1996年12月7日開設 2000年10月5日改訂 2006年10月16日移転              最終更新2009年12月25日


日本の戦争責任資料センター 

Center for Research and Documentation on Japan's War Responsibility

 

[English pages]

from7 Dec, 1996, revised on 5 October,2000                               last updated on 25 December, 2009


ご 案 内

 

 
国会図書館での日本軍「慰安婦」関係文献調査の内容が新聞で報道されました!

2009年12月21日(月) 地方紙各紙に掲載(12月20日 共同通信配信) 


◎260冊に「慰安所」記述 90年以降出版の戦争手記

 
第2次大戦中、アジア各地に設置された「慰安所」や「慰安婦」について、1990―2006年に出版された戦争体験者の手記など約260冊に、具体的な記述やスケッチがあったことが20日、「日本の戦争責任資料センター」の調査で分かった。憲兵が慰安婦の検査をした経験や、慰安所のスケッチなどが収められている。
研究者らでつくる同センターが3月から6月にかけ、国会図書館に所蔵されている戦記や回想録約2千冊を調べた。
これらの刊行時期は、アジア各国の元慰安婦が日本政府に謝罪や賠償を求めた「従軍慰安婦問題」が浮上した90年代半ば以降。資料を分析した吉見義明(よしみ・よしあき)・中央大教授は「問題を意識したためか、具体的に記述している人が多かった。軍の深い関与を指摘するものもあり貴重な資料だ」としている。
 中国で朝鮮半島出身の女性を面接調査した元憲兵は「『どんな仕事をするのか知っているのか』と聞くと『兵隊さんを慰問するため』と答え、兵隊に抱かれるのだということをはっきりと認識している女は少なかった」と書いていた。
 インドネシア勤務の元軍医は手記に、部隊長を頂点とする慰安所の運営体系図を記録。中国に配属の元上等兵は「実質的に軍が管理していた」「軍属として配置された日本女性のうち余った2名が慰安婦にされて泣いていたと聞いた」との記述を残した。
 中国やラバウル、インドネシアなどの慰安所の建物や、順番を待つため列をつくる兵士の様子、慰安婦のスケッチもあった。
 慰安婦などについての記述があった多くは個人の回想録。部隊史といった公的性格の出版物ではほとんど触れられておらず、吉見教授は「戦友会などで規制が働いた可能性がある」としている。
調査結果は今月中旬と来年3月に発売される「季刊戦争責任研究」に掲載される。


◎新たに35カ所の慰安所特定 中国やインドネシアに

 「日本の戦争責任資料センター」が調べた約260冊に及ぶ戦争体験者の手記から、新たに中国やインドネシアなど35カ所の慰安所の場所が特定された。
 これまでの民間団体などの調査で、少なくとも700カ所以上が判明していた。資料を分析した吉見義明(よしみ・よしあき)・中央大教授は「慰安所が設置された場所はもっとあるはず。まだ調査すべき余地がある」としている。
調査によると、今回明らかになったのは、中国が24カ所、インドネシアが3カ所、台湾とミャンマーがそれぞれ2カ所、ベトナム、カンボジア、タイ、フィリピンがそれぞれ1カ所。
 中国に配属された元山砲兵は「私が過ごした旧満州、半載河の駐屯地には、富士屋、花屋、蘭(など)全部で四軒の、現在言うところの『慰安所』があった」と記載していた。

    →『季刊戦争責任研究』第66号(2009年12月)に詳細を掲載しています。

 

  2009年9月18日に下記声明文の下に賛同者氏名を列記し、記者会見を行って発表いたしました。



中学歴史教科書に「慰安婦」を記述するよう求める教科書会社に対する要請

(中学歴史教科書に「慰安婦」記述の復活を求める市民連絡会、2009年8月17日付)への歴史研究者・歴史教育者としての賛同声明


 1990年代以来の歴史研究の成果によって、日本軍「慰安婦」制度が、日本国家・軍による深刻な人権侵害行為であり、重大な戦争犯罪であることは明らかにされています。日本がおこなった戦争を理解するうえで、この問題を抜きにすることはできません。また歴史教育においても、この問題を若い世代がきちんと認識し、未来のために生かしていくことが重要な課題として受けとめられてきています。
 また、この間、国連のさまざまな機関が、この問題の解決と教育の場でとりあげることの重要性を勧告しています。この点からみても、世界との対話を可能にする歴史認識を育てるための教科書の改善が急務となっています。
 にもかかわらず中学歴史教科書のなかからこの問題の記述がなくなってしまっている現状を、このままにしておくことはできません。歴史研究の成果が教科書に反映され、歴史教育の場できちん教えられ、生徒たちがこの問題を学び、考えられるようにするために、歴史研究者・歴史教育者として、中学歴史教科書に「慰安婦」を記述するよう求める教科書会社に対する要請に賛同します。

 2009年9月18日   
                           賛同者 計182名

 

☆以下の要請を教科書会社に送ります。是非、ご賛同ください。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
貴社の2012年度版中学歴史教科書に 「慰安婦」を記述するよう、 心から要請いたします!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
■97年度版中学歴史教科書全社に記述された「慰安婦」は、貴社をはじめ、今やすべての教科書本文から「慰安婦」の言葉が消え、関連記述は日本書籍新社 (本文)と帝国書院(注)のみとなりました。日本政府が継承している河野談 話は、「このような歴史の真実を回避することなくむしろこれを歴史の教訓と して直視していきたい」「歴史研究、歴史教育を通じてこのような問題を永く 記憶にとどめるという固い決意」を表明しています。河野談話は政府の公約で す。しかし、河野談話を否定する政府高官の発言や文科省の意向から、検定 意 見が年々厳しくなったために、残念なことに、前述のように貴社の教科書から 「慰安婦」の文言は消えてしまいました。 

■政府は、今年1月、教科書記述について、「教科用図書検定基準に沿ってい るものである限り、当該図書の著作権者等の判断にゆだねられている」と言明 していますが、これは憲法を遵守し、平和・平等・人権を根幹に据えた基準で あるべきで、今年3月に改定された同検定基準に「近隣諸国条項」は継承されて います。改定教育基本法にも、「他国の尊重」「国際社会の平和と発展への寄 与」が謳われています。 

■被害女性たちは教科書に「慰安婦」を記述することを、長年、求めてきました。 「後世に語り継がれるためにも、教科書への記述、教育での『慰安婦』問題の継承を強く求めます」(ヴァージニア・ヴィリアルマ/フィリピン)。「日本 政府は歴史を隠し、若い人たちに分からせていない。私たちが日本に来て分か ったことは若い人たちが戦争のことを全然知らないということです」(陳桃 / 台湾)。「私たちは、若い人に同じ苦しみを味わわせたくないという思いで 闘 っています。若い人に、歴史のウソを教えないで、本当のことを教えてほし い」(吉元玉/韓国)。 このように被害女性たちは、戦争ではどのようなことが起こるか知ってほしい、二度と戦争のない、性暴力のない社会を願って、自らの体験を語ってこられました。 教科書に記述して若い世代に歴史の事実を伝え、それを通して女性の人権、人 間の尊厳を教えることは、被害を受けた女性たちの尊厳回復のためにも、同じ 過ちが繰り返されないためにも、国際社会の平和と発展のためにも、日本の公 的責任です。

■90年代から数々の国連機関が「慰安婦」問題の解決を勧告してきました。こ こ数年も、世界各国議会の決議や国連人権理事会、自由権規約委員会、 ILO専 門家委員会、拷問禁止委員会、女性差別撤廃委員会などの勧告をはじめ、宝塚 市議会、清瀬市議会、札幌市議会、福岡市議会、箕面市議会、三鷹市議会、小 金井市議会、京田辺市議会などの地方議会で、次々に「慰安婦」問題の公的・ 正当な解決を求める意見書を採択しています。これらの決議・勧告・意見書 は、公的な謝罪・補償、事実の公的認知、更なる真相究明、「慰安婦」否定の 言動に対し毅然とした姿勢をとることなどと共に、教育の重要性を訴えています。 

■現在、教育現場では「慰安婦」問題を教えようと努力されている先生が多数 いますが、教科書に書いてないために教えることを阻まれている状況もありま す。教科書に書いてないために教えたことを咎められ、処分を受けた先生もい ます。政府の公約であるにも関わらず、です。 しかし、若い世代の中からは「事実を知りたい」「学校できちんと教えてほし い」という声が多数、聞かれます。こうした子どもたちの声に、耳を傾けてく ださい!!「慰安婦」問題を義務教育で教えることは、子どもの権利条約でも 謳われている子どもの知る権利を保障することでもあるのです。

■現在、2012年度版中学歴史教科書の編集作業が進んでいると思いますが、貴 社におかれましては歴史修正主義の攻撃に屈することなく、子どもたちの知る 権利・学ぶ権利を保障するためにも、勇気と信念をもって「慰安婦」の記述を 復活されますよう、心から要請いたします。 

      2009年8月17日    
   
     中学歴史教科書に「慰安婦」記述の復活を求める市民連絡会 

<呼びかけ団体>  「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク、「慰安婦」問題解決オール連帯ネ ットワーク、男女平等をすすめる教育全国ネットワーク、東京男女平等教育研 究会、子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会、アクティブミュージ アム「女たちの戦争と平和資料館」、I 女性会議、新日本婦人の会、早よつく ろう!「慰安婦」問題解決法 ・ネットふくおか、練馬・文化の会、ねりま24条 の会、戦時性暴力問題連絡協議 会、子どもと教科書全国ネット21、日本婦人団 体連合会, 家庭科教育研究者連盟、フィリピン元「慰安婦」支援ネット・三多 摩、日本軍「慰安婦」被害女性と共に歩む大阪・神戸・阪神連絡会、神戸国際支援機構、ふぇみん婦人民主クラブ、日本の戦争責任資料センター、マスコミ 九条の会、歴史に学ぶ旅の会、過去と現在を考えるネットワーク北海道、売買 春問題ととりくむ会、日韓民衆連帯全国ネットワーク、清瀬子どもと教科書ネ ット、中国人「慰安婦」裁判を支援する会、フィリピン人元「従軍慰安婦」裁 判を支援する会、日中韓3国共通歴史教材委員会、台湾の元「慰安婦」裁判を支 援する会、ハイナンNET、「山西省における日本軍性暴力の実態を明らかにし、 大娘たちとともに歩む会」

 発売中

日本の戦争責任資料センター/「女たちの戦争と平和資料館」編
『ここまでわかった!日本軍「慰安婦」制度』
かもがわ出版、2007年12月刊、
1000円+税

 

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 各号の内容の詳細は、下の『季刊戦争責任研究』のコーナーに総目次を掲載していますのでご覧ください。

日本の戦争責任資料センター Tel/Fax 03-3204-7477-ml   jwrc@mua.biglobe.ne.jp


◇各号特集概要    

第1号=「慰安婦」、 第2号=731部隊、 第4号=「慰安婦」/侵略の傷跡、 第5号=毒ガス・細菌戦/「慰安婦」、 第6号=ドイツの戦争責任、 第7号=諸外国の戦後処理/日本の朝鮮支配、 第8号=十五年戦争、 第9号=日本軍の捕虜政策/戦後補償、 第10号=戦後補償・賠償問題、 第11号=戦後50年、 第12号=韓国併合、 第13号=軍隊・戦争と性暴力、 第14号=資料公開・戦争展示、 第15号=「自由主義史観」批判(1)、 第16号=「自由主義史観」批判(2)/戦後補償裁判、 第17号=「自由主義史観」批判(3)/「慰安婦」問題、 第18号=「慰安婦」問題(2)、 第19号=「慰安婦」問題(3)、 第20号=戦後補償裁判、 第21号=日本人の反戦活動、 第22号=戦争遺跡、 第23号=「侵略の証言」、 第24号=軍隊と性、 第25号=十五年戦争、 第26号=化学戦/日本軍の軍紀、 第27号=日本軍慰安所、 第28号=大学と戦争、 第29号=検証『国民の歴史』、第30号=日独、戦後補償問題の現状、第31号=戦後の日韓、日朝関係を考える、第32号=女性国際戦犯法廷/「つくる会」歴史・公民教科書批判、第33号=日独における強制連行・強制労働、第34号=日本の敗戦とアジア、第35号=「つくる会」教科書問題の今後、第36号=靖国問題と戦没者追悼、第37号=戦没者の追悼をめぐって、第38号=「慰安婦」問題の10年/情報公開と現代史、第39号=戦争と疾病、第40号=現代史・戦争責任研究と情報公開法、第41号=天皇制問題、第42号=「非人道的」兵器と人権、第43号=日本軍国主義研究、第44号=旧日本軍遺棄毒ガスー国内被害問題、第45号=軍隊と地域―その歴史と現在、第46号=戦後60年にむけてー真相究明・戦後補償問題の展望、第47号=「慰安婦」・性暴力裁判の成果と課題、第48号=東アジアのなかの歴史教科書問題、第49号=戦後60年、第50号=戦後60年!靖国神社と追悼、第51号=朝鮮人強制連行・強制労働問題、第52号=戦争と障害者、第53号=空襲を問う、第54号=靖国と天皇、第55号=朝鮮人強制連行、第56号=「慰安婦」問題の最前線、第57号=「慰安婦」決議と歴史認識問題、第58号=南京事件と日本社会、第59号=ジェノサイド、第60号=沖縄戦を考える、第61号=侵略戦争と国内弾圧の犠牲者たち、第62号=沖縄戦と日本軍「慰安婦」/日本軍「慰安婦」問題の解決にむけて、第63号=世界の植民地問題の再検証、第64号=中国人戦争被害者を支える取組み、第65号=自衛隊と歴史認識、第66号=韓国併合100年、第67号=韓国併合100年を問い直す(2010.3刊行予定)

→総目次はこちら

 

更新情報(主なもののみ)

2009.12.25 『季刊戦争責任研究』第66号とLet's65号の目次を掲載しました。
2009.12.23 国会図書館での日本軍「慰安婦」調査の新聞報道記事を掲載しました。
2009.9.29 シンポジウムの案内、『季刊戦争責任研究』第65号とLet's64号の目次を掲載しました。
2009.7.8 『季刊戦争責任研究』第64号とLet's63号の目次を掲載しました。
2009.4.11 『季刊戦争責任研究』第63号とLet's62号の目次を掲載しました。
2008.12.24  『季刊戦争責任研究』第61号の目次を掲載しました。

全体の構成を改訂しました。
1996年12月にこのホームページを開設して以来、4万人を超えるみなさんのアクセスをいただきました。どうもありがとうございました。このたび2000年10月に大改訂してリニューアルしました。これまでは「平和資料館」をタイトルとするサイトであり、その中に日本の戦争責任資料センターがあるという形でしたが、日本の戦争責任資料センターのホームページとしてサイトを構成しなおしました。引き続きよろしくお願いします。  2000年10月5日
                                                                       

日本の戦争責任資料センター

日本の戦争責任資料センターのご案内、活動記録、入会のお願い

『季刊戦争責任研究』
総目次
機関誌『季刊戦争責任研究』の内容紹介・総目次・購入のご案内
最新号(第66号、2009年12月)まで目次を掲載

本誌への寄稿を希望される方へ(寄稿要領)

ボランティア雑誌『Let’s』 ボランティア編集部が出している交流誌
最新号(第65号、2009年12月)まで目次を掲載

インターネット版“日本の侵略”展

これは大阪の市民団体がおこなった”日本の侵略”展の展示パネルをWeb化してここに掲載しています。<現在、休館中> 

図書資料室

クマラスワミ報告など国連資料の日本語訳も掲載。
戸塚悦朗氏の国連だより「日本が知らない戦争責任」シリーズ

Let's に掲載されたいくつかの論考を掲載しています

報道局

センターが出した声明・要望書、ニュース、お願いなど
歴史教科書をめぐる公正取引委員会への告発状

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