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生空間設計

 
  □講習会
    液状化対策
 (ハイスピード工法)

2012.10.15
 
 液状化対策の講演会のダイレクトFAXをもらいました。なかなか
 その工事をする機会はないかもしれませんが、一応設計者と
 してはある程度の知識を持っていなければならず、約1年振り
 に講演会に参加。
 
 東日本大震災では地震のゆれではなく、液状化により被害を
 受けた住宅が28000棟程あったとのこと(日本建築学会)。
 耐震対策についてはこれまでの地震の経験の積み重ねから、
 かなり徹底され、地震のゆれに対しては耐えることが実証された
 ようです。つまり地面から上の家は耐震設計されていれば
 大丈夫なのですが、地面から下が問題。それが地盤の液状化
 です。
 
 液状化とは地下水位の高い砂地盤では地震の振動により、
 液体状になって重いものは沈み込み、軽いものは浮き上がる
 現象です。
 液状化しやすい地盤は、
 ・液状化マップに入っている
 ・地下水位が高い(GL-3mより上)
 ・砂地盤
 ・緩い地盤(N値7以下)
 地盤改良を行っていても設定した支持層が液状化してしまって
 は、その効果がなくるとのこと。千葉県浦安市のある地区では
 柱状改良(96.4%)、表層改良(88.2%)、杭基礎(75.6%)の順に
 不同沈下していたそうです。

 地盤の液状化の判定としては日本建築学会による
 「小規模建築物基礎設計指針」によるSWS液状化簡易判定と
 いうものがあります。
 200gal程度の中規模地震において(大規模地震は300gal程度)
 対象深さ 地盤面より深さ10M
        (大震災による浦安市の液状化最深深さは8M)
 地下水位以下にある砂質土の層厚合計・・・H2
 砂質土の最深深さ・・・H
 とした場合
 H/2 > H2・・・・・液状化の危険性 小
 H/2 < H2・・・・・液状化の危険性 大 (危険側で算定)
 
 そこで有効で住宅に適した液状化対策として砕石パイル工法の
 講演会が開かれた訳です。砕石パイル工法とは、軟弱地盤を
 掘削し、天然砕石のパイルを構築して、砕石パイルと原地盤を
 複合的に作用させ、支持力を増加させる工法です。
 この工法で施工されると、地震の振動によって発生した余剰
 間隙水が砕石パイルの隙間を通って地面に排水されるとのこと。
 また、一般の地盤改良や杭基礎がその支持層が液状化すること
 によって支持力が低下するのに対して砕石パイル工法では
 支持層が液状化しても支持力を確保できるとのこと。
 それは土中で砕石パイルが膨らんで摩擦力でも支持力を確保
 できるからとのこと。

 まだ実績が少ないため、
 施工後の地耐力の確認、地中埋設部の影響、地震後の砕石
 パイルの状態、施工コスト等、総合的に判断して採用については
 検討しなければなりません。