「星へ往く人」 美々津 みさき by pinksaturn さま

みさきは、自分が惑星探査宇宙船操縦用サイボーグという惑星探査宇宙船を操縦するための制御装置に自分がなることになった。
手も脚も根本から切除され、その上、これからの手術により、宇宙空間でも外部からの支援無しに生命を維持でき、しかも、体内に納められるたくさんの電子機器類により、火星までの道のりを宇宙船の一部になって、宇宙船にこのままの姿で取り付けられたままの生活を送ることになるのだった。
予備手術により、手脚を切断されてしまってからは、自分自身では、何もすることが出来ない身体のままで、一生を送らなくてはならないのだ。今の状態ですら、排泄も栄養補給も機械によって行われていて、自分の意志による行為ではないのだ。これで、ラバーフィットスーツを装着することになれば、今はまだ動かせる首すらも固められて動かせなくなってしまうのかと思うと、みさきは、自分の惨めな姿を思って涙を流すのであった。
もちろん、ラバーフィットスーツを着させられてしまえば涙さえ流すことも出来ない身体になることも解っていた。