博多小学校
Hakata Elementaly School

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最終更新日:2003年11月1日
作成日:2001年4月9日


DATA

 

所在地:
福岡市博多区奈良屋町1-38

設計:シーラカンスK&H
種類:小学校 公民館
竣工:2001.3
敷地面積:8,095.74
建築面積:3,951.53
延床面積:12,358.32
(小学校:11,706.17 公民館:652.15
構造:RC造、一部S造
階数:地下1階 地上5階

交通アクセス:
地下鉄呉服町駅より北西に徒歩5分
西鉄バス 蔵本バス停前


周辺地図


Atsushi

博多都心部にある大浜、奈良屋、御供所、冷泉の四小学校98年3月いっぱいで閉校となり、 4月から博多小学校に統合されました。最近数十年間は都心部からの人口流出に伴って、 各校ともに児童数が減少していたそうです。明治時代からの伝統を持つ4つの小学校ですが、 とうとうその長い歴史に終止符を打つことになったのです。
博多小学校は旧冷泉小学校を仮校舎として授業を行っていましたが、この春、奈良屋小学校 跡地に博多小学校の新校舎が竣工されました。

博多小学校は幼稚園、公民館、石塁遺構展示室が併設され、地域に開放された新しい小学校の かたちを提案しています。可動式のプール床面の採用によって身長によって水位を調整 するだけでなく、夏季以外は屋上グランドとしても利用できるなど、ソフト面(利用形態)でも ハード面(施設設備)でも新しく生まれ変わりました。
春休みに地元住民と建築関係者を招いて開かれた学校見学会に参加することができたので、 新しい校舎の様子を紹介したいと思います。


大博通り沿いに面した正門。目の前のバス停で下車したのに、これが小学校だとは思いもしませんでした。 奥にある体育館と手前のホール、ふたつの建物に挟まれて正門があります。ふたつの建物のガラス面は、 視覚的にも開放感を抱きました。


石塁遺構展示室は地下にあります。トップライトだけが地上に出ています。外から覗いても中の様子は 解かりづらいのですが、採光の役割は充分に果たしていました。入場無料ですが、開館日が隔日だから 事前に確かめて訪れた方が良いでしょう。


体育館が半地下なので地上レベルの外壁をガラス張りにすることが可能だったんですね。体育館からは 街路樹を見上げることもできて、地下にあるにもかかわらず気持ちの良い空間でした。
体育館に隣接したホワイエのようなスペースは(ホールの地下部分にあたるのですが)、統合された4校の 校歌や校旗、トロフィー等の資料展示室となっていました。 床スラブによって空間の高低差に変化を持たせ、上手に利用している印象を抱きました。




体育館の2階には図書室とコンピューター室を合わせたメディアスペースと称する部屋。 テラス部分が通路と共用なので広くて開放的でした。学習コーナーは人通りが少ないと思われる北側に 置かれていました。
建築としては地域に開放されたというより、 グランド側に開放的なデザインといった印象を抱きます。大通りに挟まれた角地に立地しているので、 必然的かもしれません。


現在流行である(?)間仕切のないオープンな教室。廊下と教室との境界もあいまいなので、フロア全体が ひとつの空間にまとまっているような印象を抱きました。教室の反対側には写真(右)のような場所が ありました。何に使うのか分からないけれど自由度が高そうな場所です。 職員室の代わりに職員コーナーが各フロアに置かれ、教室と同様で間仕切り空間なので、生徒との距離が 近くなるような感じがします。




地域への開放をうたい文句にしている割に打放しコンクリートに堅い印象を抱いていたのですが、 木のインテリアは温かみを感じさせて、打ち放しとの相性も悪くはないなと感じました。 収納スペースですが、各フロアを利用する生徒の身長に応じてデザインが施されていました。


このようなオープンな教室で授業を受けたことがないので、このタイプの教室が良いのか悪いのかは 分からないのですが、「こんな教室で授業ができるのだろうか?」という疑問を抱かずにいられません。 近頃批判を耳にする学校教育が閉鎖的な空間で行われているという批判に対する解決策になっていますが。
別の学校の話ですが、「(教室の壁が無くなることによって)よその授業に迷惑がかかるので子供達が授業中騒がずに、 先生の話を集中して聞くようになった」という報告例も聞きました。



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