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最終更新日:2008年1月5日
作成日:2001年5月27日
DATA

所在地:福岡市博多区住吉1丁目
全体基本計画:
Jhon Jerde(ジョン・ジャーディ)/The Jerde partnership international.inc
設計・管理:
(第1工区)福岡地所,設計コンソーシアム,錢高組(全般統括)
(第2工区)福岡地所,日建設計
種類:複合商業施設
竣工:1996.4
敷地面積:34,715.69
建築面積:26,210.00
延床面積:234,460.82
構造:SRC造
階数:地下2階 地上12階
交通:
JR博多駅・西鉄福岡駅から西鉄バスで
キャナルシティ博多前 下車
市営地下鉄 中洲川端駅下車
周辺地図
関連サイト
公式ページ
Atsushi
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「キャナルシティ博多は…」
素気ない言葉で表現するなら、再開発の複合商業施設。しかし、ショッピング、食事、映画、宿泊、
アミューズメント、観劇などの機能を備えるキャナルシティは、若者、家族連れ、観光客…
と幅広い人々を惹きつけ、いつも賑わっている。無目的にブラブラしたり、休憩したりできるので、
デートコースにも使われる。ここには多様な目的の人々が集まっているのだ。
今回は1度建築MAPでも紹介されているこの建物を、地元の人間として、建築的に見ていこうと思う。
内容的に重なる部分もあるかもしれないが、そのあたりはご容赦願いたい。

「…谷の建築」
ビジネス街の博多と繁華街の天神の中間ではあるが、周辺の環境が悪い敷地であるため、それらに
背を向けたかたちで、2つの大きなボリュームが並べられている。建物の間には運河が流れており、
それが「キャナルシティ」の語源ともなっている。立体的に複雑に入り組んだ建物群により、
外部は見通せないような構成となっている。
近くだが、ここよりも酷い環境に建てられた「ホテル イル=パラッツオ」(アルド=ロッシ設計)も、
やはり外部との関係を遮断するかのようなデザインを取り入れている。周辺のラブホ街などを
無視して、凛として建つ姿に風格すら感じる。
「…シークエンスを楽しむ」
キャナルシティの魅力を表現するには写真では表現不足である。画像として景色を切り抜いて紹介できる
ものではなく、動画ファイル…いや実際に足を運んで、景色の変化、視点の移動などを実感しなければ、
伝えることはできないと思う。
西側から入ると、正面に金属のモニュメントとアミューズメントパークのマスコットが見えており、
さらに奥には赤い半球状のフレームが僅かに見える。運河が曲がりくねっているので見通しがきかず、
奥まで歩いてみなければ、そこに何があるのか確認することはできない。好奇心にたぐりよせられつつ
半球フレームの中央まで歩いてゆくとイベントステージがあり、休日にはイベントが行われている。

「…ぐちゃぐちゃ」
良くも悪くもグチャグチャな構成である。色々な建物が積み重なっているようで、さらに階ごとの曲面が
ズレていたり、補色のような色彩を好んで用いたり、、、これに関しては好き嫌いがハッキリ分かれるが、
『キャナルシティだから許せるかな』と思っている。周辺環境に対する配慮が必要な地域で、非日常的な
空間が建物内で自己完結しており、日本人には無いセンスだと思う。

「…祝祭空間」
運河では噴水が水しぶきをあげ、運河沿いの通路では雑貨小物の屋台や似顔絵描きが並び、
非日常的な祝祭空間が演出されている。左の画像は、キャナルシティで行われている劇団四季のミュージカルの
宣伝風景。季節ごとの様々なイベントに応じて、オブジェやイルミネーションが飾られている。
柱の色はもう少し明るくても良かったのではないか。そこだけが祝祭的な雰囲気と掛け離れている。

「…水遊び場」
運河の両岸部分(キャナルシティの両端の入口すぐの場所)には性格の違う2種類の水遊び場がある。
一方は幼児プールに岩が転がっているような場所で、もう一方は石畳からランダムに吹き出る噴水。
子供達は、いつ噴出すか分からない石畳の上を元気一杯に駆け回っている。服が濡れることを気にかける
親の心配をよそに…。キャナルシティを訪れる度に、そんな平和な光景を眺めるのが楽しみとなっている。
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