

page 1,8-11,13,14,17-2211ページ = 59%のページで盗用が発見されています。)

 

p.1 "A Scientist discovers what exists, An Engineer develop what it never was... Serkan ANILIR"は、

Theodore von Karman氏の有名なQuoteからの盗用と思われます。語句に細かな違いがあるものがネットではいろいろ存在しています。ちなみに"develop"は文法間違いなのでこれはセルカン氏のオリジナルと思われます。

http://www.best-quotes-poems.com/engineering-quotes.html(添付文書4)
http://eagar.mit.edu/EagarPresentations/tomsquotes.html(添付文書5)

p.8 (1.4 Definition of Space Architecture) 
からp.10 終わり(Table 1含む)まで丸々3ページが、

以下の論文からのコピー&ペーストです。
http://www.spacearchitect.org/pubs/AIAA-2002-6102.pdf  (2002年10月10-11日のシンポジウム論文)(添付文書6)

p.11
 
の3段落め"in 1945"から,このページ最後までの2段落と半分(Arthur C. Clarkeに関する記述)は、
丸ごと,他人の著書(T.D. Jones and M. Benson, The Complete Idiot's Guide to NASA, Alpha Books, 2002)88ページのカコミ"Astro Bio"の中身そのままです。

p.13
 
2行目"Can people live in space?"からp14の第3段落まで(carried away from the habitat.まで)の1ページちょっとは
http://www.nss.org/settlement/nasa/75SummerStudy/Chapt.1.html (1975年のdesign study)
(添付文書7)
からのコピー&ペーストと思われます。

p.17
 
(冒頭7行を除く)からp.22最後までの6ページ(1.4.2.11.4.2.2)が,
まるまるYahoo! Groupsの議論における,2001年の11月に投稿された長い記事一本そのままのようです。
http://groups.yahoo.com/group/Starship_Forum/message/313  (2001年11月21日)(添付文書8)



 博士論文 第2章, CHAPTER 2: DOING BUSINESS ON ORBIT

page 23 - 43 p.23は、Carl Sagan氏からの引用)

page 25-28,30-32,34-40,43,4516ページ = 80%のページで盗用が発見されています。引用文p.23は除く。)


p.25-26 2.1は、
ほぼ丸ごと,他人の著書 (Robert Zubrin, Entering Space: Creating a Spacefaring Civilization, Jeremy P. Tarcher/Putnam, 1999)59ページから60ページにかけての文章からのコピーです。Zubrin氏が”I think”と書いている文章もそのまま盗用されています。ただし、26ページの最後の段落だけは,セルカン氏の唱えている”ATA orbital spaceに関連づけたり次章につなげたりとかで丸ごとの盗用ではありません。

p.27-28 2.2 Orbital Industries
この章は、
Entering space: creating a spacefaring civilization
By Robert Zubrin
という本の(P61-62)からの盗用です。
論文から文を選んで(ATA−>LEOGoogle Booksから ”Enterng Space”を一緒に検索すると一致するページが出てきます。
この本はリファレンスに出てきますが、
[8] Zubrin, Robert, "Doing Business on Orbit", Chapter 4, Entering Space, Penguin Putnam Inc., New York, p.54-75
この引用は、p.27"Zubrin assumes...to 2000$/kg"に対してであり、
1.広範囲のコピー&ペーストは論外であり
2.Zubrinの原文にあるLEOATAに置き換えて自分の考えとして記述してあるのは悪質な盗用です。

p.30-31 2.3.2 Cost Estimates Regarding Space Tourism
も、前述の本
Entering space: creating a spacefaring civilization
By Robert Zubrin
p.63-64から少々文章の繋ぎを変えただけでほぼコピー&ペーストです。

p.31-32 2.4 Space Business Parks
これも前述の本
Entering space: creating a spacefaring civilization
By Robert Zubrin
p.65から少々文章の繋ぎを変えただけでほぼコピー&ペーストです。

p.34-36 2.5 Space Asset Servicing
これも前述の本
Entering space: creating a spacefaring civilization
By Robert Zubrin
p.66-69から少々文章の繋ぎを変えただけでほぼコピー&ペーストです。

p.36-40 2.6 Space Solar Power Satellites
これも前述の本
Entering space: creating a spacefaring civilization
By Robert Zubrin
からの盗用と思われます。
p.36
からp.40までの2.6 Space Solar Power Satellitesもかなり怪しげです。基本的には他人の著書 (Robert Zubrin, Entering Space: Creating a Spacefaring Civilization, Jeremy P. Tarcher/Putnam, 1999)70-74ページを端折りながら、字面としても時折そのまま使っています。確かに当該書は参考文献にあげられており、本文中でもほんの少しZubrinの名前を出していますが引用の仕方としてはまったく不適切です。なおp.37の清水コーポレーションの話は、当該書にはない話を自分で入れたのかもしれません。
ちなみに内容ですが当該書の該当部分の終わりの方で、"In short, solar power satellites and O’Neill colonies, bases on their business plans, are completely implausible for the foreseeable future."と、それまで説明した技術は、ビジネスとしては使い物にならないと結論し、その後,別のPRS技術なら何とかなると述べています。それにも関わらず、博士論文では、自分の意見として、"In short(ly), solar power satellites and O’Neill colonies, bases on their business plans are completely implausible for the foreseeable future."と、コピー&ペースト(あるいは手入力)した後、PRSの話はコピー&ペーストせずに、だから、自分のATAでは従来の技術だけに捕われないで現実的な提案をするとの2文をつけたして、勝手にまとめています。

p.43-45 2.9 Conclusion p45の最後の"Similar to every business ---"の文章以外)は、
下記リンク先のAlex Terrell氏 「MA (Camtab), MBA」の"RouteMap4"Introduction: Page4-5)からのコピー&ペーストです。
http://web.archive.org/web/20050507170708/http://www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc

(2002年1月のDraft) (添付文書9)



 

 博士論文 第3章, CHAPTER 3: COMMERCIALIZATION OF SPACE

page 46 - 65 p.46は、Hermann Noording氏からの引用)

page 47-6519ページ = 100%のページで盗用が発見されています。引用文p.46は除く。)


p.47
"We are living in a time of the most rapid change of events in the history of humanity..."
から始まる下りは、
“A FUTURIST PERSPECTIVE FOR SPACE”
http://settlement.arc.nasa.gov/SpaceFuturist.pdf (2001年6月の資料)(添付文書10)
これを基にして文章に書き直しただけ。

p.48-p50
ヘリウム3のくだりは、図版も含めて
http://www.asi.org/adb/02/09/he3-intro.html (1999年には最終Update版が公開)(添付文書11)
からのほぼ引き写しと思われます。

p.51 Section 3.1.2.1 Hydroponicsの第3パラグラフ以外と、
p.51 Section 3.1.2.2 Advantages of Hydroponicsのすべては、
http://www.androidpubs.com/Chap02.htm (Internet Archiveによると、2001年の8月には既に公開されている)(添付文書12)
以上のページ中の文章の完全コピー&ペーストです。

p.52 Section 3.2 Major Space System Architectures
すべて以下の他人の学位論文(!)からの盗用です。
http://www.islandone.org/MMSG/McKendreeThesis95/PhdRsrchProp.html (1995年9月の論文)(添付文書13)

p.52 Section 3.2.1 Strategic Goals
「戦略的目標」としてリストアップされている5つの目標はすべて以下のNASAの資料から一字一句抜粋されています。
http://settlement.arc.nasa.gov/SpaceFuturist.pdf (2001年6月の資料)(添付文書10)


P53 Section 3.2.2 Architectural Potential of Space as new Market
この項およびページすべて同じNASAの資料からほぼ完全コピー&ペーストです。
http://settlement.arc.nasa.gov/SpaceFuturist.pdf (2001年6月の資料)(添付文書10)


p.54-56 (3.3.1 Travel and Entertainment Market)
"According to an estimate of the World Travel Tourism..."
からのくだりは
The Future of Space Tourism
http://www.spacefuture.com/archive/the_future_of_space_tourism.shtml (1999年10月の論文)(添付文書14)

からのコピー&ペーストです。グラフも盗用していると思われます。
p.55 So in order for
で始まる段落(最後の一文を除く)は、
http://www.spacefuture.com/tourism/hotels.shtml (Internet Archiveによると、1999年11月には既に公開されている)(添付文書15)

からのコピー&ペーストです。
p.55 A primary rule of
で始まる段落は
http://www.spacefuture.com/archive/hotels_in_space.shtml (1967年のAAS Conference Proceedings)(添付文書16)

からのコピー&ペーストです。
p.55 In April 1998,
で始まる段落と
p.56 However,
で始まる段落は、
(元に戻って)http://www.spacefuture.com/archive/the_future_of_space_tourism.shtml  (1999年10月の論文)(添付文書14) 

(この部分は同じ著者の別の論文M. Reichert, Acta Astronautica 49(2001)495にもあり.)からのコピー&ペーストです。


p.57-63 (3.3.2 Space Solar Power Market)
ここからの部分は
New Space Industries For The Next Millennium
http://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/19990021561_1999026099.pdf (1998年12月に編集された資料)(添付文書17)

からのコピー&ペーストです。

p.64,65 (3.4 Major Scientific Laws for Space Architecture)
"Any object with no force acting..."
は以下のリンクからのコピー&ペーストです。
http://settlement.arc.nasa.gov/teacher/course/page4.html (2002年7月に最終Update版が公開)(添付文書18)
"But as we increase the muzzle velocity..."
は以下からのコピー&ペーストです。
http://csep10.phys.utk.edu/astr161/lect/history/newtongrav.html (Internet Archiveによると、1997年の4月には既に公開されている)(添付文書19)

 

 

 

 博士論文 第4章 CHAPTER 4: CAPABILITY DEVELOPMENT PROJECTS

page 66 - 127 p.66は、Albert Einstein氏からの引用)
page 67-71,78,99,100,103-107,109,111,113,114,118,120-123,128-140,142-145,147-152,155-15950ページ = 82%のページで盗用が発見されています。引用文p.66は除く。)

 

p.67-71 Capability Development Projectsは、
下記リンクのAlex Terrell氏 「MA (Camtab), MBA」の"Routemap4"Page7から)からのコピー&ペーストです。

http://web.archive.org/web/20050507170708/http://www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc 

(2002年1月のDraft)(添付文書9)

ちなみにここからの盗用は数箇所に及びます。


p.74-75 4.1.2 Attacking the elements of the Propulsion Studyは

http://www.aiaa.org/tc/sl/Reference_materials/AIAA_SLTC_Space_2004_RLV_Panel_Pratt&Whitney.ppt (添付文書73)
のパワーポイントの内容に酷似しています。

このパワーポイント資料は、2004年9月のカンファレンス資料なので、

博士論文提出日の2002年12月16日より以前の論文である、

Parsley, R. and Crocker, A., “The RL200: Incorporating a Balanced Approach for
Reusable Propulsion Safety,” AIAA 2000-3287, AIAA/ASME/SAE/ASEE 36th
Joint Propulsion Conference and Exhibit, Huntsville, AL, July 16 – 19, 2000.
か、あるいは、

Proceedings of the Twenty-Third International Symposium on Space Technology and Science : selected papers. v.2
Japan Society for Aeronautical and Space Sciences/2002 (Held in Matsue,May 26-June 2,2002.)
Future Space Transportation System
Propulsion for Future Reusable Launch Vehicles  Randy C. Parsley  2002-o-1-02v 2530
http://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/000004020008.html

などから盗用した可能性が考えられます。



p.78の最初の2段落4.1.3.6は、NASAの学生向き教材:
http://www.nasa.gov/audience/forstudents/postsecondary/features/F_Adv_Space_Transportation.html (添付文書20)
からのコピー&ペーストと思われます。一段落目については一部変えてあります。ただし、ThenThanとミスするなど、見ながら手入力の可能性もあります。

 

p.99の一番下の段落からp.100の1,2段落(最後の段落以外)は,
Fig. 51
(以下のページの右下のlaunchsystem.GIFと同一)も含めて以下のサイトとほぼ同一です。
http://www.solarfurnace.netfirms.com/ (Internet Archiveによると、2002年7月には既に公開されている)(添付文書21)
の文章(下のほうの Balloons would be slow but efficient.以降)とほぼ同じです。

p.100のFig.51では、盗用である"Balloon launch system"に"by the Author"の語を付加し、さらに、p.101において、"the blloon concept I proposed - " と念を押し、盗用内容を自分の研究であるかのように主張しており、極めて悪質です。

 

p.103 4.2.2 Basic Idea
第一パラグラフ途中"in synchronous orbit with one end touching the surface of the Earth."から
p104
上の"so the entire system can be rigged to be pretty energy-efficient."まで以下の記事からのコピー&ペーストです。
http://gaianation.net/org/tower.html (1995年4月の資料)(添付文書22)

 

p.104 4.2.3 Key Components

この項は以下のページからのコピー&ペーストです。
http://stmarysjin.org.uk/HSW/space-elevator.htm (添付文書23)

p.105 4.2.5.1 How does it work?

第一パラグラフのみですが、以下のサイトの文章に酷似しています。
http://www.spacefuture.com/archive/space_elevators_space_hotels_and_space_tourism.shtml (1998年8月4日の論文)(添付文書24)

p.106の画像(Fig.53)は、Първа космическа скорост

http://www.signlanguage-bg.com/bg/specialized%20bulgarian%20sign%20language/bg/322.htm (添付文書25)に掲載されていた画像に酷似しています。

  

p.107 (Fig.54), p114 (Fig.62)の画像は、Affordable to the Individual Space Flightのサイトに掲載されている画像と酷似しています。

http://web.archive.org/web/20000301015252/http://www.affordablespaceflight.com/home.html (Internet Archiveによると、2000年3月には既に公開されている)(添付文書26)

 

p.109の画像(Fig.57)は、The Athenaeum: Space Elevator Soon に掲載されている画像と同一です。

http://turcopolier.typepad.com/the_athenaeum/2008/09/space-elevator.html

また、更なる調査の結果、この図は、Space Elevator Library (National Space Society) 

http://www.nss.org/resources/library/spaceelevator/index.htm (添付文書27)


から入手できる下記の報告書

(” Space Elevators - An Advanced Earth-Space Infrastructure for the New Millennium”)

http://www.nss.org/resources/library/spaceelevator/2000-SpaceElevator-NASA-CP210429.pdf (2000年8月の資料)(添付文書28)

(又は、http://www.spaceelevator.com/docs/elevator.pdf )

の、p8 に同じ図です。(PDFp16の図)。同図には出典があり、さらに別の複数の論文に依拠するようです。これは1999年にNASA Marshall Space Flight Centerで開かれたワークショップの報告書(2000年出版)です。

 

p.111の画像(Fig.59)は東洋紡 PBO繊維ザイロン(R)についてのサイトの画像に酷似しており、さらに、右図のp.113の画像(Fig.59)は、

IPSE Interns のサイト

http://www.mrsec.wisc.edu/Edetc/IPSE/educators/activities/carbon.html (添付文書29)

や、Reserach Express@NCKU

http://proj.ncku.edu.tw/research/articles/e/20071026/5.html (添付文書30)

の画像に酷似しています。

ZYLON®PBO(ポリ-p-フェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維の商品名(東洋紡)のことで、博士論文中には、「, a research was conducted between the author and Toyobo Company to analyze the efficiency of the ZYLON® material; which is already in the market, for a space elebator concept.」との記述があり、実際にセルカン氏がZYRONの分析に関わったかどうかなど真偽の検証が求められます。


p.118 4.2.9 Pressurized Tower Concept by the author>
第2パラグラフを除き、ほぼ以下のNASA論文からのコピー&ペーストです。
http://www.nss.org/resources/library/spaceelevator/2000-SpaceElevator-NASA-CP210429.pdf (2000年8月の資料)

(添付文書28)(又は、http://www.spaceelevator.com/docs/elevator.pdf )

 

p.120-121 の 4.3.1 Re-using rocket's spend fuel tanks in orbit の項の文章や、
4.3.2 How Does a Space Shuttle work? 
の項の文章は、
http://www.permanent.com/p-extank.htm  (Internet Archiveによると、2001年1月には既に公開されている)(添付文書31)

のサイトの文章を微調整したものです。

p.120Fig.68は、http://science.ksc.nasa.gov/shuttle/technology/sts-newsref/et.html#et 

 (Internet Archiveによると、2000年8月には既に公開されている)(添付文書32)

の、http://science.ksc.nasa.gov/shuttle/technology/images/et_1.jpg(添付文書33)に酷似。

(その他の酷似画像http://www.orbit6.com/et/gallery.htm (Internet Archiveによると、2001年2月には既に公開されている)

(添付文書34の、ld_et.gif(添付文書35


p.121Fig.69は、http://www.permanent.com/p-extank.htm  (Internet Archiveによると、2001年1月には既に公開されている)

(添付文書31)の、p-shuttle.gif(添付文書36に酷似。

 

p.122Fig70は、http://www.orbit6.com/et/gallery.htm (Internet Archiveによると、2001年2月には既に公開されている)

(添付文書35の、ld_et.gif(添付文書37に酷似。


p.122Fig.71は、http://aeromaster.tripod.com/paper2.htmの、et-intertank_1-small.gif ((Source: (Dumoulin, 1988))(添付文書38に酷似

 

p.123Fig.72は、http://www.orbit6.com/et/gallery.htm (Internet Archiveによると、2001年2月には既に公開されている)

(添付文書35の、et_ring(添付文書39に酷似しています。 

以上、図だけをチェックして報告されたものですが、上のサイト内の文章についても、博士論文との対比が必要と思われます。

 

 p.128

段落: Mining a near asteroid is the cheapest and quickest way
段落: About half the world's nickel comes from a mining area in Canada
以上の2段落(半ページ)が以下サイトの文章を少し改変したものです。
http://www.cygo.com/asteroid_mining_criteria.html(添付文書74

p129のTable16は、
"RouteMap4"
http://web.archive.org/web/20050818124626/http:/www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc (2002年1月のDraft)(添付文書9のp16の分析データの数値を棒グラフに改変したものです。
また、当グラフの説明である「The above values are indicative, (途中略)and may be present in Carbonaceous Chondrites in sufficient quantities.」の文章(506文字)は、上記報告書の文章と一字一句同一(完全コピー)です。

p.130
冒頭5行(イントロ)の後の1ページ全てが以下サイトの文章を微調整したものです。
http://www.permanent.com/a-overvw.htm (Internet Archiveによると、2000年3月1日は既に公開されています。) (添付文書75
p.131-3
p131の冒頭から3ページ弱が以下サイトの文章を微調整したものです。
http://www.permanent.com/a-overvw.htm (Internet Archiveによると、2000年3月1日は既に公開されています。) (添付文書75
(p133の最後の4行だけ別ソースか?)

p.134-7
p134の冒頭6行はソース不明
その後、3ページ半が以下サイトの文章を微調整したものです。
http://www.permanent.com/a-mining.htm  (Internet Archiveによると、2000年9月2日は既に公開されています。)(添付文書76

p.138-140
The NEAR (Near Earth Asteroid Rendezvous) mission was the first in NASA's Discovery program of "smaller, faster, cheaper" missions, formally started in 1994 under new NASA Administrator Dan Golden, 
に続く、 ちょうど2ページが以下サイトの文章を微調整したものです。
http://www.permanent.com/a-probes.htm  (Internet Archiveによると、2000年5月17日は既に公開されています。)(添付文書77

p.142-3 の

「The pressurized living and working space aboard the completed ISS
will be about the size of three average American homes.
・・・
These external experiment sites vary as to the number of payloads that
can be accommodated.
A three-person Russian Soyuz capsule provides emergency crew return.」
の文章(1ページ)が以下サイトの文章とほぼ同一です。
http://abyss.uoregon.edu/~js/space/lectures/lec25.html (添付文書78

p.144-5
一応 (Endnote34) を表示していますが、完全な引用であること、また、どこまでが引用であるかを明記せずに、丸2ページが以下サイトの文章と同一です。
http://www.shuttlepresskit.com/STS-97/BEN163.htm

(2000年9月11日にUpdateされている)  (添付文書79

p.147 4.5.4 The ATA-NOVA Conceptから、p.150 4.5.6 Conclusion終わりまでは、
以下のNASAの論文からのほぼ完全なコピペ。
原文でAsterAntsとして提唱されているコンセプトを"ATA-NOVA"と勝手に改名しています。
http://alglobus.net/NASAwork/papers/AsterAnts/paper.html

(添付文書80


p.151-152 4.6 Space Law requirementsの

「At present, there are no clear laws governing the use, (途中略)Whilst some as may view this as unwelcome government intrusion, without these rules space based operations will be inherently more risky, and therefore less attractive. 」の文章(2475文字)は、

"RouteMap4"

http://web.archive.org/web/20050818124626/http:/www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc(添付文書9

のPage12の「Space Law requirements」の項目の文章からの盗用であり、一字一句同一です。


p.152の
「One of the most important criteria(途中略)a development of the VASIMR (Variable Specific Impulse Magnetoplasma Rocket」の文章(1429文字)は、

"RouteMap4"

http://web.archive.org/web/20050818124626/http:/www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc(添付文書9

のp13-14の「Variable Specific Impulse electric propulsion development」の項目の文章からの盗用であり、一字一句同一です。

p.155-6 の2ページのほとんどは、
以下の文章の盗用(語句を少し変えただけ)
http://alglobus.net/NASAwork/papers/AsterAnts/paper.html(添付文書80
1ページ以上コピペ(+語句を微調整)
【つなぎ文を4行】
半ページコピペ(+語句を微調整)
【まとめ文(結論)を6行】

p.157からp.159の最後までの4.8.1 "Teleoperation and Automation for NEO Mining"は、

PERMANENTプロジェクトの一環としてMark Prado氏が書いた、 http://www.permanent.com/i-au-exp.htm

 Internet Archiveによると、2000年5月24日は既に公開されています。)(添付文書81

と一字一句,一致しているようです。これは本にもなっており、その一節をそのまま借用したようです。


p.157からp.159の最後までの4.8.1 "Teleoperation and Automation for NEO Mining"は、

PERMANENTプロジェクトの一環としてMark Pradoが書いた、
http://www.permanent.com/i-au-exp.htm

Internet Archiveによると、2000年5月24日は既に公開されています。)(添付文書81

と一字一句,一致しているようです。これは本にもなっており、その一節をそのまま借用したようです。



 博士論文 第5章, CHAPTER 5: A PROFITABLE BUSINESS PLAN

page 161 - 211 page.161は、Tomas D. Jones氏からの引用)

page 166-169,171-173,177-181,183-185,199-21027ページ = 54% のページで盗用が発見されています。引用文p.166は除く。)

 

p.166の画像は、Alex Terrell氏の"RouteMap4"

http://web.archive.org/web/20050818124626/http:/www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc(2002年1月のDraft) (添付文書9からのp18の画像と同一です。

また、少なくとも,博士論文p.167からp.169まで(5.1.3 "Volatile and Free Metal Retrieval from NEO"5.1.4 "Gravity-Assisted Maneuvers")は,ほとんど、http://settlement.arc.nasa.gov/spaceres/IV-2.html (2002年7月10日に最終Update版が公開)(添付文書40(どうも30年も前のNASAのテクニカルレポート・・)の中の文章と同一です。相手先では、"VOLATILE AND FREE METAL RETRIEVAL FROM ASTEROIDS"から始まる部分です。端折ったり、ちょこちょこ細かく置き換えた部分もあります。例えば、The 1977 Summer Study projected that 3100 persons could be in high orbit by 1991The ATA business plan projects that 100 people could be in HEO in 20 years after the start ofと規模を約1/30に変換し、その後、少し下では、it follows that about 30,000 tons of waterというところで、水の量をそれに合わせて、about 1000 tons of waterと割り算しています。


p.171
  "ATA Asteroid retrieval mission (AARM)"の「Any mission configuration that can achieve the above requirements will suffice. Below is a description of what such a mission could look like. Subsequent missions would maintain similar proportions, but be on a larger scale.」の文章は、前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4"

http://web.archive.org/web/20050818124626/http:/www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc

(2002年1月のDraft)(添付文書9p19からの完全コピーです。


p.171-172 "Choice of Propulsion System"の「As mentioned earlier,(途中略), rather than, as is often assumed water.」の文章は、前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4" 

(2002年1月のDraft)(添付文書9p19-20の文章と同一です。


p.172
 Table18は、前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4"

(2002年1月のDraft)(添付文書9p19-20Tableと同一です。


p.172
 "5.1.6.2 Mission Requirements"の「The processing equipment will be able to collect, (途中略) , whilst the silicon and metals are stored.」の文章(568文字)は、前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4" (2002年1月のDraft)(添付文書9p.21冒頭の文章からの完全コピーです。


p.173Table19 (ATA-SPIDER Module mission equipments) は、前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4"p20-21Tableと同一です。

なお、この博士論文Table19には、「This table is formed with a joint private research with the Space Settlers Scientific Group (author is also a member, 〜」という説明がなされています。

 

p.177-181 5.2.1 の "Increasing the load"は、前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4"(2002年1月のDraft)(添付文書9からのコピーです。

p. 181では盗用元のコンセプト名に"by author"の語を付加し、あたかも自分の研究であるかのように主張しており、極めて悪質です。


p.183半ばの"The solar furnace would be in orbit approximately..."から、
p.185
上部"This would give them twice the time as an earthbound laser
to strike their target molecules"
まで、
Jerry Scovel氏のサイト

http://solarfurnace.netfirms.com/ (Internet Archiveによると、2002年7月26日には既に公開されている)(添付文書41の文章の順番を少しいじっただけでほぼ一字一句同一です。

81-83(Figure 83が二つあるので図4個)も上記のサイトに掲載されているものに酷似しています。

 

p.199-203の文章やTableは、
前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4"(2002年1月のDraft)(添付文書9p42-p46から、丸ごとコピー&ペーストしたものです。

 

p.204-210の文章やTableは、
前述のAlex Terrell氏の"RouteMap4"(2002年1月のDraft)(添付文書9p47-p52から、丸ごとコピー&ペーストしたものです。

 



 博士論文 第6章, CHAPTER 6: DESIGNING THE "ATA" ORBITAL STATION

 page 212 - 333 p.212は、Gerald O. Neill氏からの引用)

page

214,217,220-222,224,228-236,239,241-244,246,251-252,260,287-290,292-309,311,312,314-33166ページ = 55%のページで盗用が発見されています。引用文p.212は除く。)


p.214 Section 6.1.1 Place of Habitat
この項の文章はほぼ以下のページからのコピー&ペーストです。
http://www.permanent.com/s-orbit.htm (Internet Archiveによると、2000年5月12日には既に公開されている)(添付文書42
一部の文章を言い換えてはいますが、コピー&ペーストされた文章がほとんどです。
またここでは文献55を参照していますが、これは自分の学会要旨であり、本来のソースではないようです。

 

p.217 Section 6.2.1.2 Effects of Weightlessness on Human body は、
短いが、この項の文章すべてScientific Americanの記事の流用です(完全コピー&ペースト)。
Ronald J. White, "Weightlessness and Human Body", Scientific American Sept. 1998 pp59-63
http://www.medicine.mcgill.ca/mnmsmi/White%201998.pdf (1998年9月のScientific Americanでの記事)(添付文書43

p.220 は、
http://settlement.arc.nasa.gov/75SummerStudy/Chapt3.html (2002年7月10日に最終Update版が公開)(添付文書44
からの、過剰なコピー&ペーストです。
p.220
最後の三行を除く1ページがコピー&ペーストです。

p.221-222 6.2.2.3 Basic Consumption of a stable ecosystem in ATA colony は、
この項で2ページにわたり列記されているコロニー中でのエコシステム安定性に関する問題は以下のサイトの内容と極似しています。
http://settlement.arc.nasa.gov/CoEvolutionBook/LIFES.HTML (2002年7月10日に最終Update版が公開)(添付文書45

多くの文章は一字一句コピー&ペーストされ、またspace colonyと原文で表記されている箇所をATA colonyと書き換えています。その他の文章も多少言い換えたり、削られたりしているものが多数あります。

p.224To satisfy the physical needs of people in a way consistentから2段落(半ページ)は、
http://settlement.arc.nasa.gov/75SummerStudy/Chapt3.html (2002年7月10日に最終Update版が公開)(添付文書44

から、コピー&ペーストです。

p.228 6.2.4.1 数行は
http://settlement.arc.nasa.gov/75SummerStudy/Chapt3.html (2002年7月10日に最終Update版が公開)(添付文書44

からコピー&ペーストです。

p.228-229 6.2.4.2 Transportation between Earth and Colony は、
第2パラグラフ"The difficulty of physical transportation..."から"probably with two-way capability and linked to computers."までほぼ完全コピー&ペーストです。一部原文から省略されている箇所あります。
http://settlement.arc.nasa.gov/75SummerStudy/Chapt3.html(2002年7月10日に最終Update版が公開)(添付文書44


p.229-233 6.2.5 Regenerative Life Support は、
およびその関連項6.2.5.xはすべてオレゴン州立大学のAtwater氏の著作の盗作です。
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/LifeSupport.html (1996年に公開)(添付文書46
6.2.5 Regenerative Life Support
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/LifeSupport.html (1996年に公開)(添付文書46

6.2.5.1 Thermal Control
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/thc.htm  (1996年に公開)(添付文書47

6.2.5.2 Air Revitalization (AR)
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/air.htm  (1996年に公開)(添付文書48

6.2.5.2.1 Production of Oxygen from Water by Electrolysis
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/o2.htm  (1996年に公開)(添付文書49

6.2.5.2.2 Carbon dioxide Control
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/co2.htm  (1996年に公開)(添付文書50

6.2.5.2.3 Humidity Control
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/h2o_vap.htm  (1996年に公開)(添付文書51

6.2.5.3 Trace Contaminant Control Systems(TCCS)
http://people.oregonstate.edu/~atwaterj/tccs.htm (1996年に公開) (添付文書52

図ももちろん盗用です。

 

p.234-236 6.3 Architectural Proposal の

Table 32およびそれ以降の文章と、
Table 33
は以下からの盗用です。
http://www.spacearchitect.org/pubs/AIAA-2002-6102.pdf (添付文書6
一部主語を「I」にしてあたかも自分が考えたかのように書くところは他の箇所同様悪質。
Fig. 87
も上記論文に存在するが一応同じ作者の別の論文を参照しています。

p.236 6.3.1 Shape of the Colony の、
"Neglecting secondary effects from variations in pseudogravity and localized bending stresses from discontinuities in deformations"
の箇所、
1. A sphere ― by rotating curve 1 about either axis
2. A cylinder ― by rotating curve 2 about the z axis
3. A torus ― by rotating curve 3 about the r axis
4. A dumbbell ― by rotating curve 3 about the z axis
およびFig. 88は以下からのコピー&ペーストです。
http://www.astro.virginia.edu/~jkm9n/teaching/astr342/reading/colony_shapes.pdf (1977年のNASA SP-413 の資料の一部)(添付文書53
Fig. 89
のソースも同じですが、一応、"Source: NASA"とだけクレジットしています。

p.239 6.3.1.2 Radiation and Shielding

の文章は主に以下の記事からのコピー&ペーストです。
http://www.nss.org/settlement/nasa/spaceres/II-1.html (1989年の資料)(添付文書54

(主に第2,3パラグラフ)

同様に、
p.241-242 6.3.1.3.1 Structural Analyses は、
この項最初からp.242"but is only one order of magnitude greater for large habitats"まで(数式含む)ほぼ上記Edward Bock氏らの記事からのコピー&ペーストです。

p.243-244 6..1.3.2 Cost Comparison
第1パラグラフ:ほぼ同記事からの完全です。主語を「I」と書き換え、他人の仕事を盗用しています。原文のlunarNEOと置き換えていますが、書き換え忘れもあります。
p.244
"General rules" 1から6も同記事の丸写しです。

p.246 Section 6.3.1.3.3 General Findings
"1. TOURUS: Offers the lowest habitat..." 
から "minimum costs in this population range."まで同記事からほぼ完全コピー&ペーストです。

 

p.251 Section 6.3.2.1.1 Translation は、
この項最後のパラグラフ以外が、以下のサイトのほぼ完全コピー&ペーストです。
また、短いですが、
p.252 Section 6.3.2.1.2 Food Management
の第2パラグラフも同記事からの完全コピー&ペーストです。
http://msis.jsc.nasa.gov/sections/section08.htm (Internet Archiveによると、2002年7月12日には既に公開されている)(添付文書55

p.252, 6.3.2.1.2の4段落め(7行分)はそのまま,
http://msis.jsc.nasa.gov/sections/section08.htm (Internet Archiveによると、2002年7月12日には既に公開されている)(添付文書55

8.6.4.1 Skylab Food Management Compartmentの最初の1段落からのコピー&ペーストです。

p.260に,イルミネーションとライトニングに関する基本的なアイディアとして,次の6つが箇条書きされているが全て
http://msis.jsc.nasa.gov/sections/section08.htm (Internet Archiveによると、2002年7月12日には既に公開されている)

(添付文書55
から拝借したものです。
1:8.13.2.1から
2:8.13.2.4から
3:8.13.2.5からと,Figure 8.13.2.5-1に書き込まれた反射率の値をそのまま文章に入れ込んでいます。
4:8.13.3.1.1からと1文目はまったく同じです。(しかし、残りの2文はこのページからは発見できません。)
5:1,2文は,少し変形しています。が,8.13.3.1.4から.3文は8.13.3.2.2 から
6:8.13.3.6から

 

6.4.1(p.287-290)全体は、ほぼ以下のサイトからの引き写しです。
Introduction to PERMANENT by founder Mark Prad (
http://www.permanent.com/)
§ 4 - Industrial Processes in Space For Converting Lunar and Asteroidal Materials into Useful Products

(添付文書56


節の対応は以下の通り.
6.4.1.1→§4.1.2
6.4.1.2→§4.1.3
6.4.1.3→§4.1.4
6.4.1.4→§4.1.5

 

同様に、6.4.2(p.292-298)全体も、ほぼ上記サイトからの引き写しです。
節の対応は以下の通り.
6.4.2.1→§4.2.1
6.4.2.2→§4.2.2
6.4.2.3→§4.2.3
6.4.2.4→§4.2.4
6.4.2.5→§4.2.5

 

同様に、6.4.3(p.299-309)全体も、ほぼ上記サイトからの引き写しです。
節の対応は以下の通り.
6.4.3→§4.3.1
6.4.3.1→§4.3.2
6.4.3.2→§4.3.3
6.4.3.3→§4.3.4
6.4.3.4→§4.3.5
(ここにhttp://settlement.arc.nasa.gov/spaceres/V-2.html (2002年7月にLastupdate版が公開)(添付文書57"SOURCES OF RAW MATERIALS"を挿入)

6.4.3.5→§4.4.1
6.4.3.6→§4.4.2
6.4.3.7→§4.4.3
6.4.3.8→§4.4.4
6.4.3.9→§4.5
6.4.3.10→§4.6
6.4.3.11→§4.7
6.4.3.11.1→§4.7.1
6.4.3.11.2→§4.7.2
6.4.3.11.3→§4.7.3
6.4.3.11.4→§4.7.4

 

p.311-312 Section 6.4.4.2 ATA Pre-fabricated Module Builder (ATA-PBM)4パラグラフは以下のページからのコピー&ペースト
http://settlement.arc.nasa.gov/spaceres/V-2.html (添付文書57

p.314 6.4.4.4.1 Extraction of Concrete Materialsから、
p320 Section 6.4.4.4.2 Extraction of Aluminum
手前まで約7ページ半
Figure 127-130, Table 40,41 
はほぼすべて以下の論文からのコピー&ペースト
http://www.lpi.usra.edu/publications/books/lunar_bases/LSBchapter06.pdf (1985年の資料)(添付文書58

p.320 Section 6.4.4.4.2 Extraction of Aluminum 以降、
p.331 Section 6.4.4.4.4.3 Simple Extraction of Water 
手前まで11ページ以上にわたり、
表も含めて、ほぼ以下の論文からの盗用です。化学式にいたっては式の番号まで同一です。
http://settlement.arc.nasa.gov/spaceres/V-5.html (2002年7月にLastupdate版が公開)(添付文書59

 

 

 

 博士論文 第7章, CHAPTER 7: CONCLUSION

 page 334 - 362 p.333は、Thomas H. Huxley氏からの引用)

page 339-34911ページ = 69%のページで盗用が発見されています。引用文p.334や、p.351-361の清水建設の方が1st Authorの論文は除く。)

 

p.339-343
ISS宇宙ステーションと宇宙エレベーターに関する) ISS FORUM 2001 Poster Presentation by Serkan ANILIR(4ページ半)
「(Yeang, 1994)」という表示の位置から、9行の文章が Ken Yeang(高名な建築家)のアイデアのようですが、実際には丸3ページ以上の文章が、ほぼ同じ形で以下サイトにあります。
http://alandumalang.blogspot.com/2009/06/teori-bioklimatik-byken-yeang.html (添付文書60

【 http://www.ellipsis.com/yeang/principles/index.html(添付文書61 】(初出は1995年)

イントロと結論のみがアニリール氏によるもので、丸3ページ以上の文章が、Ken Yeang(「Bioclimatic skyscrapers」?)からの盗用と思われます。
Yeangの論考は、おそらく、宇宙に関係なく、高層ビルに関するもの。)

さらに、下記リンクのISS FORUM 2001のWeb上の会合記録には、

http://www.spaceflight.esa.int/ISSForum2001/ (2001年6月のISS Forumの資料)(添付文書62

ポスターセッションの時間帯が確認できないことから、発表自体が行われていない可能性があります。


p.344-350 
"ATA" Commercial Space Development Plan
An orbital settlement and business proposal to establish a permanent space presence and make a profit.

23rd International Symposium on Space Technology and Science (ISTS), Matsue, Japan, May 26-June 2, 2002
は、
Alex Terrell
氏の"RouteMap4"

http://web.archive.org/web/20050818124626/http:/www.geocities.com/alexterrell/routemap_files/Routemap4.doc

(2002年1月のDraft)(添付文書9

の文章や表を元に再構成したものです。
例えば、
博士論文Table1 (p.347) は、"RouteMap4"page.16の表から再構成、
博士論文Table2 (p.348) は、"RouteMap4"page.20の表や、page.18"Propulsion"の文章から再構成、
博士論文Table3 (p.348) は、"RouteMap4"page.22の表から再構成、
博士論文Table4 (p.348) は、"RouteMap4"page.25の表から再構成しています。
さらに、Alex Terrell
氏の"Asteroid Retrieval Mission"という用語に、ATAという頭文字を付加し、自分の研究であるかのように装っています。また、引用もしていません。


 

 博士論文 巻末に掲載されている、画像1〜8 ( Images: 1-8

page 363 - 366

(画像:Image 1-8 (4ページ分)全ての画像について他サイトにおいて同一画像が確認されています。)


Image1-8
8つの画像は、全て、SPACE ISLAND GROUPの http://www.spaceislandgroup.com/image-gallery.html (Internet Archiveによると、2002年11月7日には既に公開されている)(添付文書63

に掲載されている画像と同一であり、盗用です。可能性が高です。


Image2
は、Space Island Groupの、Partial Gravity Ring Stations

http://www.spaceislandgroup.com/wheel-stations.html (Internet Archiveによると、2002年11月19日には既に公開されている)(添付文書64

のページにも掲載されています。


Image 5,6 は、Space Island Modular Stationsのページ

http://www.spaceislandgroup.com/geode-stations.html (添付文書65

にも掲載されています。

Image 5 は、"Zero-Gravity Station"の画像であり、Image 6 は、"Variable-Gravity Station" の画像と思われます。


Image 5 
の類似画像は、Forbes.com の Space: The For-Profit Frontier, Page1 

http://www.forbes.com/2003/02/06/cx_ah_0206space.html (添付文書66

にも掲載されています。

この掲載画像の説明には、「Artist's conception of a space station made from a space shuttle's external fuel tanks.」とあります。


Image 7 は、Forbes.com の Space: The For-Profit Frontier, Page2

http://www.forbes.com/2003/02/06/cx_ah_0206space_2.html (添付文書67

にも掲載されています。

 

Image 8 は、Forbes.com の Space: The For-Profit Frontier, Page3

http://www.forbes.com/2003/02/06/cx_ah_0206space_3.html (添付文書68

 

 

 

 博士論文 Reference

page 371 - 376

[76] Gehrels Tom氏 の論文は、博士論文 6.3.3 The Habitat  p.284

で、"propulsion module"の研究として、引用されています。
[76] Gehrels Tom氏 の Space Science Reviews, Volume 58, p.347-375 の論文については、以下のリンク先で概要を知ることができます。

http://www.springerlink.com/content/r7328735217ju745/?p=86dcf01e3934448a9f3ba684c80f9940 (1991年12月号)(添付文書69
この Gehrels Tom氏の論文は"propulsion module"とは無関係の内容であるにもかかわらず引用されています。さらに、論文タイトルまで勝手に変えられています。

  

 

不正と考える科学的合理的理由 (詳細) の説明 については、以上です。




博士論文審査における問題


以上に詳述したように、アニリール・セルカン氏の博士論文は判明しているだけでも半分以上が他者の文献の剽窃によるものです。著者であるアニリール・セルカン氏の責任は言うまでもありませんが、このような論文を合格と判断した結果について、審査委員会にも重大な責任があります。一方、「論文における剽窃に気づかなかったのは仕方がない」と言う主張もあり得るかもしれません。しかし、以下にあげる根拠からも、審査が厳格に行われていなかったと考えざるを得ません。


1) 委員の構成

審査委員の5名とも、宇宙工学あるいは宇宙建築に十分な専門的知見を持っていたとは考えられません。仮に宇宙工学の専門家がまともに審査していれば、上記のような問題が全く発覚しなかったということはあり得ないのではないでしょうか。平成21年6月16日の読売新聞記事 (添付文書70によれば、指導教員かつ主査であった松村秀一教授も、「宇宙建築に興味を持つ留学生2人が偶然居合わせた」ことから2002年に「宇宙建築研究会」が始まる前は、「宇宙にさほど関心がなかった」ということです。さらに、「10+1 No.46 特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits ―極地建築を考える (INAX出版、編集協力 松村秀一)」に掲載されている 「地上にしか関心のなかった私にとっての「宇宙建築」」という題の松村秀一教授執筆の記事 (添付文書71において、「当時私の研究室にはなぜか宇宙建築をテーマとする人が二人もいた。私の研究室のメンバーだとは言え、私自身は宇宙に関する知識もなく関心も無に等しく、内容的に指導するようなことはなく、ただそうした研究を行なうことを認めているというだけの立場だった。ただ、他の大学のどこでもやっていない研究に携わる人間が二人もいるのだから、他に興味のある学生でもいればと思い、内輪の研究会を立ち上げることにした。」と記載されています。

これらの事実自体は必ずしも問題であるとは言えませんが、主査が専門的な知識を欠いていたのであれば、審査委員に外部の宇宙工学の専門家を加えるべきであったはずです。外部の専門家が加わっていない時点で、厳格な審査を行う意識が欠如していたと言わざるを得ません。


2) 論文の内容の要旨

日本語での内容の要旨(添付文書1は、英語で執筆された博士論文の"Introduction"の一部の和訳に対応するようです。しかし、訳語の選択が非常に不適切であるなど、日本語として理解が難しいものになっている部分が多く見受けられます。例えば、最初の文「この論題は宇宙産業の完成した書評を成し」は博士論文の冒頭 "This thesis makes a complete literature review of the space industries" の訳のようですが、「論題」「書評」は明らかに不適切な訳語の選択です。「その計画とはNEOから得られる.... 宇宙太陽発電所(SSPS)を形成する。」は主語と述語の対応が不明確であり、意味も不明瞭になっています。

もちろん、当時留学生であったアニリール・セルカン氏の日本語に難があっても止むを得ませんが、審査員が要旨を精読して問題を指摘することは無かったのでしょうか。


3) 荒唐無稽な内容

1.4.2.1 LEO (Low Earth Orbit) Operations (p. 17)以降、1章の最後(p.22)までは、SF小説風の未来のシナリオとなっています。"If the government decided play 'hardball' and threaten violence, the entrepreneur would have a supply of tank-shaped potential meteorites to use as deterrence."  などというSFにしても荒唐無稽としか言いようのない内容も含まれており、そのような内容はその後の論文本体との関連も見られません。「宇宙空間で長期居住を可能にする軌道上施設に関する研究」と題した建築学の博士論文の一部としては不適切であるとも考えられますが、審査委員は博士論文を精読した上で、この部分も含めて博士論文として適切であり修正は必要無いと判断されたのでしょうか。

なお、この部分は、インターネット掲示板への投稿 http://groups.yahoo.com/group/Starship_Forum/message/313  (添付文書8)の丸写しであることが判明しています。


 

4) 明らかな科学的な誤りまたは根拠不足

7.2節 "Major Suggestions"では、博士論文における主な結論をまとめています。この中で、p.337に

"The atmosphere of the station will be different from Earth..... Another factor is that normal air weights three times more; a mixture of 29.5% Nitrogen, %70 Oxygen and %0.5 Carbon might suppport the life conditions of a settlement."という部分があります。すなわち、宇宙ステーション中での空気の組成を論じていますが、各成分のパーセンテージしか示していません。宇宙空間では当然空気の全圧が変化し得ますので、これでは情報として明らかに不足しています。特に、組成比だけ示して "normal air weights three times more" と密度を論じているのは科学的に成立しません。(なお、Carbon は正しくは Carbon dioxideのことと思われます。)


上記の主張は、本文ではp. 220の議論に基づいています。しかし、本文での議論と結論が食い違っています。p. 220での議論は、

i) 酸素分圧: 呼吸のために酸素分圧は最低 100 mmHg以上が望ましい。地球海面上における酸素分圧 170 mmHg に対し、プラスマイナス70 mmHg以内が適切であろう

 (すなわち、100 mmHgから240 mmHgの範囲。)

ii)窒素分圧: さまざまな要因を考え、窒素分圧は 200 mmHg 程度が望ましいであろう。

となっています。二酸化炭素、水蒸気については割合が小さいのでここでは省略します。


すると、酸素分圧を上記議論からの最高値 240 mmHg (実際には、宇宙ステーションで地球上より高い酸素分圧にすることはないと考えられますが)としても、窒素分圧を200 mmHg としても組成比がアニリール・セルカン氏の主張する 窒素 29.5 % 酸素 70% にはなりません。また、"normal air"の定義が不明ですが、地球上の大気とすると密度はp. 220で提案する宇宙ステーションの空気の3倍にはなりません。


実際、p. 220のほとんどは  http://settlement.arc.nasa.gov/75SummerStudy/Chapt3.html  (添付文書44からの盗用であることが判明しています。しかし、最後の3行は盗用ではなく、アニリール・セルカン氏が自ら付け加えたようです。この3行の記述からも、アニリール・セルカン氏の高校程度の物理・化学の理解に疑問が持たれます。


仮に盗用に気づかなかったとしても、審査委員は博士論文の科学的な矛盾または根拠不足に気づくべきだったのではないでしょうか。


さらに譲って、空気の組成に関する科学的な問題に気づかなかったとしても、本博士論文の空気組成に関する議論は常識的に考えても疑わしいはずです。

"Major suggestions"として主張する以上、この空気組成に関する提案は本博士論文における新規性のある研究であると解するべきです。一方で、既にアポロ、ソユーズ、スペースシャトルなど多くのプロジェクトによって何度も人間は宇宙に滞在しています。これらの実績がある以上、宇宙空間での空気組成についても各宇宙開発機関で研究が重ねられていないはずがありません。もちろん、それを踏まえて研究を行い、新たな提案をすることは十分意味があります。しかし、p. 220のたった1ページの議論では、今までに多くの研究が積み重ねられて来たはずの問題で新たな結論を導くのは明らかに無理です。

たとえ専門的な知識がなくとも、p. 220の議論で導かれた主張に新規性があるとは常識的に考えられないと判断できるのではないでしょうか。


実際、上記のように p. 220は最後の3行を除いて盗用であったわけですが、盗用元では当然1ページの議論でこれだけの主張をできるはずがなく、根拠として参考文献や他の章を何度も参照しています。これに対し、盗用した本博士論文のp. 220では酸素分圧の適切な範囲についてのみ文献58を引用していますが、このページ中の引用はこれ1カ所のみです。多くの先行研究があるはずの問題で常識的に考えても何かがおかしい、と気づくことは専門家でなくとも(博士論文を精読していれば)十分可能だったのではないでしょうか。本博士論文には、他にも同様の箇所が見られます。


5) アニリール・セルカン氏の学力とその確認に関する疑問

上記4)でも述べた通り、アニリール・セルカン氏の学力には疑問が持たれます。本博士論文では宇宙における居住空間のデザインが論じられており、軽量化のために空気の組成もデザインの重要な要素であると自ら述べていますので、博士号授与にあたっては気体の分圧と組成など高校程度の物理・化学の学力は当然求められます。

博士論文以外でも、たとえば氏の2006年の著書「宇宙エレベーター」p.49  (添付文書72には以下のような記述があります。

僕たちの世界で色としてみえている物は、全て光のエネルギーである、と言える。例えば、父がお気に入りの赤は650007000オングストロームの頻度で動いている速い光だ。ちなみにオングストロームというのは、1mmの1000万分の1という、量子世界級の細かい単位になる。青は420004800オングストロームだというから、赤の方が体を温めるチカラを持っているという父の信念も、まんざら嘘ではないかもしれない。」

アニリール・セルカン氏の日本語力、あるいはトルコ語または英語の原文からの翻訳にまつわる問題を考慮に入れても、同氏が光の波長という高校程度の概念を正しく理解していないことはほぼ明らかです。

さらに、上に続けて、

「色は光の反射を通すことで、初めて目で見ることができる。それぞれの色が持つエネルギーの違いが、色の違いだ。たとえ部屋の電気を消し、真っ暗で何色なのか見えなくなったとしても、そのエネルギーは変わらずそこに存在している。」

と書いており、光およびエネルギーについて科学的な理解を持っていないことが推察されます。

物理・化学と深く関連する宇宙建築に関する研究によって博士(工学)の学位を授与するにあたり、数年に及ぶ博士課程での指導を含めて学力の確認が適切に行われたかどうか疑問が持たれます。



博士論文審査における問題 の説明 については、以上です。

 





 

 

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