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北本いじめ裁判判決(舘内比佐志裁判長、杉本宏之裁判官、後藤隆大裁判官)

北本いじめ裁判判決(舘内比佐志裁判長、杉本宏之裁判官、後藤隆大裁判官)



北本イジメ裁判控訴審第1回口頭弁論


北本イジメ裁判控訴審の第1回口頭弁論が2012年10月23日に行われた。北本いじめ自殺裁判は自殺した埼玉県北本市立中1年生の両親が提訴した訴訟である(平成19年(ワ)第2491号損害賠償請求事件)。

東京地方裁判所民事第31部判決(舘内比佐志裁判長、杉本宏之裁判官、後藤隆大裁判官)は同級生から「きもい」と悪口を言われ、下駄箱から靴を落とされ、「便器に顔をつけろ」と言われるなどの事実がありながら、「一方的、継続的ではなく、自殺の原因になるようないじめがあったとは認められない」として訴えを退けた。

この判決は非常識として大きく批判された。多田元弁護士は以下のように指摘する。「突き詰めると、裁判官が社会で起こっている事実に共感できるかどうかだ。共感能力が低いと、公のやることに間違いはないと学校や役所の立場に軸足を置き、遺書の文言など目に見える直接的な証拠にこだわる傾向がある」(「【今、学校で いじめ絶つには】(3)冷淡な司法「教育現場の隠蔽助長」」産経新聞2012年10月23日)。

東京地裁判決に対して原告が控訴し、控訴審となった。口頭弁論では原告側から4人の証人尋問の申請がなされ、裁判官は一時退席して協議に入った。自殺生徒の同級生が証人として採用された。杉浦ひとみ弁護士は以下のように指摘する。「新しいタイプのいじめをなんとか裁判官たちに理解してもらい、(司法の性質上)事後的ではありますが、被害者を救ってほしいと思います」(「北本中いじめ自殺裁判控訴審〜同級生の証人採用決定」『杉浦 ひとみの瞳』2012年10月24日)。

東京地裁判決では舘内比佐志裁判長らが原告の事実を見ないで判決を書いたと批判されている。控訴審での新たな証拠調べによって東京地裁判決破棄への期待は高まる。