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生空間設計

□ススキ

2012.12.10
 
 今年の紅葉の晩秋に訪れたのは、
 ススキの高原で有名な曽爾高原。
 以前、新聞の写真だったか目に
 して、印象的だったのを覚えています。
 曽爾高原は奈良県の東北端、
 三重県境に接し、その一体は室生
 赤目青山国定公園に指定されて
 います。
 思ったより広範囲で高低差のある
 遊歩道。高い樹木は生えておらず、
 ただ斜面を覆うススキが風に揺れて
 いるだけ。シンプルでありながら
 立体的な変化に富んだ空間。
 樹木の生えていない高原や山ほど、
 なぜか惹かれるのは、ありのままの
 姿に触れられるからでしょうか。
 ススキはイネ科の多年草で、昔から
 屋根の材料として使われてきました。
 花言葉は「心が通じる」、ススキの
 「スス」は、葉がまっすぐにすくすく
 立つことを表し、「キ」は芽が萌え出る
 意味の「萌(キ)」だとか。
 青い絨毯が敷かれたような初夏や
 夕日で金色に染まる秋、満天の星空
 が広がる夜がいいようです。
 この不思議な景観は、ススキ以外の
 植物の成育を抑え、発生する灰を
 肥料とするために、毎年3月に山焼き
 を行って保護している人々の努力に
 よるものでした。
 こういった無、空、間といったものを
 生むには(創造するには)、何がしか
 の力が必要なのかもしれません。
 ほんの一部しか散策しませんでした
 が、わざわざ愛知県から見に来るだけ
 の価値は十分ありました。
 しかし、奈良はどこかほっとします。