久保神社は古くからこの地にある神社で地元の人は「くぼのみや」と呼んでいます。社叢は香川県自然記念物に指定されていて、秋祭りが終わった後の境内はさっぱりとしていました。
道標は元この神社の前にあったと推定されます。 「右しおいり左さんとう」と彫られています。現在榎井旗岡の道端にひっそりと佇んでいます。
いつ頃移転されたかは不明ですが、この地の前には斜め前、道の反対側にあったそうですので、少なくとも2回は引越したようです。
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久保神社 | 道標 |
久保神社から炭所西へ、土器川沿いの県道438号線を南下、街道一大きいお化け燈籠を見学しました。慶応元年建立の燈籠は元の位置から東へ移動されたものだそうです。象頭山と剣山に奉献されたようです。
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奉象頭山 | 献剣山 |
途中寄り道しました。中寺廃寺跡と荒神の名水です。中寺廃寺跡は看板から大分距離があるので場所の確認だけでした。山道の下には広い駐車場と簡易トイレが設置されていますので、便利が良くなっています。機会を見つけてもう一度来たいものです。
荒神の名水は何回も来ましたが、今回もかなりの人達が来ていました。冬の雪道は通行が非常に困難になります。
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中寺廃寺跡への看板 | 荒神の名水 |
元の道に戻り、二つのトンネルを越えて右折、山道を登ります。もう一度寄り道、立見山鳥居を見に行きました。安政6年建立のこの鳥居の下が相栗峠超えの阿波街道です。道はなくなり、昔の面影はどこにもありません。上から見ることができる鳥居とは・・・。
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上から見た立見山鳥居 | 立見山鳥居の正面 |
三頭山の頂上から展望台を超えて三頭神社に参拝しました。猪が神社の境内を掘りおこしていました。
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三頭神社の碑1 | 三頭神社の碑2 |
元の道に戻り、いよいよ峠の道へ。暑くもなく寒くもなく、誰もいない山道には茸が目につきました。道傍には仏像が見守っています。
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食用可能の茸の群生 | 路傍の仏さま |
寄り道しながら目的地の三頭峠に到着したのは昼前でした。様々な遺跡を見て、感慨を新たにしました。ここで疑問が一つ。ものの本には丁石には17里と書かれていますが、7里の間違いと思われます。大門迄七里と彫ってあるようです。迄の字の之繞が一と間違われたのでしょうか? 大門から68キロ? 28キロ? 指で方向を指していますが、方向が正反対ですので、元の位置は道の反対側だってと思われます。
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三頭鳥居 | 三頭峠の丁石 |
東の里(骨董市場)に寄って遅い昼食、道の駅の温泉に入浴して帰宅、優雅な一日でした。