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--キホンの構図完全攻略--

独断で選んだ構図ベスト6
 関連3項目


第一部 キホン6構図 (関連3構図)
三角構図 逆三角構図(関連) 日の丸構図 シンメトリー構図 対角線構図
押しの構図(関連) 視線誘導(関連) 三分割構図 引き算の構図 まとめ

<MENU>

第二部 実践的写真の追い込み方
フレーミング 主題と背景 シャッター速度 上へ下へ 視線移動 編 


※一部写真が開かない場合はF5キーで再度読み込んでください



さんかくこうず  三角構図 安定な構図 要素は静 

 デザインなどの世界では、底面を「地」、上面を「天」と呼びますが、この天と地のあいだに、地の部分が大きく描かれ、天の部分を小さく描くことにより三角形にまとまって見える図。地の部分を大きく描くことにより、どっしりと構えた印象を受け、そのため安定感や安心感を生み出す構図となります。動かざること山の如し。山に代表されるように底面の大きな三角形は不動を感じさせることから、安定感、安心感につながります。


言い切りポイント ドッシリとした安定を与える 静の要素で発揮

平面でとらえる三角構図

 線路のポイント部分を頂点とした三角構図。三角の底面が水平になるのが基本。三角構図をセオリーどおり撮るとこうなる。

 ヒマワリのまとまりを三角となるように考える。平面構成でもさほど気にならない写真。


奥行きを含める 立体的な三角構図

絵葉書のような定番写真も三角構図が多い。

 三角構図の底面は、平面構成から水平であることが望ましいが、写真の場合、平面に撮ることはまず無いので、柔軟に構図を取り入れる。



総括    

 キホンのキの字が三角構図です。デザインや美術、写真、映像といった分野をかじるなら、まず知っておくべきは三角構図です。地が大きく、天が小さいことで不動の安定感があります。安定感といえば写真やムービーは、基本的に水平で撮ることはプロでなくても知っている常識です。特にムービーは水平をとらずユラユラされたら、見てる側が気持ち悪くなります。
 まずは、写真でも、ムービーでも、絵画でも、安定感をめざしてください。なぜは先ほど書いたとおりです。安定感を出すには三角構図を頭で描くことで意識できます。


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ぎゃくさんかくこうず  逆三角構図 不安定な構図 要素は動 

 天と地のあいだに、地の部分を小さく描き、天の部分を大きく描くことにより逆三角形にまとまって見える図。
例えば、コマのように一本足の上に大きな動体、いかにも不安定を予感させます。逆三角も同じような心理状態をもち、不安定感や恐怖感といった印象を与えます。三角構図の逆と、捉えることができるので、三角構図とセットで覚えましょう。


言い切りポイント 転げ落ちそうなイメージ カメラを傾けてなる場合が多

三角構図の仲間だけど、作用は真逆。

 不安定感な構図となるように切取った。実際は安全な階段。

 日常に逆三角を見つけることは難しい。あえて構図にあてはめて撮るとこうなる。不安定や恐怖感の構図。



総括    

 かなりの変り種です。自然界で見つけることは難しいです。さらに、一般的なデザインとして取り入るケースも少ないです。一方で、こんなケースがありました。それは道路標識です。車を運転される方ならご存知ですが、注意を促す標識は逆三角の形をしていますね。「落石注意」「シカ飛び出し注意」「踏み切りあり」などの黄色の標識です。不安や恐怖を与える逆三角の要素をうまく取り入れていますひょっとしたら、ホラー映画ではたくさん見つけることができるかもです。このように、不安、恐怖、転げ落ちそう、などの要素があるのが逆三角の構図です。


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ひのまるこうず  日の丸構図 安定な構図 要素は静/動 

  絵の中心にメインの被写体があり、周囲はさほど重要でない図。日の丸国旗のように見えるのでこう呼ばれています。
三角構図よりも安定で強い印象を与える構図です。ヒトの視線移動に関して、ヒトはまず中心を見ます。次に、左から右へと視線を変化させていきます。
ヒトの無意識の行動のようです。ですので、日の丸構図のように中心にメインの被写体がある場合は、パッと見た瞬間に目が合う、というような強い印象を受けます。また、中心以外に視線の移動がない安定のイメージになります。


言い切りポイント 中心に強い視線集中 なんでもかんでも×

中心に強い視線集中が起こる!

 蝶の美しさを集中的に見てもらえる、そのような構図中央の被写体に十分な魅力がなければつまらない写真に。

主題が真ん中にある基本的な構図。あとは光や影、ボケ感など工夫をしよう。



総括    

 日の丸構図の特徴は、写真の中心に強い視線集中が起こることです。逆に言えば、写真の中心、つまり主題1点に視線が集まり、よって写真周辺は見てもらえません。要するに主題だけで勝負しているようなもの。写真はそうではありません。主題があって、副題があって、周辺に関連があって、背景も見せて、これらが一枚にギュっと詰まって写真となっています。
 一方で、ここまで強い視線集中が起こる構図法は見当たりません。実はオンリーワンなのです。ですから、うまく使えば、どの構図法よりも強力に作用することになります。


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しんめとりー  シンメトリー 安定な構図 要素は静 

 左右、上下に対称という意味ですが、このシンメトリーは古代美術の分野で発展し、現代でも強い影響力のある図です。
古代ローマや古代エジプトなどの彫刻もシンメトリーであることから、造形美の中心はシンメトリーであったと推測されます。またルネサンス期にもシンメトリーが復活しますが、時代とともにシンメトリーは風化していきました。彫刻にシンメトリーが多用されたのは、ヒトの顔も左右対称のほうが、美しいという、憧れがあったのかも知れません。現代でも工業デザインでかなり多用されていることが観察されます。


言い切りポイント 端正で美しい 自然界で発見は難しい

端正は構図法は端正な風景とマッチする。

 

 水面を利用した上下のシンメトリー。シンメトリー写真は本当に美しい。

 中央で左右対称。こういうシーンでは、シンメトリーにすることで、奥行きを強調することができます。


変り種的なシンメトリーも

   

 写真の場合、木や建物を動かすことができないので完全なシンメトリーにすることは難しいが、シンメトリーとなるように考えながら撮ることはできます。

 鏡のように見えるかも知れませんが鏡ではありません。斜め対称というのも面白いかもしれません



総括    

 左右対称性、上下対称性ということですが、これも見つけるのに苦労するかも知れません。自然界では完全な対称性をもったものはありません。一方で、工業製品ではたくさん見つけることができます。つまり人工物は対称性の美しさをデザインに取り入れることが好ましいと知っているからです。
 シンメトリーのよさは静寂、閑静、上品、端正などの言葉がよく似合います。これらの要素をもった被写体と組み合わせることでいっそう構図が引立ちます。


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たいかくせん  対角線 不安定な構図 要素は動 

 三角構図が安定なら対角線はリズム感や躍動感を表現するのに向いています。対角線の引き方には、たくさんのタイプがありますが、ここでは代表で扱いやすいものに限定します。絵画などの美術にも、対角線で書かれているものが多いです。


言い切りポイント 動きモノならなんでも 安定不安定を理解する

対角線構図の線の引き方は

たくさんあることに注目!

斜め45度にシュっと線が書ける感じ

「X」エックス形の対角線構図。真ん中に視線が集中する。

対角線の中でも 押しの構図
              というものがある

力強さを与える。
 「押しの強い構図」だと評されるのがこれ!

チューリップを束ねて「線」として表現。
上方向に力強さがある。

線路を線として、奥行き方向に力強さを与える。


総括    

 対角線と言っても、四隅の頂点から引きおろした線分ということではありません。20度の線でも45度の線でも対角線構図と言って差し支えありません。なぜなら、角度が付いたから対角線構図なんだ!ではないですよ。これは改めてください。水平が安定を表し、安定は写真、ムービー、絵画でもキホンのキでした。まず安定感が出せることが絶対条件です。なぜの答えはココにあります。安定感を理解しないと不安定感も理解できないからです。
 対角線構図とは、水平を崩して不安定にすることそのものです。水平を崩すとは何でしょうか?それは、0度から1度以上にすることです。0度が安定で1度(角度を付けるという意味)は不安定。不安定な要素は対角線となって表われます。


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しせんのゆうどう  視線の誘導 不安定な構図 要素は動 

対角線構図は躍動感ですが、躍動感の中身はというと「視線の誘導」になります。
写真を見る人を、意図的に視線を誘導させるテクニックについて学びます。


言い切りポイント 意図的に誘導ではない ヒトの心理を利用

誘導方法は3パターン

「大〜小」&「太から細」に視線が移る。

   

 ヒトの視線は連続しているもので、大きいものから小さいものへ視線が移動します。この写真では、「ひまわり」から視点が始まり、移動先は「空」で終わります。こうやって、意図的に見る人を誘導することができるのです。ひまわりと青空が印象に残る写真となるわけです。

 縁側の廊下を線として捉えます。写真手前の太い部分から、廊下奥の細い部分に視線が移動します。視線の移動途中にある、庭にも視線が移ります。@と同様に、視線の移動を意識して取り入ることで、写真の隅々まで見てもらえることにつながります。


誘導方法は3パターン

最後は「線を目で追う」がある。

   

 雲を線とした例。手法は同じ。雲の先には広大な空間があります。手前から奥まで視線を誘導することによって奥行きのある写真が印象に残ることにつながります。

視線の移動は「線」にポイントがあります。線を目で追うというヒトの習性を利用したもの。移動方向は決まって「大から小」「太いから細い」となります。線と利用できるものに「道」などがあります。



総括    

 ヒトの心理を映像や写真に取り入ることはめずらしいことではありません。昔のCMなどではサブリミナル効果を多用していました。瞬間の絵を見せて、潜在意識にすり込ませるという心理手法です。しかし、サブリミナル効果は潜在意識にすり込まれるため、一般的なCMで使うのは良くないということで使用が禁止されました。一方でホラー映画などではバンバン使っています。
 話を戻して、ここで紹介する効果は3つ。ヒトは大〜小へと視線を移す。ヒトは太〜細へと視線を移す。ヒトは線を目で追う。この3つです。これを写真に取り入れて隅々まで写真を見てもらおうということが狙いです。


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さんぶんかつこうず  三分割構図 おさまりのよさ 

 造形美を学問にした典型的な考え方。美しさには法則がある。一般的なコピー用紙にはA4やA3などがありますが、この用紙は縦の長さと横の長さが黄金比の関係にあります。また日本のJIS規格にある、B4用紙やB5用紙といったものがありますが、これは白銀比という、黄金比のような、正確には黄金比の近似値をとったものの関係にあります。白銀比は日本で発展した文化です。写真では1対1対1の分割比が美しいとされています。真ん中に被写体がくる「日の丸構図」から、3分割に被写体をずらすだけでよい。


言い切りポイント 交点を使うこと オールマイティー

交点に主題をおく! @ 

 

3分割線のクロスポイントに主題をおく

分割線上に空間を配置し、クロスポイントに主題をおく


交点に主題をおく! A

 

 クロスポイントに被写体がくるように。最近のカメラではファインダー内になんらかの形で3分割を取り入れているものがあります。

 クロスポイントを外してはいけないが、空間をどのように分割するか、3分割面としての使い方もできます。


実は難しい……

何が難しいのか?
それはファインダー内が3分割になっていないから。
最近のデジカメではこの3分割線をファインダー内やデジカメ液晶に表示できるものが増えてきました。そのような、親切カメラなら分割も簡単なのですが、実際は3分割線を表示するカメラは少数と言えます。
どうやって、3分割線(ポイント)を見極めるのか?

@3分割点がくるところにAF点を配置している機種。ただし、すべてのメーカーのカメラがそうだとは言い難い。

A交換スクリーン(フォーカシングスクリーン)で三分割線を表示しているもの
ただし、交換スクリーンに対応の機種に限定、さらに、三分割スクリーンがある場合限定。

基本的にファインダー越しで三分割点をみつけるには繰り返し、テストが必要になります。


実は難しい……

ファインダー上の三分割点の見つけ方

 

 ファインダー内の様子(実写)。この状態で3分割はどこか分かりますか?

 AF点を赤く光らせました。このカメラの場合四隅のAF点が3分割点にくるようです。


 

 では、実際に3分割線とAF点を重ねてみました。精度の高い実験ではありません。このように、どのAF点が3分割に「近い」のか、実験して、知る、ということです。

 3分割線のクロスポイントを外さないほうが良いことは良いですが、大きく外さない限り、それらしい雰囲気の写真になります。


実は難しい……

ファインダー上の三分割点の見つけ方 A

 

 Canon5DMarkUファインダー内の様子(実写)。この状態で3分割はどこか分かりますか?

 正解は黄色○のところが3分割です。このカメラの場合はAF点から遠いところにあるみたいです。
※升目のスクリーンに換装しています


実は難しい……

液晶表示機能があればうれしい。

 

 液晶画面を使った撮影では、このように3分割線を表示させる機能のあるカメラがあります。

 コンデジなら三分割線を表示するカメラは多いように感じます。


ファインダー視野率にご注意

<ファインダー視野率とは>
ファインダー内の映像範囲と実際に記録される写真の範囲の差のこと。

視野率100%なら、ファインダーでみた範囲のとおり記録されます。

視野率100%以下、95%などなら、ファインダーでみた範囲より広く記録されます。

 つまり、この場合、ファインダー内を3分割=写真の3分割ではありません。なぜなら、ファインダーで見えていない部分も実際に写るわけですから。ズレが生じます。ファインダーの範囲<仕上がった写真=誤差が生じる。

 コンデジの液晶やデジ一の液晶表示撮影の場合は、液晶視野率100%であることが多いです。この場合、画面どおりに写るわけですから、液晶画面=仕上がった写真=分割点に誤差が生じないですよね。



3分割フォーマットを作りました

右クリックで画像を保存してご使用ください。
このフォーマット画像のみコピーを許可します。

400px257px


400px×300px


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ひきざんのこうず  引き算の構図 主題を明確にするために 

 構図はシンプルに、ということです。シンプルにしていくこと。つまり、画面内を整理していく作業です。
うまく整理するとこができれば、主題が明確になります。主題を明確にするということは、写真の大原則です。
整理をする方法が、この引き算の構図。


言い切りポイント いらないモノは入れない シンプルなほど写真は◎

いらないものは写らせないこと!

 

極力シンプルに!余計なものは写らせない

ズームやフットワークで主題以外をフレームアウトさせる


「ボケ」や「シルエット」も引き算の構図!

 

被写体の前後を大きくボカすのも引き算

逆光を利用したシルエット化。これ以上の引き算はない



総括    

 写真はシンプルなほうがベストだということです。なぜそうなんでしょうか?答えはひとつではありませんが、大きな理由は、シンプルな構成のほうが主題が明確になるということが挙げられます。主題がなければ写真ではありません。主題とは、あなたが言いたいこと、見せたいこと、そのものです。主題とは、「可愛いらしいネコだ」「かっこいい飛行機だ」「おいしそうなケーキだ」が主題であなたの言いたいことです。これを撮らないと始まらないことは誰でもお分かりですよね。それらを見る側に伝えるにはどうすればよいのか?その答えが、いらないモノを写さない。引き算の構図となります。


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ふくざつなこうず  複雑な構図 構図法はたくさんある 

ひとつの構図で素早く整えることもある。
複数の構図を用いて、じっくり撮影することもある。


言い切りポイント 難解な構図はたくさんある 初心者には薦められない

複雑な構図は、ゼロから描きはじめる
            ことのできる絵画向き。

 

たくさんの構図の集合体



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まとめ  まとめ お決まりの構図になるな 

 ここでちゃぶ台をひっくり返して、構図法とは何ぞやということを書いています。てっとり早くいうと「構図に縛られるな」ということです。ここで紹介した構図は基本そのものです。デザイン、美術、写真、映像、これらの分野をかじるなら、まず知っておいてほしい事柄です。


言い切りポイント 最低限の構図は知るべき ”写真では”構図オンリー ×

まとめ


総括    

 構図のまとめ

 ここで紹介した構図以外にもたくさんの構図があります。「簡単に」というタイトルからして、いちばん身近な構図6つをチョイスしました。この6つが使いこなせるようになれば写真の幅はうんと広がるでしょう。
 しかし一方で、場合によっては構図は使わない。時にはお手本を無視する。なぜなら、構図に縛られすぎた写真はつまらないものです。「お決りの構図」という言葉があるくらい、誰でも簡単に実践ができて、誰でも同じような結果(写り)になるからです。その写真にあなたはいますか?
 ですからあえて構図を外す、あえて構図を作らない、あえての部分に表現者のオリジナルの意図が込められるように、あなたが撮った写真でいてください。
 ただし失敗の原因にはならぬように。構図以外にも表現手法はあります。それが、光と影の演出や、そのほかの手法です。「川名範幸のちょっといい写真が撮れるかも」では多種多様な写真表現を年中無休24時間営業であなたをサポートしています。

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写真の構図以外の表現手法

 私自身、写真の構図は実践的ではないと思っています。なぜなら、路駐の車、看板、落書き、通行人など、意図的に動かすことができない被写体はどのように考えて構図に当てはめ入れるのか?という疑問がつきまとうからです。

 写真は構図以外にもたくさんの表現手法があります。 背景や前景をぼかす被写界深度の表現。レンズ誇張を使った広角パースペクティブの表現、望遠レンズの圧縮効果を使った表現高速シャッターで被写体を止める表現スローシャッターで流す表現流し撮りの表現ローキー調、ハイキー調などの明るさの(明暗)の表現。絞りやレンズの味による、やわらかい描写の表現、硬い描写の表現。光線を意図した、逆光の表現、順光の表現、サイド光の表現。時間を意図的に使う、トワイライトの表現、朝夕の表現。雨天の表現。季節を盛り込む、四季の写真。視点を変える、ハイアングル、ローアングルの表現。一部分を大きく切り取る、クローズアップの表現。昆虫のような視点で見せるマクロの表現。人工光を使う、ストロボ、日中シンクロの表現。フィルターを使った、ソフト効果、きらきらのクロス効果、特定の色彩を強調するエンハンサーフィルターや色温度変換フィルター。色彩をコントロールし、色で魅せる、ビビットカラーの表現、セピア調の表現、重厚なモノクロの表現。ポートレイトでは、構図よりもポージングやフレーミングが大切な要素。思いつくだけでこれだけあります。おそらくまだあると思います。


 これらの表現手法は構図と違って、無理をすることなく、写真に取り入れることが可能です。もちろん、天候や季節に左右される表現などの例外もあります。構図以外にもたくさんの表現があるということを忘れないでください。 

  



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 第二部


まえがき    

実践的写真の追い込み方

なんでもかんでも一枚決め撮り、一撃必殺で撮影しているわけではありません。
構図を追い込んでいく作業をしないプロカメラマンはいない かも。

最低でも3カットは撮ります。
右からのカット、左からのカット、正面カット
この3枚はプロカメラマンなら絶対におさえる方法です。

しかし、これは心がけでできることなので、ここでは触れません。
3カット撮り以外の追い込み方をご紹介致します。

ファーストカット/暫定カット(選考カット)/ファイナルカット
3カット撮りです。




POINT@  3カット撮り フレーミング 


言い切りポイント フレーミングは重要 多少の違いで大きく変わる

#01
フレーミングが写真を左右する。


ファーストカット

 黄色い線のように、斜めに物体が配置するように対角線構図を取った。写真中央が大きいので視線の移動はさほどない。正面からの撮影だと、対角線で撮ったカットより、視線の移動が無くなる。なので、対角線構図を使って、撮ってみる。

暫定カット

 望遠で水の部分を追い込んだ。背景をややぼかして主題を明確にした。これで水に主眼点のある水主題の構図となった。

ファイナルカット

 暫定カットより黄色○部分をきっちり入れたカット。”スケール感”や”立体感”が出て良いように思える。
 なので、コレがファイナルカット。(OKカット)ちょっとしたフレーミングで写真は変わる。



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POINTA  3カット撮り 背景処理 


言い切りポイント 背景も写真です 被写体だけを撮ればよい×

#02
主題と背景。
うまい写真は背景処理に秘密あり。


ファーストカット

 こいのぼりが主題。一枚目は状況説明のカットを撮った。こいのぼりが主題だけど、背景の建物が強いので、こいのぼりよりも、建物に多くの視線を奪われる。これでは背景が主役のようです

暫定カット

 望遠で周囲をフレームアウトさせ、引き算の構図とした。これ以上は何も引けない。
 しかし、まだ建物が強い。背景処理が弱いと感じる。

ファイナルカット

 これ以上のフレーミングは出来ないので、
引き算の構図、「背景を単純化するボケ」を使った。
 背景を大きくぼかした。建物(背景)がボケ、こいのぼりがシャープに浮かび上がった。あと、こいのぼりが元気になるように風待ちで。



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POINTB  3カット撮り シャッター速度 


言い切りポイント オールオート撮 × 自己流の設定で撮れ!

#03
シャッター速度にもこだわってみる。


ファーストカット

 1/125のシャッターを切った。
私は水のある風景がとても好きです。水のあるところでは、かなりの確率で、立ち止まってカメラを向ける。
 何も考えず、サッと撮っただけなので、これでは平凡に感じる。

暫定カット

 0.4秒のシャッターを切った。流れすぎて、本来の荒々しい水の流れを活かせていない。
 狙いが無いなら、これはこれでキレイなカットだと思いますが。

ファイナルカット

 1/25秒のシャッターを切った。
美しい水の流れと本来の荒々しさを共存させることができた。
 私的にはこちらのカットのほうが良いと感じる。



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POINTC  3カット撮り アングル 


言い切りポイント あおっていますか? 水平に構えるだけではない

#04
カメラを上へ下へ(右へ左へ)ふってみる


ファーストカット

 清流に澄んだ青空。両方入れたくなる風景。欲張ったばかりに平凡なカットとなった。状況説明なら、このカットで事足りそうです。

暫定カット

 カメラを下にふってみた。
 これだけで清流がメインの構図となる。これも悪くはないが、私的には思ったより清流感は出ていないように感じる。

ファイナルカット

 カメラを上にふってみた。
 これだけで青空が幅を利かせる、青空メインの構図となる。
橋までが3割で橋より上が7割のカット。清流も悪くはないが、青空のほうが「橋」「行楽地」といった感じがよく出ているので。



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POINTD  3カット撮り 視線誘導 


言い切りポイント 橋は使いやすい 誘導で隅々まで見てもらう

#05
視線移動を考える。

ファーストカット

真正面から撮った。
 順光なので立体感が乏しくなった、うすっぺらな印象。視線の移動は手前の橋から城に向かって行くので、構図は悪くはないが、やはり、城なのでもうすこし重厚なおもむきがほしいところ。

暫定カット

 左へ移動してみた。橋がグーンと奥へ伸びたため、視線の移動量も増え、奥行き感が増し、より立体的となった。しかし橋の終端が城ではなく、城の左にある緑になるので、橋から緑への視線移動で、さらに大きく写っている橋が、城への視線移動を遮っている。
 城への視線誘導がうまくできていないと感じる。

ファイナルカット

 カメラを上にふってみた。
 雲が大きく写り、雲の先にはお城がある。雲をメインとすることにより、雲から城へ視線の移動がスムーズとなり、城に視線が行く、城写真へなった。



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撮影中/川名(石田)
後ろ姿で失礼致します。
これからもどうぞよろしくお願い致します

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