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生空間設計

 
  □五十嵐 淳
    講演会

2013.11.21
 
 北海道生まれで北海道を基点に活躍されている、五十嵐 淳さん
 の講演会を聴いてきました。
 
 冒頭に地球の温熱環境の違いを表した図を示しながら、
 これだけ異なる環境下にあるため、当然それに対応して建築も
 異なるべきだが、同じような建築が建てられる状態に疑問を
 抱いているとのこと。
 北海道という寒さが厳しく、広い敷地の中での設計をされてきた
 氏にとって、建築の環境を的確に捉えることが設計に反映される
 べき、当たり前のことということでしょう。
 その後、ネットで拾った居心地の良さそうな内部的な外部の画像
 や日本の「縁側」を例に挙げて、中間領域と呼ばれる空間として
 自身の建築にも組み込んだ(基になっている)バッファーゾーン
 (緩衝スペース)に繋げて説明されました。
 
 具体的なバッファーゾーンとは、平面的には、熱の緩衝スペース
 としての風除室、光や視線の緩衝スペースとしての前室化された
 スペース、中空層を内蔵した断熱性の高い外壁材そのもの、
 断面的には、天窓から取り入れた日射を安定して室内に落とす
 ための制御スペース等。
 カーテンやスクリーンの機能性、開口部の外の開口部の開け方、
 閉じ方、夏と冬の太陽高度の違いを利用した蓄熱利用、
 室の中の室の個別温熱管理等の例を挙げて説明されました。
 
 ここ数年、長期優良住宅、フラット35S、住宅エコポイント等の行政の
 取り組みもあって、急速に温熱環境対策、省エネ対策が普及され
 つつあります。
 氏はそれはそれで重要とした上で、その標準仕様でどこも同じ家
 になってしまうのではなく、それぞれの視点でも環境を捉え直して
 個性を持ってもいいのではと思われているようです。
 
 また、限定されない自由な建築空間の構築についても実践され、
 「関係性」についても実践されているようですが、具体的な話が
 されなかったのでこの部分は消化不良でした。 
 
 単純に快適性、機能性、経済性そのものを求めるだけではなく、
 人間の本能(快楽)に基づく建築空間を同時に考えてこそ
 人の居場所となるのでしょう。

 講演会を聴いた後で、氏の代表作をいくつか見てみると、
 制御され、変換された光で、魅力的な居場所を平面的にも
 断面的にも一筆書きのような奥行きを持った空間に繋ぎ合わせ
 ているようです。