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  『ウリハッキョ』金明俊(2006年)
  タイトル:ウリハッキョ

監督:金明俊 (2006年)

URL:
韓国公式HP
http://www.urischool.co.kr/

韓国公式ブログ
http://blog.naver.com/ourschool06

「ウリハッキョ」自主上映・日本公式ブログ
http://urihakkyo.blog105.fc2.com/blog-category-2.html


☆上映日程はこちら!(日本での全国スケジュール)

 北海道朝鮮初中高級学校での日常を描いたキン・ミョンジュン監督のドキュメンタリー映画(2006年釜山国際映画祭雲波賞受賞作品)

「ウリハッキョ」自主上映・日本公式ブログより
http://urihakkyo.blog105.fc2.com/blog-category-2.html

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 みんなのレビュー (★五段階評価)
 
 東京都日野市在住・10代・女性 「知ることからはじめたい」 (評価なし)  2007年6月

 (「ウリハッキョ」自主上映・日本公式ブログより)

私は日本人だから、在日の人たちの苦しみや祖国の統一を願う気持ちも
わからないことがたくさんある。偏見も少なからずあった。

けど私と同じように高校生たちは
くだらないことで笑って、歌って、泣いて
変わらないこともたくさんあった。

もっと知りたい。知らないことがたくさんある。

マスコミの北朝鮮報道もこれからは少し違った見方になるかもしれない。

映画で「願いは世界平和だ」というセリフがあった。
その願いは世界共通。

知ることから始めたい。

   
 ぐるぐるさん  (評価なし)  2007年6月

 (「ウリハッキョ」自主上映・日本公式ブログより)
 
「朝鮮学校」というと、ひょっとすると「怖い」「得体の知れない」という先入観を持っている人が多いのかもしれない。

実際かつては「パッチギ!」でも描かれたような日本人学生とのいざこざもあったらしいし、個人的な体験で言うと、自分が茨城で高校生をやっていた頃(80年代後半〜90年代初めの頃です)、先輩から「朝鮮学校の奴らはヤバいから、絶対に関わるなよ」と言われた覚えがある

(実際には、在学中に彼らと遭遇することはなかったので、本当に彼らが「ヤバい」人たちだったのか分からないけれど、恐らく先輩が口にした噂はだいぶ尾ひれがついたものだったのではないかと思う)。


で、この映画。まず驚かされるのが、生徒たちの生き生きとした表情。

これは三年もの間、学校に寝泊りして生徒や先生たちとの親交を深め、信頼を築き上げた監督だからこそ撮り得た姿なのだろうけれど、それにしても彼らは何とも良い表情で笑う。
さまざまな学校行事にも積極的に一生懸命取り組み、大いに盛り上がる。

特に驚いたのは、生徒と教師(ちなみに朝鮮語では「ソンセンニム」という)の関係が非常にフレンドリーなこと(もっと厳格な感じなのだと思っていたので)。

作品の中では朝鮮学校、あるいは在日朝鮮人をめぐる歴史的・社会的背景―戦後、日本の弾圧に抗いつつ学校が設立された経緯、「一条校」ではなく「各種学校」扱いのため、国からの補助が得られないこと、つい最近まで運動部が公式戦に出られなかったこと、「2002年9月17日」以降の社会情勢など ―についても言及されるが、基本的には生徒たちの生活や表情を捉えることを主眼としている。

そのため、いわゆる「お堅いドキュメンタリー映画」にはなっておらず、誤解を恐れずに言えば「笑いあり、涙あり」の明るい作品に仕上がっている。カメラを持った監督が生徒たちに注ぐ視線はあくまで暖かく、それは監督自身のナレーションの語り口にも現れている。

現在の所、この作品は日本では一般公開されておらず、各地で自主上映会が催されている現状なのだけれど、ぜひ多くの人に観て欲しい。

繰り返しになるが、これは硬質なメッセージを声高に叫ぶようなタイプの作品ではない。しかし、観た者に対し様々な「問いかけ」を、穏やかに投げかけてくる、そういう作品だと思う。

 朝鮮新報記事  (評価なし)  2007年6月

 札幌市の北海道朝鮮初中高級学校(申京和校長、125人)を舞台にしたドキュメンタリー映画が南はじめ世界各地で旋風を巻き起こしている。異国の地で民族の心を守ろうとする子どもたちの姿が感動を呼び、興行成績は南のドキュメンタリー映画の記録を更新して5万人を突破した。自主上映も100回を超え、日本、米国、カナダ、オーストラリアなどでも上映の輪が広がっている。

 映画は「ウリハッキョ」(わが校)。金明俊監督が05年まで3年間、同校の寄宿舎に住み込み、同年春卒業の高3クラスを中心に撮影、約2時間20分のドキュメンタリーにまとめた。

 「民族」を守るために朝鮮語を学び、チマ・チョゴリを着る女生徒たち、親元を離れて寄宿舎で暮らす幼い子どもたちをある時は親のように、またある時は友だちのように見守る教師たち。ウリハッキョを舞台にした日常の悲喜こもごもが、観客の目を釘付けにする。スクリーンには、民族を守り続けてきた在日同胞すべての思いがあふれて、まぶたをぬらす感動作となった。

 また、朝鮮学校の創立以来60余年間、助成どころか、ことあるごとに差別と弾圧を加えてきた日本当局の醜悪な姿も浮き彫りになる。

千葉での上映会は3回、223人が詰めかけた(5月19日、千葉・花園公民館で)

 とりわけ拉致、核、ミサイル問題以降、日本当局の制裁措置によって「万景峰92」号の日本入港が禁止されたが、映画には制裁措置発動前、「万景峰92」号に乗船して、楽しく修学旅行を体験した同校生徒たちの貴重な姿が映し出される。生徒たちは、元山下船の際、上陸の第一歩を足ではなく、そっと手で刻んだ。跪いて、祖国の大地を愛でるように。「なぜ、足でなく、手なのか」との質問に、「手の方が、祖国に敬意を表せると思って」とはにかむある生徒。何にも代えがたい祖国を思う純真な心、人としての品性がそうさせたのだろう、胸を打つ場面である。

 日本当局が在日同胞と祖国との間にどんなに醜悪な盾を築こうが、子どもたちは怯まず、楽々と力強くその壁を超えていく。映像はその真実を子どもたちのウソのない日常の生活と言葉によって雄弁に語り尽くす。

 さらに、学校を変わりなく支援する市民の存在をクローズアップし、ひんぱんに起きる学校への嫌がらせについても淡々と映していく。

 日本の政治権力と反動による総聯弾圧の嵐の中で、人間としてたくましく成長していく子どもたちのはつらつとした姿が印象的。

 最後の卒業式のシーンでは先生が卒業生たちに、「ウリハッキョは、君たちの永遠の母校です。悩んだ時はいつでも帰ってきなさい」と呼びかける。人生の大海原に漕ぎ出す子どもたちへのはなむけの言葉。終わっても余韻がずっと残る圧巻の場面である。

 金監督はこの映画を撮り終えて、「ウリハッキョには、みなが忘れてしまった教育の根本がある。教育とはより良き人、善なる人を育てるもの。人間賛歌、民族統一への高い志が息づくウリハッキョのすばらしさをぜひ観てもらいたい」と語った。

 2006年釜山国際映画祭ウンパ賞(最優秀韓国ドキュメンタリー賞)受賞。(朴日粉記者)

 
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