
☆淺野先生による講義☆バレエ千夜一夜物語
メーリスでのバレエ講義をホムペに載せました♪「普段、レッスンで言及できないことを、記したいとおもいます。
つまり座薬(もとい)座学であります。 失言(もとい)質問歓迎します。 では抗議(もとい)講義を始めます。」(淺野先生のおことば)
新・バレエ千夜一夜物語=第一夜「プリエ」
音楽用語はイタリア語ですが、バレエ用語はフランス語です。プリエ(Plie)とは「折りたたむ」という意味です。 (アクサンテギュなどフランス語の記号コードが入りません。御容赦)
足の付け根、ひざ、足首の3ケ所を曲げることで成立します。 まあ、どこか1ヶ所曲げるな!といったら出来ないと思ひますが・・・ 意識して横に開いていきませう。
無意識で曲がってしまったひざのことはプリエとはいわず「ゆるんでいる」 というんだぜ。 カール(4分の1)、ドゥミ(半分)、グラン(大きい)と3種類ありますよ。
かかとは床から離さないように (2番以外のグラン・プリエは ほんの少しかかとが上がる) 業界の隠語が有ります。 「お手洗い(トイレ・便所・厠・雪隠・御不浄・・・後無いかな?)に行くこと 」 です。
当然ドゥミとグランの区別があります! \(^o^) プリエは脚を開く基本、バネを作る基本です。 バレエをやる人間には二番目に大切なものです。
新・バレエ千夜一夜物語=第二夜「バットマン」 バットマン Battement
1)黒マント、黒覆面であたかもコウモリのようなスタイルで、一世を風靡した 悪を懲らしめる英雄。
2)打撃(バッティング)で素晴らしい業績を残した野球選手の呼称。
3)「ゴールデンバット」=通称「バット」=という安タバコしか買えなかった 芸術を志すビンボー大学生のこと。 1970年代、日大芸術学部に多く生息していた。
「バット」は大衆向けの紙巻きタバコで、我が国で専売制が開始されて間も ない明治39年に最も安価なタバコとして発売された。
現役のタバコの中では日本最古で、2006年に100周年を迎えた。 愛用者には芥川龍之介、太宰治、南方熊楠、中原中也、内田百間らがいる。
大東亜戦争中は敵性語とされたため、「金鵄(きんし)」に名称変更された が、「金鵄」が地面に捨てられ、踏まれるとなると不敬になる(金鵄は神武天皇の弓に留まった吉鳥)という指摘もあった・・・など逸話も多い。
葉脈の部分(上級の煙草には使わず、課税上の等級が低いので安い)を主原料に製造されているため、均質な味に調整しにくく味のばらつきを楽しむのがバットマンの心意気である。 ・・・みんな、オコッテるな??・・・・
4)=バレエ用語= 打つこと。打つような動きをすること。 元来、脚全体を素早く振り上げることだが、力強く差しのばすことで成立する用語。足の裏で床を良くこすって繰り出し、脚の高さには関係ない。
バットマン・タンジュ、グラン・バットマン・ジュッテ、バットマン・フォンジュ・・など バットマンでバーを蹴ってしまう未熟者が多いが、どちらかというと脚の方が壊れるので注意を要する。
新・バレエ千夜一夜物語=第三夜「歳・年・トシ」
今朝の読売新聞に、下のような記事が載りました。 以下、引用します。
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日本独特のダンス「舞踏」の創始者の一人で、90歳を超えて現役で踊り続けた 大野一雄(おおのかずお)さんが1日午後4時38分、呼吸不全のため亡くなった 。 103歳。 葬儀は近親者で行い、後日お別れの会を開く。
喪主は次男の舞踏家、慶人(よし と)さん。 北海道函館市出身。1929年にスペインの舞姫、アルヘンチーナの来日公演に 衝撃を受け、ダンスを始めた。その後、召集されて中国・南方戦線で多くの死を 目撃。
「死と再生」は後の主要モチーフとなった。 復員後、49年に初リサイタル。 50年代後半から前衛舞踊家の土方巽(ひじかたたつみ)と組んで実験的な作品の 発表を続け、白塗り、緩慢な動き、すり足などを特色とする舞踏を創出した。
7 7年にアルヘンチーナをたたえる「ラ・アルヘンチーナ頌(しょう)」を完成。さ らに「わたしのお母さん」「死海」「睡蓮(すいれん)」「花鳥風月」などを発表 した。
国際的に認められたのは80年の仏ナンシー国際演劇祭。「ラ・アルヘンチーナ 頌」を海外初演した。当時73歳。老醜を表に出して全身に情念をにじませる踊 りは、外見的な美に重きを置きがちだった西洋のダンス界に衝撃を与えた。
90 歳を超えても欧米各国で公演。ドイツのピナ・バウシュ、英国のリンゼイ・ケン プら影響を受けた振付家やアーティストは数多い。
2000年に腰を痛め、自力で立てなくなったが、翌年からけいこ場で公演活動 を再開。大きな手を舞わせて、生命などを表現した。
07年1月の100歳記念 公演「百花繚乱(りょうらん)」にも車いすで出演した。 (2010年6月2日01時45分 読売新聞)
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私の友人で大野さんの“追っかけ”をしているカメラマンがいます。
「追いかける」に値する何かを沢山もらっているそうです。 創造を続ける以上 青い=若い= のです。
年取って芸が枯れてきたね・・・などという失礼な言葉はやめましょう。 熟れてきたね。おいしそう・・と言いましょう。 「もう歳だから・・」を禁句としよう! 一生勉強!!
新・バレエ千夜一夜物語=第四夜「タンジュ」
タンジュ Tendu “張る、緊張する”の意。 (「胆汁」というような発音をしないこと) 何を“張る”のか? 脚全体である。 ヒザもピンと伸ばして、言うことをきこうとしない脚の筋や肉めらを緊張させる。
一番または五番のポジションから、足の裏で床を良〜く擦って差し出す。 足首を伸ばすために必要不可欠なトレーニングであり、バランス神経を養うた めにも重要なものであるぞよ。
プリエとバットマン・タンジュは バレエを習っている者にとって毎日の歯磨きみたいなものなんだよ。
なに? 面倒臭せえから、3日に1回しか歯を磨かねえだとぉ? まさか週に1回、せめて月に1回は風呂に入ってるんだろうな?? .....ン..盆暮....☆!◎....ええい、近寄るでない!.......
新・バレエ千夜一夜物語=第五夜「グリース 」
グリース(grease)またはグリスは、潤滑剤の一種で、油よりも粘ばっこいもの です。 ゆっくり動く物や大荷重に適しているので、玄関ドアのクローザーとか、自動車 のドアとかに使われています。
バレエ用語の グリッサード とか グリッセ は、音が似ているので比喩として グリース を私は説明に使ってますが綴りが違います。
(ラテン語系は音の言語ですので、文字は違っても聞こえた音が似ていた場合、 意味の発生源が同じ事が多い)
グリッサード Glissade は、アッサンブレとか、ジュッテの助走などに使って ますが、「スリップさせた」というフランス語です。
なお、潤滑油のフランス語 は graisse と綴ります。 なんだ?なんだ?今回は学術的だぞ!! わかんないや・・・ おいこら!そこの!起きなさい!!
で、 “滑る”の意味のバレエ用語 グリッサード わかっとるかな? 片足を出し、他の片足でふみきって滑らせて、出した方の片足に体重を移動させ る。 寝るなちゅうに!!
ロシアバレエのワガノワ派では飛んではならない (両足が床から離れる瞬間があ っ てはあらない)としているけど、まあ、守っているヤツぁ居ないねぇ。
チェケッティ、およびブルノンヴィル派では3インチ(7センチ位)以内なら良し としている。てーのは何故かってーと、あまり大きく飛ぶと ジュッテ・フェル メという違うステップ名になってしまうんです。
諸君!ここ、試験に出るぞぉ・・・ お尻で滑って笑っている奴がおるがこれはグリッサードではなくコロンダという バレエの正規ステップには無いものであります。
グリッサード Glissade スリ ッ プさせた が、良く解らない人は、今冬、凍結した道路で力一杯ブレーキを踏ん でみよう!
ツーーードッカーン!! 遠くに救急車のピーポーを聞きながら、 薄れ行く意識の中、「ああ、グリッサードとかこういう事だったのかぁ・・・・ 」
新・バレエ千夜一夜物語=第六夜「ロン・ドゥ・ジャンブ」
ロン・ドゥ・ジャンブ Rond de Jambe ロン Rond は、英語で書くと Round であります。
円い、丸い、丸井は駅のそば(に在った・・みんな覚えてる?)、丸っこい、 円か、円やかの意 ジャンブ Jambe は“脚”の意。
つまり 足を回す事 です。
↑ ここに赤鉛筆でアンダーラインを引いておきませう。 大まかに、地上(ア・テール)と空中(アン・レール)の2種類あります。
1)ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テール(片足を、まるでコンパスのように使 っ て、つま先の軌跡が床の上で半円を描く)
2)ロン・ドゥ・ジャンブ・アンレール(空中で膝から下を回す)
もっとも、1)でも動いている脚が空中に(=アン・レール)高さが上がると グラン・ロン・ドゥ・ジャンブ・アンレール ってえ長い名前になるんです。 グランの意味は第一夜の話をみてね。
で、2)の アンレール の方は、風呂の湯を足でかき回すと良い練習になるん ですが、熱い湯だと足ではなく目を回す奴がいるので油断がならねえ。 (足はバッテュになっていたりして)
新・バレエ千夜一夜物語=第七夜「バレー その1」
バレー と書かれる事があります。 けしからんので、一言、二言、多言・・ 私が、皆さんに教えているのは Ballet という舞踊です。
恩師・松山樹子先生は 「正式には、DANSE CLASSIQUE というのです。」 と著書にお書きになり、ご自身も「ダンス・クラシック」を連発されています。
DANSE CLASSIQUE 古典舞踊 ですね。 「どこの古典?」「西洋です」 だから、私は名刺に「西洋古典舞踊家」としています。
乞食 モトイ 古事記や日本書紀などにある神話ではイザナギ、イザナミという二 人の神様が、天の橋に立って、矛で混沌をかき混ぜ、その滴で日本という島を作 っ たとされています。
日本列島は混沌としたものから出来たんですね。 Ballet も、混沌としたものから出来ました。 ルネッサンス時代のイタリア 市井の仮面劇に影響を受けた宮廷の余興舞踊をバロ(Ballo)といいました。
(どこかの先生が「バロ!」と怒鳴っているのは、高貴な宮廷舞踊の指導ではな く、バーロー つまり 馬○ヤロウ の訛ったもので、彼にとっては一応愛情あ ふれる指導の発露なのです。)
1533年のこと、イタリアのお嬢さんがフランスの王子の所へお嫁にいくことにな りました。
フィレンツェの名門メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスというネエちゃん で、嫁入り道具の1つとして このバロ舞踊手たち=バレッティ(Balletti)を連れて行ったわけです。
フランスの王室では、これらの舞踊を バレ(Ballet)と呼び、混沌は滴になっ ていきます。 なお、この時 食器のフォーク とか アイスクリーム もフランスに伝わったと 云います。
(それまでのフランスでは、かき氷を箸で・・・)☆\(--;) Ballet史の続きはまたの機会にしましょう・・・ 夜が白々と明けてきたので「王様、この続きはまた明日」とシェエラザードは話 を終えた。(アサビアン・ナイト)
新・バレエ千夜一夜物語=第八夜「バレー その2」
日本人が初めて Ballet というものを知ったのは、ずーーーーーっと後の1922 年(大正11年)です。 帝劇でのアンナ・パヴロヴァ来日公演「瀕死の白鳥」です。
この10年前の1912年(大正元年)に 帝国劇場歌劇部が、イタリアからローシーを 招き我が国最初の洋舞教育が始まったのですが、これはモダンダンスでした。 だから日本の洋舞開眼は現代舞踊からです。
さて、1922年パヴロヴァ来日公演のチラシ紹介文では 「露西亜舞踏界の花役者 世界一のバレエー、ダンサー アンナ、パブロバ」 と書かれていたのです。 「バレエー」と4文字だよ。
半分にして「バレ」としておけば原語忠実でヨカッ タのに。 フランスではバレ ロシア語ではバリェットゥ 中国語は芭蕾舞(バレウ)と発 音します。 中国では、踊りの名詞には舞の字が付きます。分かり易いですね。
日本もわかりやすく「舞踊」を付けとけば良かったのに。 バレ舞踊 ・・・ どうでぃ? 「スペイン舞踊」「現代舞踊」「日本舞踊」「バレ舞踊」・・・わかりやすいで しょ?
バレー・・ってーのが有ります。 昔の本に「バレーの技法」なるものがあって、バレーボールの解説かとおもった ものです。 NHKかどこかで統一されたのでしょう、近ごろは「バレエ」に用語統一されて ますね。
Ballet の読み方は「婆霊」じゃない「罵麗絵」です。 跳んだりコロンだり、似たところも無いではないが、我々はバレーボールとは関 係ないのです。
大昔、松山バレエ団の地方巡業で某地の旅館に着きました。 看板に「歓迎・松山バレー御一行様」とありました。 団長を監督、松山先生をキャプテンと呼ぶことにし、舞台稽古を練習試合と云わ にゃいけないのかと思いました。
老婆心ながらバレーボールの方はヴァリボールと書いて貰おうか....ア〜ン 何ぃ バレイ てーのが有っただと。オ〜イ!誰か取り締まってくれぃ。
新・バレエ千夜一夜物語=第九夜「コンクール」
我が国で開催されるコンクールは、数年前38ケ所と云われていましたが、今じ ゃ 50を超えていることでしょう。年々増えているんだなこれが。
コンクール・コンペティション・プレコンクール・コンクールシミュレーション ・・等々いろいろ名前があります(コンテスト・競技会・舞踊試合なんてぇ名前 はネエなぁ・・)。 しかし、やってることは ソロで舞台出演する って事。
私は昔、自他共に認める大のコンクール嫌いでした。 バレエダンサーは作品の中で生きるもので、単発のヴァリアシオンなどというも のに血道をあげるのは邪道だと考えていたのです。
「コンクール出てみない?」「出ません。きらいです(キッパリ)」 「パ・ド・ドゥ部門のパートナーお願いできないかしら?」「私を、国賊にする つもりですか?(過激?!)」
しかし、歳を重ね審査員の話なんぞくると引き受けるようになりました。 我が国には、まともなバレエ学校がありません。 (この まともな の部分に赤鉛筆でアンダーラインを)
小さくても良いのも有りますよ。町田の隅の方にある大学で木曜の夜ひっそりと やっているところとか・・・
日本の学校制度が悪いのでバレエ学校の出来ようがないのですが、当然、免許制 度がないので良い先生も少ないんです。
(木曜の夜ひっそりと某大学でやってる先生なんざホトケサマみたいなものだぜ 。 そのうち本物のホトケになっちまう?・・・ホットケぇ!みんな同じでぇ!)
「でもしか先生」の異常繁殖!=バレエでも教えて生活しよう。バレエしか教え られないから(ちゃんと踊れないから)生徒とって生活しよう・・ そんな先生に出くわした子ども達は大変だ!
自分が、世間でどのくらいのレベルにあるか分かりません。 果たして正しい指導を受けているのだろうか? 将来通用するのだろうか? コンクールの唯一の効用はこのレベルの確認作業にあるのかもしれませんね。
まあ、衣裳着てメイクして舞台でソロを踊れるってんで発表会代わりにしている ツワモノもいるようですが。 拝見してて解るんですが、90%の先生はロクな事、教えてないね。
出演者に責任はないのよ。出演者の後ろに先生の影が見え隠れするの。 スカラシップ賞なんて優秀な人に奨学金を出す所もあるけれど良いことです。
私の持論ですが「ブービー賞」をもうけて最下位に奨学金を出したらどうだろう ? 違うちがう、先生に出すの!
表彰式の時、最下位の出演者を指導した先生に“黒杯(ドクロのマークが入って る)”を授与して「これで勉強してきてください」って奨学金を出すの。
海外へ島流しにして一年後、バレエ組合の試験に通ってから帰国させるって〜の はどお? 贊成の方の挙手をお願いしま〜す。
NBAバレエ団の「プレ・コンクール」には「趣味の部」というのがあります。 皆さんも出られますよ・・規約的には。・・イッヒッッヒ・・・ 日本は自由の国です。良かったですねえ・・イッヒッッヒ・・・
新・バレエ千夜一夜物語=第十夜「デヴロッペ」 デヴロッペ
Developpe “発達する”の意。 太股の筋肉が異常に発達してる奴がいるが、これはレッスン方法の誤り。
片足が折りたたまれ、パッセして、アン・レール(空中に)に伸ばしていくこ と。 ドゥヴァン(前)、デリエール(後)、アラスゴンド(横)、エカルテ(斜め横 ) の各方向にできる。
引き延ばしていくように動かすこと。 蹴りを入れてはならない。 稽古不足の奴はデヴロッペとプリエで翌日トイレへも行けない程の筋肉痛に見舞 われる。 (ザマミヤガレ・・・イッヒッヒ)
体全体が横に発達するのはデヴロッペの進化形で「デブになる」という。 デヴは下唇を噛み、デブは噛まないで発音する。 VとBの違いが日本語に無いので注意。 この違いに神経が回らないようなノーテンキなのがデブになる。
新・バレエ千夜一夜物語=第十一夜「パ」
パ Pas 英語のステップのこと。 「はよ、パを覚えんかい!」 とは「はやくステップを覚えないと・・コワいぞぉ!」の意。
パ・ド・○○ という言い方があります。 ド とは 英語の of 接続詞だな。 ○○のステップという意味になります。 パ・ド・ドゥとは二人のステップ・・つまりデュエットのこと。 普通、男女二人の踊りのこと。
オペラで云えば愛のアリアってなもんだ。 中国語で双人舞と書く。うん、表意文字は分かり易いね。 ちなみに、ドゥは数字の2のこと。
ついでに トロワは3 カトルは4 サンクは5 シスは6 デイスは10 まあ、バレエではこのくらい覚えておけば良いでしょう。 パをすぐ忘れる人は、長音を足してパーという 肝に銘ぜよ
新・バレエ千夜一夜物語=第十二夜「アン・ドゥダン」
アン・ドゥダン en dedans 内側に の意。 はやい話が脚が開いていない現象。 いやいや、そんな安っぽい問題じゃないんだ。 バレエは「外向き」が基本の精神です。 (後日、説明するね)
ただ、「外」と云うことは、反対の「内」も無けりゃならない。 対極の存在は、物事の基本だよね。 廻る物に例をとりましょう。 左手でバーにつかまっているとします。 左手で身体を支えているということです。
バー側の脚、つまり左脚が支えの脚と云うことになります。 右手、右足が動くことが出来る方です。 (誰だ?もがいてるヤツは?)
さて、軸になっている左側に身体の正面が向かっていく=つまり、バーに向か っ ていくのを「内(アン・ドゥダン)」といいます。 バーの外の方に遠ざかっていくのを「外向き(アン・ドゥオール)」といいま す。
って〜事は、左足を軸にして右足をあげて左に回ればアン・ドゥダン、右に回 ればアン・ドゥオールです。 んでもって、右足を軸にして左足をあげて左に回ればアン・ドゥオール、右に 回ればアン・ドゥダンです。 さ!解ったろう!
左右 上下 前後 のほかに 交差をしている(クロワゼ)&していない(エファセ)、外向(アン・ドゥオ ー ル)&内向(アン・ドゥダン)の2つを頭腦と身体で理解できたところからバレ エの練習は始まります。
これが自力で(先生にナグられることなく)理解出来るようになるのが10歳く らい。 だから、外国の国立バレエ学校は9歳で入学するのがほとんどです。 みなさんの、知能年齢は・・・・???? ナグルぞ〜ぉ!!
新・バレエ千夜一夜物語=第十三夜「上手」
今回は、舞台用語のお話。 舞台用語と云えば、まず「上手と下手」です。 誰だ?「じょうず、へた」と読んだのは・・・ 「かみて、しもて」と読むのです。
お客さんになったつもりで、客席から舞台を見て 右側が「上手(かみて)」 左側が「下手(しもて)」といいます。 出演者が客席を目の前にして舞台に立ったときは、左の方が「上手」右の方が 「下手」です。 さあ、φ(。。)メモメモ
これは我が国固有の便利な用語ですので覚えておいて下さい。
アホな演出家が「もっと右へ寄れ!やれ左だ!」などとわめくと出演者は客席 から見て右なのか、自分たちの右手なのか分からなくてウロウロすることになり 舞台上は混乱をきわめ、
ぶつかる者、斃れる者、泣き叫び悲鳴は会場に満ち阿鼻 叫喚、母は子を呼び、子は母を呼び、地獄絵図が現出することになるであろ〜う 。 「上手に寄れ」「センターに寄れ」と指示すれば明確です。
聞くところによると欧米ではこういう考えはなく、例えば上手側に公園が在れ ばパーク・ウイング、川に近ければリバー・ウイングといい全劇場共通の用語は 無いようです。
さてなぜ「上手」と呼ばれるのでしょうか? 王さまなど偉い人や主人公などが居たり出てくるケースが多かったためこうい われたようです。
歌舞伎では花道(本花道)が下手にあり、これは往来と同じで、下々も行き来 する場所であり、玄関は下手寄り、座敷が上手に設えたからと云われる。
「白鳥の湖」でも「眠れる森の美女」でも「シンデレラ」でも王座は上手にあ るものです。 貴いもの、大事なものを上手に置くのは洋の東西を問わず人間の心理問題だそ うで、心臓の位置と関係があるとの説もあるんです。
ところで、面白いことに中国では逆になって上手を下手(シャーショー)、下 手を上手(シャンショー)といいます。
中国に「コッペリア」で公演したとき、中国で作られたセットに上手と書いて あったので、上手の持って行ったら合わなくて往生したことがありました。
どうやら日本海を越えて輸出入したときに、ひっくり返っちまったのかもしれ ません。
新・バレエ千夜一夜物語=第十四夜「フォンデュ」
フォンデュ fondue フランス、スイスなどの料理に フォンデュ ってーのが有るでしょ? チーズ・フォンデュとかスープ・フォンデュね。 語源は、まさにこれ! 熱くした鍋にチーズを落とすとトローっと溶ける様です。
“動く足” と “支える(軸になる)足” が同時に曲がり、同時に伸びる ことです。 なめらかにプリエしていく脚のようすが、あたかも溶けてゆくチーズのように 滑らかなること・・といわれています。
多くの奴ら(モトイ)方々は、軸足が先に伸びて運動が終了してしまう。
てぇい! 間違えじゃ!! 左右の脚は同時に動くの、同ぉ時ぃ!!
↑ ここに、赤鉛筆でアンダーライン!
あ、それから 動く脚はすくいあげてはいけません。 軸の足首から任意の高さまで弧を描くようストレートに上昇せよ。 軸足の膝を通過したら、パの名前は「デヴロッペ」に変わるんですよ。 わかったかな?
デ●・・・(馬● と共に禁句の1つ)・・・ オッホン!! ここ、試験に出るぜ・・ったく!!
新・バレエ千夜一夜物語=第十五夜「板付」
イタツキ と読む (フダツキは○○さんのこと・・イッヒッヒ) イタヅケと読むと福岡にある地名になります。
大日本帝国陸軍が昭和19年に建設を始めたのが板付飛行場で、出来上がった ら終戦。 そっくりアメ公に献上しちゃったというサービス精神にあふれたもので、今は 福岡国際空港といいます。
よど号ハイジャック事件で民間航空機が北朝鮮に向かって飛んだ唯一の空港で もあります。 閑話休題じゃぁ!
舞台用語のお話。 「板付」とは、踊り始める前、舞台の上でポーズして居ること。 イタとはステージを示す業界用語です。
反意語は「出(デ)」といい、音楽がなってから舞台上にノコノコ出てくるこ と。 (オニイチャンは颯爽(サッソウ)と出てくるんで評判だったぜ!)
舞台監督や照明家の進行ノートには、上出とか下出なんて書いてある。 云うまでもなく上手や下手から音楽が演奏されてから登場するのです。
いま、ダンスフェスティバルの振り付けで 出 にしようか 板付 にしよう か迷っています。
颯爽と出てくれると良いんですが・・・ノコノコ、ウロウロ、モタモタ 中にはヨロヨロとかオロオロとか・・ 板付で座っても「お手つき」をするんじゃないか・・・ そうなったら運の尽きだし・・・ ああ、悩みは尽きない。
新・バレエ千夜一夜物語=第十六夜「パ・ド・シャ」
今回は パ・ド・シャ(パ・デ・シャともいう)のお話 パ とは第十一夜で説明したけど「ステップ」とか「踊り」という意味。 ド(de=ドゥとデの中間の音で発音しようね)は「〜の」という意味の接続詞 。
では シャ(chat)って何? フランス語の chat からhを取ってみよう。 はい、英語になりました。キャット=猫 です。 ネコのステップ 猫踊り、猫足とでも書こうかな。
アンティークなバスタブの足の部分やレトロ風な花瓶台・電話台の脚の部分が 、 優雅にカーブしているものがあるでしょう? あれ、「猫足」っていうものなんですよ。φ(。。)メモしましょ。
さて、バレエの猫脚は、ネコがチョコンと飛び上がる姿をみて名付けられたの でしょう。 ネコは飛び上がっても足音がしませんね。 ドタバタ足音をさせるとネズミが逃げてしまうからです。
皆さんも、跳ぶときは猫のように可愛く足音をさせないようにしましょう。 お客さんたちが幻滅を感じて逃げてしまわないように。 つま先から柔らかく接地するんですよ。 ネコは肉球があるからソフトな着地が出来ます。
みんなは肉球なんて可愛いものは無いでしょ? 何? 有ります・・だと? それは体重に耐えかねて足の裏が腫れあがってるンだ!! ああ、ナサケネー・・悩みは尽きない。
新・バレエ千夜一夜物語=第十七夜「アントルシャ」
アントルシャ Entrechat イタリア語で「布を織る」「糸を編む」という意味のイントルチアーレを語源 とする。
基本的には両足で真っすぐ飛んで空中で脚と脚をまっすぐ打ち合わせて5番ポ ジションの両足か、片足(シュル・ル・ク・ド・ピエ)に降りるステップ。 (シュル・ル・ク・ド・ピエ は次回説明します。)
アントルシャ・カトル とは、4つの段階をふんで脚を打ち合わせること。 4などという数字は足を開くのと閉じるのと両方勘定に入れている。
例えば、右足前の5番で飛び上がり1番に開くのが1 右足を左足の後ろに打 ち合わせて2 再び1番に開いて3 右足前の5番に閉じて4 で降りる。
よく分からない人は数字を2で割りましょう。 4÷2=2 で、2回交差して打ち合わせればいい。 (2回目には着地する) アントルシャ・シス(6)は 6÷2=3 で3回交差ということ。 (3回目には着地する)
空中を素早く3歩、五番で歩くと考えても良いよね。 さて、アントルシャ・トロワ(3)やアントルシャ・サンク(5)などの奇数 はどうすりゃいいのでしょう?
はい、これが片足で降りる場合です。 奇数は片足で降りる。偶数は両足で降りる。メモしてね。
アントルシャ・シス(6)までは、必修で義務だぜ! 神ともいわれた舞踊家ニジンスキーが《レ・シルフィード》をパリで初演した おりアントルシャ・ディス(ディスは10という意味)をみせた事は伝説となって いる。
近年ではウエイン・スリーブ(英国ロイヤル バレエ団の男性舞踊手)が、アント ルシャ・ドゥーズ(=12 シスの倍)をやったという。
元来「打つパ」で、床すれすれでピカっと光るような粋なものだが、ロシア派 によって「跳ぶパ」にされたようだ。
諸君がアントルシャ・シスだと思いこんでやっているのは「モツレタ」とか 「カラマッタ」とかいわれる別なものであることが多い。
新・バレエ千夜一夜物語=第十八夜「シュル・ル・ク・ド・ピエ 」
シュル・ル・ク・ド・ピエ sur le cou de pied 長い単語なので5つに分解しましょう。 sur シュル=上 le ル=(定冠詞)その cou ク=首 de ドゥ=(接続詞)〜の pied ピエ=足 つまり「足首の上」という意味です。 おわり。
ん? ここで終わると つまらねえ だと?? では、少し講釈を・・・ やり方: 片足をあげて、軸足の足首に触れる状態を作ります。 足の裏で軸になっている足の くるぶし を包むようにします。
種類: くるぶしは足の内側、外側それぞれ1カ所ずつ有りますね。 バレエですから、脚は開いているので内側は前の、外側のは後ろのといいまし ょ う。
前のくるぶしを足の裏で包んだ状態をシュル・ル・ク・ド・ピエ・ドゥヴァン (ドゥヴァン=前) 後のくるぶしを足の裏で包んだ状態をシュル・ル・ク・ド・ピエ・デリエール (デリエール=後) というんだけど、もう一つ。
アキレス腱を足の裏で包むようにしたのもあります。 これも シュル・ル・ク・ド・ピエ・ドゥヴァン の仲間。 包む足は、かかとが前、つま先が後ろになるようにしましょう。 この3種類を覚えましょう。
蛇足: 何かの機会に病院などに行って 前のくるぶし とか 後ろのくるぶしが・・ といっても通じないので注意。 民間人に対しては前側を内側、後側は外側と言い換えましょう。
日本舞踊をやっているなど御着物の人には、さらにややこしい事になるかもよ ・・チントンシャン
新・バレエ千夜一夜物語=第十九夜「くるみ割り人形」
早いもので、今年もあと20日ほど。 街にはクリスマスの飾りや音楽があふれています。 バレエは、どこもかしこも「くるみ割り人形」の公演です。
まあ、物語がクリスマス・イブの設定ですから当然といえば当然。 「夏の夜の夢」なんてヤル奴の方が珍しい。 バレエ「くるみ割り人形」をよく知らない人のために少しお話ししましょう。
まず「くるみ割り人形」とはナッツの堅い殻を割る道具で、只の道具じゃ面白く ないので人形の形に作ってあるものです。
ナポレオン時代の兵隊の格好をした物が多く、口の部分に くるみ を挟んで背中 のレバーをガチャンとやれば殻が割れ実を食べることが出来るというものです。
兵隊だと忠実で強そうだからかな? あんまり○○さんみたいな姿をした くるみ割り人形 は無いよね?? ゴツイだけじゃダメ!可愛さも必要ですよ・・・イッヒッヒ
(みんな思い思いに想像しているんだろうなあ・・○○さんなら似合いそう・・ ・)(○○の部分に入る名前は皆さんにお任せぇ)
英語で Nutcracker と云い文字通りナッツをクラックするものという意味で、決 して「納豆が2〜3粒乗ったクラッカー」を想像してはいけませんよ!
ちなみにフランス語で Casse Noisette、ロシア語で Щелкунчик、中国 語で 胡桃夾子(フー タオ ジア ズ) といいます。
チャイコフスキー52歳の時に作曲した最後のバレエ音楽で、バレエのための伴奏 音楽の領域をはるかに越えて重厚で密度の高いものです。
1891年に作曲を始めたチャイコフスキーは演奏旅行中ヨーロッパで見つけた新型 楽器「チェレスタ」を隠してロシアに持ち帰り「金平糖の精の踊り」として効果 的に用いました。
また第1幕では当時ペテルスブルクで流行っていた学生歌のメロディーを取り入 れ、大いに客席をわかせたということです。
台本を、デュマ・ペール著「くるみ割り人形物語」と、ホフマン著「くるみ割り 人形とハツカネズミの王」、レフ・イワノフの振付によって、1892年12月18日に ロシア帝室バレエ団のマリンスキー劇場で初演されました。
物語は、ネズミ と おもちゃの兵隊 が戦争を始めて、負けそうになった くるみ 割り人形 を 少女が助けて お菓子の国 で楽しく過ごしました・・メデタシメデ タシ・・というもので、
酔いつぶれた父ちゃんを介抱したら小遣いをくれたとい うような、たわいもない話です。
多くの振付家が、色々な解釈を持ち込んで、大人になる少女の深層心理を描いた ・・とか、家族の絆を描いてみた・・とか、淺野の天才性を表現したとか・・ま あコンビニの数ほど色々な演出があります。
第9・忠臣蔵・くるみ割り人形・淺野の弟子いびり は、年の瀬の風物詩です。
新・バレエ千夜一夜物語=第二十夜「くるみ割り人形〜その2」
北京の南に位置する天橋地区は、東京でいえば浅草みたいなところ。 清の時代から雑伎などの演芸で賑わったところです。
天橋劇場は、私がン十年前、毎晩本番を務めた懐かしい舞台ですが、新しく建て 変わりました。 ここをフランチャイズ劇場にしている中央バレエ団は、別名国家バレエ団といい 中国が誇る最高峰のバレエ団です。
10年前に「中国版・胡桃夾子(くるみ割り人形)」を創りましたが 昨年リニュ ー アルし、その2010年ヴァージョン初演を観てきました。
舞台設定はクリスマスではなく、中国の旧正月。 骨董屋の娘(クララ)が外国のお客さん(ドロッセルマイヤー)から くるみ割 り人形 を貰って夢を見るというお話。
ネズミならぬ「年(=年齢・歳の意味か?)」という龍の姿をした妖怪の攻撃を 「くるみ割り人形」が「虎(寅年だから)」を率いて戦います。
「年」はヌンチャクを振り回し、虎はシャンパンの大砲で応戦する派手な立ち回 り・・竜虎の戦い・・が素晴らしい。 雪の精ではなく、鶴の精がクララを陶磁器の国に導いて一幕が終わります。
バレエ団附属オーケストラと少年宮合唱団の演奏が素晴らしいです。
舞台に広がった巨大な扇子を使った青磁の精=スペイン 北京名物「サンザシの砂糖漬け」の精=お茶(中国) 布をふんだんに利用した男4人、女1人の緑磁の精=アラビア 十二支の精=キャンディー・ボンボン などなど・・・
8組のパ・ド・ドゥで校正された青磁のワルツ 最後は爆竹の音で目覚めたクララが華やかな春節(旧正月)の花火を観る・・と いう斬新な演出。
こういう、成否のわからない作品に国がポンとお金を出すことが信じられない驚 異で、誠に羨ましい。 芸術とは無駄の積み重ねだと云いますが、真面目に全力投球していれば人を感動 させる作品となります。
外国の物まねに終始せず自分たちの国のアイデンティテ ィー を追求することも大事なこと・・と学びました。 他人の後を追いかけていても追い越すことは難しいですから。 今年もゴヒイキに・・・
十七夜で説明した「アントルシャ」もこの仲間の一つだ。で、バチュは「打つ」の受身形で「ビート」の意もある。某アメリカ人がビーツなんて言ってたっけ。飛ぶパのほとんどに加えることができる。
「暴行」なんて意味も有るけど、○○さんが○○さんに蹴りを入れてる、いつものアレではない。(○の中に思い当たる人名を入れましょう)
某バレエ団の演出家と振付師がやりあうのが正統バットゥリーで強かった方の意見が舞台で採用される。ん?(閑話休題) バレエの暴行(ジャナイ)バチュの話 一般に片足で他の片足を細かく打つ事をいう。
まるで足で拍手をしているみたいに。「白鳥の湖」のグラン・アダジオの最後で出てくるのが有名で、この「バチュ」で羽根の震えを表現しているそうな。
諸君が「バチュ」だと思ってやっているのは「バッチイ」というもので、日本語で「汚ねぇ」という意味である。
トンデモネエ奴等だ。成敗してやる!!
新・バレエ千夜一夜物語=第二十二夜「ジュッテ 」
ジュッテ Jete 「投げる」、「投げすてる」の意。 銭形平次の親分は十手(ジュッテ)を投げずに銭(コイン)を投げた。 ホシを御用にしたあと平次親分は八五郎を連れて人知れず銭の回収に大童(お おわらわ)となったとさ・・・メデタシメデタシ
もし十手を投げれば十手とジュッテで日仏言語学の友好が....生まれないな.... ちなみに「十手」は、ジッテ と読む。 念のため。 で Jete の話。 足を投げるように動かすこと。 勢いとスピードが必要。
跳ぶパの意味では「片足で踏み切って跳び、他の片足で着地する」こと。 体全部を空中に 放り投げる ように。 グラン・ジュテはウーヴェルトにプチ・ジュッテはフェルメに降りる。
*ウーヴェルト → 開かれた *フェルメ → 閉じられた プチ・ジュッテを、ものすごく大きくやると立派にグランなジュッテだけど・ ・ バチュを入れることもあるが、速くてややこしいパになると、体を投げずに踊 りを投げてしまう奴がおる。
「あとは野となれ山となれ」の英語訳。 但し、英語として体をなしていないのでイギリス人にもアメちゃんにも通じなかった。 実証済みです。 (使ってみたのかぁ??しょうのねえヤツだ)
元々、日本海軍の士官隱語。 水兵レベルではない高級感が涙をさそう。 「給料 はたいて 豪遊したぞ アフター フィールド・マウンテン」 ってな都々逸があったかな?
バレエでは(ん? バレエ用語にあるのかぁ?)、やりっぱなしで良いという意味。 最後の形は決めないから各自の判断でやれ・・の意。
ピルエットの終わりはアフター・フィールド・マウンテン ときたら、暗にバランスとって止まって居ろ・・ということ。 多くの人は床の上に転倒したり、死んだふりをする。
まあアフター・フィールド・マウンテンを指示したから、それも有りか。
出演者「練習不足で振付まだ覚えてねえや・・まあ・・アフター・フィールド・マウンテンだな・・」
演出家「舞台稽古・・時間なくなっちゃった・・・まあ・・アフター・フィールド・マウンテンだな」
弁当屋「楽屋へ届ける手配忘れた!先週の殘り有るなあ・・これでいいや・・まあ・・アフター・フィールド・マウンテンだな」
この先は恐ろしくて書けないので・・まあ・・アフター・フィールド・マウンテンだな。トンデモネエ奴だ。成敗!!
新・バレエ千夜一夜物語=第二十四夜「シェネ 」
新・バレエ千夜一夜物語=第二十五夜「八王子市民会館」
Hachioji citizen Hall 八王子市民会館は、昭和37年、皇紀2622年、つまり早いはなしが 1962年の10月 1日、東京都八王子市上野町32番地に出来ました。
東京オリンピックの2年前かな? 当時、多摩地域最大のホールで、1870の客席数を誇る。 まあ、多けりゃ良いってもんじゃねえ・・
冬になると2階の上の方は暑くてタオ れるヤツがでたり、夏は冷房の効きすぎで凍死者が続出し(そうだっ)たり、ま あ、昔の空調設備設計ですからトンデモない事は仕方がありませんでした。
舞台はそこそこ大きく、幕物に耐えられオペラやバレエも多かったようです。 エントランス前には噴水なんかあって、戦後復興は完成したのでした。
噴水で乗ってきた馬とか耕運機を洗っていたヤツが・・(居なかった) オニイチャンは過去に2回主催者として使用しました。 発表会(当時、日野市民会館は無かった)と連盟の公演「シンデレラ」です。
八王子駅から遠くてもダンサーは頑丈なので歩いたもんです。 帰りは疲労困憊でタクシーや自動車を使う金持ち、這って駅を目指す低所得者と 公演のとき(だけ)にぎやかな道でした。
八王子の北側は高いビルが林立しタクシーや駐車場、ショップも多く近代的に発 展してきたのですが、南は取り残され、駅馬車が日に数本、雲助駕籠屋がたむろ し、7時を過ぎると山賊が出るとかで新撰組が見回っていました。(ウソ)
20年ほど前、ダンサー仲間で早く立て直した方が良いと言っていたのですが、 ついに老朽化により閉館となります。
開館以来の入場者数は述べ1,600万人!!! 人間ゲンキンなもので無くなるとなると懐かしく、惜しむ声や、中には存続を望 む・・ん?全く無い?? さて、その山賊の南口直ぐに サザンスカイタワー八王子 ってえのがオープン します。
ここに市民会館は移転するのですが、カメラで有名なオリンパスが施設命名権を 年額2,500万円で十年間取得し「オリンパスホール八王子」と名乗るそうです。
2011年4月にオープン! 客席数は2021で(しつこいようだが、多けりゃ良いってもんじゃねえぜ)期待さ れている。
これで、かご屋と山賊は廃業、駅馬車は博物館。 新撰組も解散・・なに? 145年前に解散してますだとぉ?? し、知らなかった・・・
新・バレエ千夜一夜物語=第二十六夜「アッサンブレ」
アッサンブレ Assemblee 「集める」「集合」の意。 質問「何を集める?」 答「脚」 跳ぶパでは(跳ばないのもあるぞ)片足で踏み切って両足でおりる。 初心者が最初に出くわす「壁」かもしれない。
片足がバットマンしてから、他の片足で踏み切るという作業が難しいらしい。 バットマンする前に跳んじまって空中で横倒しになり、本人が意図したのと異 なる着地をしたオッチョコチョイも居る。
この駄文を執筆しているヤツだか・・・(今あかす=ン十年前=衝撃の事実) チェケッティ派では 両膝を少し(4分の1)まげて、プリエしているような形を 空中で作る(土踏まずは触れ合っている)。
空中で両足を集めて5番ポジションになってから着地すること。 いいかげんなプロ・ダンサーの中には、これが出来てなくてギャラだけ集めて いる奴がおる。