くまもときた けいさつしょ
熊本北警察署
Kumamoto-kita police station

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最終更新日:2002年6月9日
作成日:2002年2月18日


DATA

 

所在地:熊本市草葉町5-13
設計:篠原一男+太宏設計事務所
主要用途:警察署
竣工:1990.11
構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
階数:地下1階、地上5階
敷地面積:6,926
建築面積:2,230
延床面積:8,695

交通:熊本交通センターからバス「白川公園前」下車
注意:内部見学、写真撮影要許可、バス駐車不可。

周辺地図

関連サイト
くまもとアートポリス
アートポリスネット



Atsushi

初めて熊本北警察署の写真を見たのは、建築雑誌のキャンティーレバーの特集記事で、かなり 衝撃を受けたことを記憶しています。実際に地図を見ながら訪れて発見したときも、本当に建って いるので驚きました。国道3号線を何も知らずに運転しているドライバーは絶対に驚くでしょう。 この逆ピラミッドは地元でも有名らしくて、よく友人から『どこが良いのか?』と尋ねられます。
私は警察署もくまもとアートポリスも好印象を抱いていますが、公共事業で有名建築家の 作品を建てることへの不満も多いようです。九州の建築学生にとって建築家の作品を間近に見る機会が 増えるのは確かだが、名作ばかりとは限らないので難しいところです。

 
敷地正面は南北に伸びる国道3号線に面して、南側は白川公園に隣接しています。そのため、駐車場で 建物がセットバックしても、見通しが利いています。正面は全面ハーフミラーとなって、 交通課や道場といったパブリック機能が配置されて、奥は事務的な機能が配置されています。
逆ピラミッドの下層にエントランスホール、上層に道場があるらしいけど、外観からは 窓が並んでいることしか認識できません。

 
ピラミッドの最下層部分にあたるエントランスホールは意外と広く感じました。逆ピラミッドを支える ためのブレース(斜め方向の構造体)も上手くデザインに取り入れられてました。ハーフミラー なので、さほど西日もまぶしくなかったように覚えます。
篠原一男のデザインでしょうか?幾何学的な建築に呼応するかのように、エントランスロビーに 並べられたイエローとオレンジのイス。壁のイエローとグリーンの色彩もあって、鮮やかで、かつ 緊張感のただよう雰囲気でした。緊張感は警察署内というのも理由の一つかもしれませんが、 ちょっとここではくつろげそうにありませんでした。

実は正面写真しか見たことがなくて、『このピラミッドが金太郎飴状に続いてるもの』と信じていた のですが、そうではなく、正面側の建物だけがピラミッド状なんですね。ピラミッドとそうでない 建物との繋ぎの部分は、側壁がガラス張りとなった吹抜けのロビーとなっていました。
パースを強調するような斜めのガラス壁とブルーの壁が鮮やかでした。エントランスとは違った、 テーブルとイスが並べられていて、有機化学記号のように配置された五角形のテーブルの上に西日が 影を落としていました。

最後に側面の外観写真。道路に面する北側には曲面が多用されて、意外なデザインの展開を 見せていました。パンチングメタルの円柱の内部は機械室として利用されているようです。
公園に面する南側はピラミッドからの流れからの直線的な構成が続き、さっきの吹抜けロビーの ガラス壁を介して、ハコっぽい建物に続いている。ハコ状でありながらも、所々の階が飛び出て たり変化も楽しめる。

『この建物が好き』という自分自身の考えは変わらなかったけど、『どこが良いのか?』という 質問に自分の言葉で解答できそうにはありませんでした。要所要所でを感じ ながらも、建物全体を表現する言葉が見つけられませんでした。無理に吐き出すならば、構成のおもしろさ…。 それをさらに突き詰めて答えを出そうとすると、解らなくなってしまいました。自分の未熟さを感じます。 くまもとアートポリスの第1作目のプロジェクト、しかも代表的な作品であるという権威に怯えてるわけでは ありませんが、本当にすごい。見学後、隣りの公園のベンチに座ってしばらくボーっと眺めてました。

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