平和ミュージカル
もっと4 平和に!
第4回公演

 



ロビーで
2002年2月9日(土)14:00〜
          18:30〜
    2月10日(日)14:00〜
藤沢市湘南台市民シアター
主催:平和ミュージカル・ふじさわ
参加者:65名
観 客:1020名

脚本:
武井法子
構成・潤色・演出:
濱田重行
演出助手:
武井法子
音楽:
黒田雄治
音楽助手:
飯田加菜
振付:
カネコ キヨミ
振付助手:
生田目いずみ
舞台監督:
藤本志穂
舞台監督助手:
笹浦暢大
舞台美術:
さわたりちひろ
照明:
竹井 崇
音響:
遠藤智宏
効果:
鈴木邦男
児玉友恵
演奏:
くろだゆうじ&
織音座



公演が終わって
記念撮影

プロローグ





第1幕


野原の犬猫軍団
ごん太「おいロッキー、世界経済の動きから目を離すんじゃねえぞ。」
ロッキー「わかってるって!」
ごん太「モモコ、アメリカのクロに電話!」
モモコ「クロじゃなくてブラックでしょう。何回言っても覚えないんだから・・・」
ロッキー「ごん太さん、あと5分で授業が始まりますよ」
ごん太「でも、我々エリートがなんで今さらそんなことを勉強しなければ
    いけないんだよ」
♪ 急げ! ゴー!!
ゴーゴゴゴー 急げ地球は回る
ゴーゴゴゴー 急がば回れ
「ちょっと違うんじゃないの?」
「何でもいいから、さあいくよ!」
俺たちゃ世界の世直し軍団
あらゆるもめ事引き受けましょう
アジア・アフリカ・ヨーロッパ
ロシア・中国・オセアニア
政治・経済・文化に歴史
世界の危機を素早くキャッチ オーレー!
お届けします 平和のあかし
飼い主たちの通う定時制高校
教師「今日の歴史の授業は、君たちも
   ニュースで知っているように、
   アメリカの同時多発テロの問題を
   頭に入れて、これまでの「戦争」
   について考えてみましょう。
   戦争体験者の林さん、河野さんの
   貴重な話しも交えながら
   ということで」
~~~~~

河野「私たちが使っていた教科書はね、
  「『教育勅語』と国定教科書によっ
   て子どもたちを天皇のために喜ん
  で死ぬ『軍国少年・少女』に育てあげ
  るためのもだったのよ」
伊藤「子どもの時からそういう教科書で
  育つと、大きくなったら『兵隊さんに
  なる』っていうのが普通だったし、先
  を争って志願していったからね。」
みかん(猫)「生まれてなくてよかった」
河野「つまり私はそのまっただ中で育てら
  れたの」
「純粋培養された少女、清く正しく美し
  くってことだ。昔に会いたかった
  な・・・」
河野「軍国少女は男の方を寄せ付けません」
〜〜〜
河野「私なんか、戦争が終わったときに
  死のうかとも思ったのよ」
♪ 神の国

♪ 時代

Oh happiness for you
Oh happiness for me
豊かなことが幸せなんだと
素直に言えた時代が
     終わって
僕らは生まれた
   やがて大人になる
夢はいつかきっとかなうと
信じられた時代があった
僕らの知らない
  情熱にあふれた時代
Oh tell me
 幸せってなに
Oh tell me
生きる意味って何
   戦争って何
平和って何
   私たちって何
真由美「大変だよ、父ちゃんの寒川の
  現場が崖崩れだって!
  どうしよう・・・」

~~~

(犬猫軍団)
ロッキー「あの付近は戦後様々な兵器が
  投棄された場所じゃないか?」
ジョン「確かにそうだ。住民は何も知ら
  されていないだろうから、二次災害が
  起こる可能性があるな。」
〜〜〜
雅也「何でこんなところに爆発物が
  埋まってんだよ」
「ここは山だったんだ。
  つまり終戦の時、それまで生産された
  毒ガス爆弾などが処理しきれなく
  なって、近くの山や河、そして海に
  廃棄されたと聞いている。」
♪ 平和
時代に目をそらさず
 明日を見つめていたい
愚かな過ちに
  苦しみは続くけど


冷たい風の中でも
  心は暖めていたい
忘れてはいけない
  生きている限り


平和を守るために
  人は闘い続ける
涙の数だけ私は祈るのか
昭和19年のある家庭
洋子「さっきの幽霊の話、戦争だから
  仕方がないのかな」
直哉「幽霊って、一緒に動員された人
  なのか?」
洋子「ううん、きっと第二工場で働いて
  る人だと思うわ」
直哉「きつい仕事をさせられているの
  か?」
洋子「直接毒ガスづくりをさせられてい
  るらしいの」
直哉「毒ガスか・・・」
洋子「噂だけどね。そこで働いてる人た
  ちは挑朝鮮や、日本の遠いところか
  ら来ている人みたい」
♪ 深い夜
行き場のない不安
光も届かない
小さな夢さえも砕け散った
この深い夜
闇の中に吸い込まれ
自分の姿も見えない
どこへ向かえばいいのか

たとえ闇は深く
道はみえなくても
希望を忘れずに
熱く燃やす夢がほしい
ひとすじのひかりが
ほら
かすかに見えてくるのさ
いつかかなうさと

おだやかな日々の暮らし
人間らしく生きる日々を
夢見ている今も
河野「日本は1952年、
  『窒素性ガス、毒性ガス、または
  これに類するガスおよび細菌学的
  手段の戦争における使用の禁止に
  関する議定書』つまりジュネーブ
  議定書に調印したものの、
  
陸軍は広島県大久野島に毒ガス工場を
  建設、そして1942年、ここ藤沢から
  それほど遠くない場所、寒川に
  海軍唯一の毒ガス工場
  『相模海軍工廠』をも建設したのです」
武蔵「それってどの辺?」
「日東化工のあたりが正門で、
  本部があったところかな。
  南は相模川の手前から、
  北は今も残っている銀杏並木の
  ところまで。
  敷地面積は70万4000平方メートルも
  あったんだ。」
突然、大きな爆発音と火炎の音。
祖母「なんだい、この大きな音は」
「空襲とは違うようだけど」
春子「私みてくる。」
洋子「私も!」
「やめなさい!あなた達が行ったって
  どうにもなるもんでもないでしょ!」
洋子「このところ生産が間に合わなくて
  残業している人が沢山いるの」
春子「それに寮には友達が大勢いるのよ」

〜〜〜〜

春子「まあひどいけが・・・早くここに
  寝かせてあげて!」
女学生1「ここなら大丈夫、
  さあ横になって!」
朝鮮の人「アリカトウコサイマス

洋子「大川さん!」
女学生1「えっ!」
洋子「吉田さんに清水さんも!
  あなた達まだ仕事してたの?」
女学生1
大川)「仕事が終わって
  帰りじたくをしてたらこんな事故に
  なってしまって・・・」
女学生2(吉田uもう怖くて怖くて!」y「もう怖くて怖くて!」
女学生3(清水)「工場の中にはまだ
  逃げ遅れた人がいるの」
♪ FOR PEACE
   LOVING PEOPLE

ことばはいらない
見つめるだけで
ほほえみあえる青空が
青空がほしい

涙はいらない
泣きたいときに
悲しみ流す潮風が
潮風がほしい

For peace Loving people
   of the world
まだ見ぬ明日のために
For peace Loving people
   of the world
Just Love and peace
♪ 平和


第2幕



♪ WHAT CA DO FOR PEACE
〜今こそ〜
いま
私たちにできること それはなに
なに なに なに
それはいまの暮らしの中で
何が何が変わったら
今よりもっと平和に 平和になると
それは小さな勇気を持って
声を上げること
どんな小さな声でも
すべての始まりになる
We ca do it We ca do it
We ca do it We ca do it
平和のために
We ca do it We ca do it
We ca do it We ca do it
あきらめないで
We ca do it We ca do it
We ca do it We ca do it
勇気を持っていま
We ca do it We ca do it
続いてく未来のために
What we ca do for peace
修学旅行先の長崎で
ガイド「藤沢FMJ高校のみなさん、
  長崎にようこそおいで下さいました。
  ばってん長崎に、ようきんしゃった。
  長崎は、日本最西端に位置します。
  入り組んだ海に囲まれた半島と
  小島の県でございます。
  あちらに見えますのが雲仙岳で
  ございます。あちらに見えますのが
  浦上天主堂でございます。
  こちらが海でございます。
  こちらも海でございます。
  こちらは長崎の空でございます。」
雄二「俺、親方から小遣いもらって
  きたんで土産買わなきゃいけねえ」
まりこ「着いたばかりでしょうに」
雄二「でもよう、先に買っとかねえと
  パチンコ屋に入ったらみんな
  なくなっちゃう
  なんてことだってあるじゃん」
突然、長崎型原爆(ファットマン)を
搭載した飛行機の音が聞こえ、
そして炸裂する。
舞台は一瞬白熱化したようになる。
そして真っ暗。うめき声の中でゆっくり
明かりが入ると、見えてきたものは廃墟と
化した街、倒れた人々。
生徒たちゆっくりとあたりを見回しながら
立ち上がる。

〜〜〜

人が大勢はいずるような音が
聞こえてくる。そして、黒い集団が
舞台のあちこちから這い出してくる。

ごん太「昭和20年8月9日、午前11時2分
  長崎に原爆投下。」
モモコ「原爆は8月6日にテニアン島で
  組み立てられ、小倉が第一目標、
  長崎を第二目標にしていました。」
ジョン「9日の小倉上空は焼夷弾による
  煙などのため投下できず、第二目標の
  長崎に原爆が落とされました。」
ワイン「長崎の空は晴れ渡り、
  人々はいつもと変わらない生活を
  続けていたのです。」
ロッキー「あのアメリカで起きた
  『同時多発テロ』の朝の風景と
  同じです。」
♪ 原爆レクイエム
忘れはしない
    あの日のことを
すべてが燃えて
    すべてが終わる
私は生きる
    私は願う
残された命
    命のかぎりに
私は歌う
    私は生きる
平和の尊さ
   すべての人に
     伝えるために
♪ 捨てられた国民
徴兵でかり出され
空襲で焼かれた
空腹と寒さに震え
ものも言えぬ国民
戦場で命を落とす
未来を奪われた若者たち
私たちが得たものは何
戦争で得たものは何
国民が得たものはない
戦争で得たものはない
国民はいつも
捨てられている
戦争で失うばかり
捨てられた私たち国民
あきら「あの人たちは何を私たちに伝えたかったのかしら」
武蔵「熱かったことだと思う」
京子
「黙ってろ!」
雅也「何か探してたとかーーー」
河野「戦争は戦地だけのものではない。
  いつも、武器を持たない市民が
  殺され、そのためにずっと
  苦しめられると言うことを
  伝えたくて?」
あきら「戦争を起こすのは国民?
  一瞬にして命を失う核爆弾の
  恐ろしさを伝えるため?」

〜〜〜

武蔵「行きたくねえのに活かされる
  のは俺たちだからな。それだけは
  絶対にヤダ、俺。」
真由美「あたしだって、カレシを
  行かしたくなんかないよ」
河野「私たちはそれが言えなかった。
  そのために今も心の中で、ずっと
  後悔が続いています。昔軍国少女
  だったのは、他の人と違うことを
  考えるのが怖かったんです。
  軍需工場に働きに行かされても、
  食べ物がなくても辛くても、
  みんなと同じなら安心できたんです。
  仲間はずれにされないからーーー」
「あの時代に抵抗することは並大抵の
  ことじゃなかった。だからといって、
  抵抗できなかったことを正当化する
  ことはできない。だって、
  そういってしまったら戦争だったから
  仕方なかったって、責任逃れをして
  しまうことになるからね。」
武蔵「自分一人で間違いやらかしたん
  なら、誰にも話さなくていいけどよ。
  間違いやらかした奴らも黙ってる、
  それに踊らされた奴らも黙ってる。
  
そうしたら、同じまちがいを起こす
  のは目に見えてんじゃん。」
伊藤「そうだよな、これからの世の中を
  創っていくのは君たちなんだものな」
武蔵「俺が総理大臣になったとき、
  困るのは俺だからな」
京子「夢は大きく、ローンは少なく!」
あきら「アフガニスタンの将来も、
  今の私たちの将来も同じスタートの
  ような気がする。しきり直しをする
  かしないかは、私たちの気持ちと
  行動にかかっているんだもん」

〜〜〜

河野「ああーー、よかった。あたし、
  ここまで生きていてよかった。
  戦争が終わったとき死ななくて
  よかった。」
みんな「生きていてもらってよかった。
  死なずにいてくれて、ありがとう。」
河野「私、もっと平和になるまで
  生きたい!」
みんな「もっともっと平和になるまで、
  生きていてほしい!」
♪ もっと平和に
   近づきたいから
流れてくるものに
   だまされずに
与えられるものに
   ごまかされず
消えてゆくものを
   見送らず
踏み外した道を崩さずに
もっと 平和に 平和に
   近づきたいから
   本当のことを伝えよう
平和に 平和に
  近づきたいから
   僕たちは歩き出そう
♪ 藤沢市核兵器廃絶平和都市宣言に!

あなたがいるから このまちがすき
私たちの暮らすまち ここはふるさと
カクヘイキはつくらない 持たない
持ち込ませない 使わない 決して協力しません
  (藤沢市核兵器廃絶平和都市宣言)
このまちから始めよう カクヘイキをなくすこと
              平和な暮らしを守るために
藤沢市核兵器廃絶平和都市宣言
我が国は世界で唯一の核被爆国であり、
核兵器の廃絶と恒久平和の実現は
全国民共通の願いである。
しかし、すでに地球上には
多くの核兵器が蓄えられ、
人類の生存に深刻な脅威を与えている。
藤沢市は、
日本国憲法の精神に基づく
国の平和と安全こそが、
地方自治の根本的条件であることに鑑み、
非核三原則が完全に実施されることを願い、
核兵器の廃絶と軍縮を全世界に訴え、
この人類共通の大儀に向かって
不断の努力を続ける核兵器廃絶の
平和都市であることを宣言する。
♪ 平和な国を作りだそう

子どもたちの広場に 虹色の橋を架け渡し
       美しい夢を育てて ゆくように
私の願い みんなの願いを 共に語り合い
         平和な国を作りだそう あなたと共に

フィナーレ

HOME