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生空間設計

 
  □講演会
 ビヘイヴィアとプロトコル

2012.12.27
 
 海辺に幻想的に佇むNowhere but Sajimaの設計者で、
 愛知県出身でもある吉村靖孝氏の講演会に行きました。
 講演会のテーマは「ビヘイヴィアとプロトコル」。
 一般的な意味として、
 ビヘイヴィアとは振る舞い、行動、小さい、内部的、短期的。
 プロトコルとは儀礼、議定書、長期的。
 家具を例にとれば、ビヘイヴィアは彫刻的で単品生産され、
 プロトコルは機能的で大量生産される。
 ビヘイヴィアには違和感とも豊かさとも感じられる、
 その場所を使いこなしたくなる要素があり、
 プロトコルにはクリエイティビティーはなく、規制力の4側面として、
 市場、法、建築、規範があり、それらを背景に持つ建築には
 力があるという。
 
 これまでの代表作を紹介。
 中川政七商店新社屋
 周囲の住宅街との連なりを意図して家型断面の空間を並列させ、
 その室内機能(天井高)、排煙機能、採光機能に従って
 断面の大きさを対応させて、その形をそのまま街並としての
 変化に富んだ表情を見せている。
 技術的には家型断面の取り合う柱は2本柱とし、
 ブレースを取り付ける等して剛接合として一体構造としている。
 
 ベイサイドマリーナホテル横浜
 ローコストの必要性からコテージ型のホテルを基礎を現場施工、
 2階建ての上屋はわざわざ工場にRグレードをとってもらい、
 JIS規格に合う約2.4M×13Mのコンテナを海外で製作して設置。
 浜辺を歩く人々にホテルからの視線が集中しないよう、
 バラバラに配置したのが、ホテルからの景観も整理して、
 ホテルへの景観も生き生きさせている。
 コストは海上輸送費は激安で、378万円/ユニットで
 坪単価40万円以下(日本の半分以下)。
 ユニットの配置で会社のロゴを作って広告宣伝方法も提案。
 
 Nowhere but Sajima
 海辺には建っているが、近隣のマンションが目に入らぬよう、
 筒状の空間を海側へ振って並列配置させて、空と海だけの
 風景をトリミング。
 プランよりも外観を優先させ、海側延焼ライン内は網入ガラスや
 テラスとして、延焼ラインの及ばぬ中央には強化ガラスによる
 大開口を配置。その他フロストガラスの使用。
 海側に開口部が集中し、構造が複雑になるが、相違する
 スラブ厚等複雑な構造をそのままデザイン化。
 一つの機能に複数の筒状空間を割り当てる等、
 おおらかにプランイング。
 暮らすように滞在する海辺の貸し別荘として、新しい市場を創出。
 また、住宅を多機能化する試み。

 CCハウス
 自身で体験した、建築に著作権は存在しないことを
 逆手にとって図面を商品化して他人の手が加わり、
 遺伝子の様に創造性が積み上がることによって、
 都市の様な建築家なしの建築が出来上がる。
 新しい建築の生まれ方の提案。

 カーサプラス
 始めは小さな家を購入し、ライフスタイルに合わせて
 コンセントタップの様に増築していくシステム。
 無理のない、住宅の購入方法も提案。
 
 Imitation City(インスタレーション)
 竹山実設計の渋谷109のシリンダーの様に
 建築家の独創的なデザインが、周囲に強い影響を与える。
 トップダウン方式ではなく、自然発生的に、
 同じ様なデザインの建物・複製を生み飽和状態となる。
 その様な特徴的な9つの要素によって収集した
 同じ様な建物グループをメモパッドに順に印刷し、
 来館者が勝手にめくることによって、
 最初は各グループごとに同じ建物だったのが、
 徐々に崩れ、小さな都市が出現する。

 窓の家
 海沿いの小さな敷地にピロティで持ち上げられた、
 大きな窓越しに道路から遮蔽されたはずの風景が見える、
 ガラスによるスケルトンの別荘。
 その機能を熟慮した上で、眺望権に配慮するという規範を提案。
 住宅を単機能可する試み。
 
 レッドライトヨコハマ
 細長い室を手前に小さな白い室、奥に小さな緑色の室に
 分けている。奥の緑色の室に数十秒間いて、
 手前の白い室に入ると、数十秒間捕色残像効力により、
 白い室が赤みを帯びて感じられる。
 都市における影の部分の必要性を、記憶を留める様に表現。

 中川政七商店旧社屋増築
 既設建物の前面にゲート状に増築し、既設部分を隠して
 シンプルガラスで囲われたバッファーゾーンとしてファサードを足す。
 
 一般的な建築家がなかなか手を出せないでいる所に、
 プロジェクトごとの見事なアイディアと共に果敢に挑んでいました。